決定版 日本のいちばん長い日 の商品レビュー
「真珠湾の日」を読んだので次はこれを読まなくては!と思い手に取りました。映画は有名ですが未見です。重たいやるせない話でした。録音盤奪取を目論んだ青年将校達がいたのは知ってましたがたくさんのドラマがあったんですね。終戦前日の正午からの1時間毎で各章がなりたっており「24」の様な緊迫...
「真珠湾の日」を読んだので次はこれを読まなくては!と思い手に取りました。映画は有名ですが未見です。重たいやるせない話でした。録音盤奪取を目論んだ青年将校達がいたのは知ってましたがたくさんのドラマがあったんですね。終戦前日の正午からの1時間毎で各章がなりたっており「24」の様な緊迫感がありました。
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猪瀬直樹の「昭和16年夏の敗戦」に参考文献としてひかれていたので、読んで見た。終戦の玉音放送迄の24時間を綿密な取材で克明に表している。刊行は1965年だが、その後の新たな事実を加筆した決定版がオススメ。 よくも「ここ迄調べ上げる事が出来るのか!」と驚くほどの中身。歴史教育をしっ...
猪瀬直樹の「昭和16年夏の敗戦」に参考文献としてひかれていたので、読んで見た。終戦の玉音放送迄の24時間を綿密な取材で克明に表している。刊行は1965年だが、その後の新たな事実を加筆した決定版がオススメ。 よくも「ここ迄調べ上げる事が出来るのか!」と驚くほどの中身。歴史教育をしっかり受けていない人は読むべき本。多くの人が悩み、苦しんだ結果が今であり、ここに書かれている事が、一つでも違う結果につながっていたら今はない事を。 読んで自分なりの感想を子供達に伝える事が必要です。
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終戦というと原爆ばかりが強調されるが、本当に乗り越えるべきは、当時の日本人が信じていた世界の崩壊という事実だったことがわかる本。この本も戦争の是非を言う前にぜひ読んでおくべき。 順調だと信じていた自分の会社の倒産を、朝刊の記事で知ったとき、あるいは昨日まで威厳に満ちていた父...
終戦というと原爆ばかりが強調されるが、本当に乗り越えるべきは、当時の日本人が信じていた世界の崩壊という事実だったことがわかる本。この本も戦争の是非を言う前にぜひ読んでおくべき。 順調だと信じていた自分の会社の倒産を、朝刊の記事で知ったとき、あるいは昨日まで威厳に満ちていた父が破産して夜逃げしたとき、その何倍もの衝撃が大半の日本人を襲った。 その後の世界を想像できないまま、一歩踏み出そうとする人々と、命に替えてもそれを押し止めようとする人々。ぎりぎりまで決断できなかったことは残念ではあるが、真面目な日本人が真剣になったときの凄さがわかる本ではある。
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一つの価値観を守り続けることは、とても素晴らしいことであるが、ときには誤った道に向かう場合がある。 陸軍の青年将校たちは、「国体護持をつらぬこうとする自分たちの決意こそ、むしろ歴史の記録に永久に残るであろう」と考え、暴挙にいたったのである。また、「時の流れに対する悲壮な反発」があ...
一つの価値観を守り続けることは、とても素晴らしいことであるが、ときには誤った道に向かう場合がある。 陸軍の青年将校たちは、「国体護持をつらぬこうとする自分たちの決意こそ、むしろ歴史の記録に永久に残るであろう」と考え、暴挙にいたったのである。また、「時の流れに対する悲壮な反発」があり、その悲壮感に酔っていたのである。 極端に視野狭窄症に陥り、自分たちの世界に閉じ籠ってしまったのである。 今生きている我々も、同じ過ちを知らずしらずのうちに繰り返してはいないだろうか。
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1945年8月15日、日本はポツダム宣言を受け入れ無条件降伏。当時の内閣が終戦を決断するまでの24時間。 終戦からはや60年。 日本は混沌としている。 いつだって自分のことで精一杯なんだ。 だが、終戦の日、日本の未来を考えて戦った人たちがいたことを忘れない。
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45年前に初版が発行された本でありながら全く古さを感じ無い。描写がリアル・緻密で当時の情景を精緻に再現しているからなのだと思う。 半藤氏はこれを35歳にして書かれたということも驚愕に値する。 これからもずっと終戦時の日本の様子をリアルに伝えていくことになる名著だと思う。
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ゆっくり読みました。ほとんど場所は皇居だけ時間は24時間だけの話なのに読んでいるこちらがくたびれてしまうほど次々と起こる事件。ポツダム宣言を受諾すると決めて戦争は終結することを全国の国民に伝える、前線の部隊に伝える、と書くととても簡単ですっきり次の生きる道を見出したような節目の日...
ゆっくり読みました。ほとんど場所は皇居だけ時間は24時間だけの話なのに読んでいるこちらがくたびれてしまうほど次々と起こる事件。ポツダム宣言を受諾すると決めて戦争は終結することを全国の国民に伝える、前線の部隊に伝える、と書くととても簡単ですっきり次の生きる道を見出したような節目の日であるが、陸軍の抵抗がいちばんのネックでした。しかし、判断が遅い早いはともかく内閣が機能し戦争を終わらせる仕事をしていたしていたことに安心しました。それから玉音放送が正午に流れるまで、何度も正午に放送があると予告していたこと、農民は朝が早いから正午に放送したという配慮を初めて知りました。
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タイトルの「日本の一番長い日」とは、もちろん太平洋戦争が終った昭和20年8月15日のことで、日本の無条件降伏が決定された前日の14日の御前会議から、15日の玉音放送までの24時間を綿密にたどったノンフィクション。元々は'65年に出版され映画にもなった。今回読んだのは30...
タイトルの「日本の一番長い日」とは、もちろん太平洋戦争が終った昭和20年8月15日のことで、日本の無条件降伏が決定された前日の14日の御前会議から、15日の玉音放送までの24時間を綿密にたどったノンフィクション。元々は'65年に出版され映画にもなった。今回読んだのは30年ぶりに大幅加筆訂正を受けて出た決定版(文庫は平成18年7月の新刊)。 一刻も早く戦争を終結させたい首相や大臣、全軍の思いを背負った陸相、真の国体護持を思いクーデターを画策する一部将校、歴史の一台局面に立ち会うことに震える放送局やマスコミ、そして聖断を下した昭和天皇……それぞれがこの国を想い、必死に苦闘した24時間。 後に八・一五事件と呼ばれる、終戦に抵抗する一部軍人の騒動や、玉音板……天皇の玉音放送を録音したレコードを奪取しようとした事柄についてはある程度知っていたが、改めて読んでみると、さまざまな偶然やわずかな時間差といったものによって「終戦」というものが迎えられたのだなと思い知らされる。
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8月14日正午から15日正午の玉音放送までの24時間。 この最後の24時間においても、これほどまでに終戦か徹底抗戦かのぎりぎりの攻防が続けられていたということに衝撃を受けた。今の日本人にとって理解することは難しいかもしれないが、ポツダム宣言を受諾するという決断がどんなに困難なもの...
8月14日正午から15日正午の玉音放送までの24時間。 この最後の24時間においても、これほどまでに終戦か徹底抗戦かのぎりぎりの攻防が続けられていたということに衝撃を受けた。今の日本人にとって理解することは難しいかもしれないが、ポツダム宣言を受諾するという決断がどんなに困難なものであったか。 阿南惟幾陸軍大臣の日本の将来を憂いながらの壮絶な責任の取り方に涙なくして読むことはできなかった。
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