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決定版 日本のいちばん長い日 の商品レビュー

4.3

187件のお客様レビュー

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2019/02/04

1945年8月15日未明、後に宮城事件と呼ばれる陸軍若手将校によるクーデター未遂が発生。 皇居周辺の緊迫した時間が描かれる。

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2015/08/02

ホントは同じ半藤一利の「昭和史」を読もうと思って本屋に行って、映画化されるっていうことで隣に平積みされていたので一緒に買ったのがこれ。先に読了。 丁度、昨日宮内庁から公開された御文庫付属庫や玉音レコードのやり取りが生々しく描かれている。 歴史の節目、やめるということを決断する難し...

ホントは同じ半藤一利の「昭和史」を読もうと思って本屋に行って、映画化されるっていうことで隣に平積みされていたので一緒に買ったのがこれ。先に読了。 丁度、昨日宮内庁から公開された御文庫付属庫や玉音レコードのやり取りが生々しく描かれている。 歴史の節目、やめるということを決断する難しさを改めて痛感。

Posted byブクログ

2015/07/21

何年も前に読んでなんとなく内容は覚えていたが、この機会に再読。 重い内容ながらさらっと読めるというと不謹慎なのかもしれないが、時系列に読みやすく内容となっている。 映画にもなるし、多くの日本人が8月15日を迎える上で知っておいて欲しい内容。

Posted byブクログ

2015/07/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

結局、誰が正しくて、誰が間違っていたのだろうかという感じです。死をもって償う阿南陸相。純粋な狂喜に走る青年将校。終戦に向けて全力を尽くす鈴木貫太郎と天皇。 終戦という全ての価値観が変わった日。 歴史の単なる一頁かもしれませんが、終戦の裏にこんな重い一頁があったのかと思わずにはいられません。 今の日本がこのような狂喜や犠牲の上に成り立ったことが、今ではとても想像できませんが、平和を願ったり、大切な人たちを守りたいと言う気持ちに少しでも寄り添いたいと思います。。

Posted byブクログ

2015/07/04

昔映画で見たときは暗い、やたら血が飛び交うグロテスクな印象しかなかった。 でも、原作を読んでみると、終戦に向かってのそれぞれの人々の苦悩が伝わってくる。

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2015/06/24

昭和20年8月15日をめぐる24時間のノンフィクション。 終戦から70年を迎える今年8月8日に全国公開される映画の原作。1967年にも映画化されたし、この題名も私の記憶の中にある。現在の日本があるのもこの日があったからだというこの日の重要性をあらためて感じた。始まりがあれば、必...

昭和20年8月15日をめぐる24時間のノンフィクション。 終戦から70年を迎える今年8月8日に全国公開される映画の原作。1967年にも映画化されたし、この題名も私の記憶の中にある。現在の日本があるのもこの日があったからだというこの日の重要性をあらためて感じた。始まりがあれば、必ず終わりがある。それがどういう結果であろうと受け入れなくてはならないのだが・・・・。 今回の映画の配役は次のとおり 役所広司・・・阿南惟幾(陸軍大臣) 本木雅弘・・・昭和天皇 山崎努・・・鈴木貫太郎(首相) 堤真一・・・迫水久常(書記官) 松坂桃李・・・畑中少佐 正直、この本を読むまで阿南陸相や鈴木首相、ましてや畑中少佐と聞いてもピンとこなかった。 テレビドラマなどでよく終戦の日の玉音放送が流れるシーンを目にする。「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」という昭和天皇のラジオから流れる声。何をしゃべってるのかわからない部分が多く、小説の中でも玉音放送の全文が載っているが、難しい漢字や言い回しが多くて理解不能。当時の日本国民も全てを即座に理解した人はほとんどいなかったようだ。 戦後70年のこの夏、この映画をぜひ見てみたい。阿南陸相と畑中少佐をどう演じられているのか興味深い。

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2015/06/19

この話の映画がかつてあったことは知っていた。また最近リメイクされることも、知っていた。しかし作者が半藤一利氏であったとは知らなかった。氏の作品はこの1年くらい前から何冊かよんだが、どの話も歴史的な事実を偏り無く伝えてくれていたので非常に好感が持てていた。だからこの話も偏見を持たず...

この話の映画がかつてあったことは知っていた。また最近リメイクされることも、知っていた。しかし作者が半藤一利氏であったとは知らなかった。氏の作品はこの1年くらい前から何冊かよんだが、どの話も歴史的な事実を偏り無く伝えてくれていたので非常に好感が持てていた。だからこの話も偏見を持たずに読むことが出来た。終戦の玉音放送が流れるまでの24時間そのうらで起こった様々な悲劇的な出来事。天皇の本心を理解できずにクーデターまがいな行動に走った青年将校達も戦争の被害者であった。いま平和維持に関する法案が議論されているとき、戦争の悲惨さ、始めることは簡単だが、それを終わらせることの難しさ。を世に伝える良い話だと思う

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2015/06/13

この著作のタイトルは昔から知っていた気がしますが、他の半藤さんの本を何冊か読んでから読むこととなりました。 終戦というものの自分の中の理解がいかに限られたものであったか、と実感させられる本でした。 原爆、ポツダム宣言、からのラジオで「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び・・・」とき...

この著作のタイトルは昔から知っていた気がしますが、他の半藤さんの本を何冊か読んでから読むこととなりました。 終戦というものの自分の中の理解がいかに限られたものであったか、と実感させられる本でした。 原爆、ポツダム宣言、からのラジオで「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び・・・」ときかされて終わり、というイメージでしたが、こんな血だらけな、まさに命がけのやりとりが皇居付近で昼夜行われていたとは。 教科書でなんて書いてあったんだろう?授業だと3学期になって、駆け足で近代史をばーっとやられるのでもはや覚えていないのか?センター試験日本史選択、いやそれ以外にも日本史を利用したので、高校の日本史の教科書は最後まで読み通しているはずなのに、それにしても全くイメージと違うことに驚きです。 テクニックとしての日本史と、物語としての日本史の違いなのでしょうか。 とは言え、この話はもう日本が敗戦必至、のところからスタートしているのでこの登場人物たちに対し、散り際だけを見て判断を下すわけにはならぬ、と思います。 これまた他の本を読んで、知っていきたいと思います。 あとがきを読むと、文芸春秋の編集部次長の仕事をしながら、毎朝4時起きで原稿をしたためていたと。 この内容を世に出すことが使命だ、とも思うのも仕方ない、内容でありました。

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2015/06/04

昭和史の大家が書いた入念な調査に基づいたノンフィクションとのこと。そのため、史実をまとめた新書にしては人情物に傾斜し、歴史小説にしては表現が稚拙。あくまで事実を描いたノンフィクションだからだろう。  さて、そこで描かれたのは「正義とは何か」であると思う。陸軍強硬派は天皇制の精神の...

昭和史の大家が書いた入念な調査に基づいたノンフィクションとのこと。そのため、史実をまとめた新書にしては人情物に傾斜し、歴史小説にしては表現が稚拙。あくまで事実を描いたノンフィクションだからだろう。  さて、そこで描かれたのは「正義とは何か」であると思う。陸軍強硬派は天皇制の精神の維持の観点から「天皇と国民の意志統一」を求め、降伏に反対した。一方、天皇など降伏派は天皇制の維持を確信した上で降伏した。前者からしてみれば、後者は天皇制の形骸化を指向するものであり、容認できるものでなかった。  戦前においては「天皇制の存続」は絶対的正義であり、それを今の時代の観点から糾弾することはできない。しかし、同じ正義を有しながら、前者と後者の採った決断は180度異なった。それは何故だろうか。前者は「天皇制の存続」をあまりに理想化しすぎた。そのことに自ら酔いしれ、多角的視野に欠けたことが原因であろう。そうなってしまったら最後、彼らは意見を異にする人を粛正し、別の角度から考えられなくなってしまった。  ここからわかるのは、「正義とはどうあるべきか」ということだ。正義とは各人がおのおの持つものである。その中で自らの正義を理想化し固執することは、暴走である。自分における絶対的正義は他人におけるそれではない。どんな崇高な理想も暴走すればそれは凶器である。だからこそ、相互承認の関係が必要なのだ。

Posted byブクログ

2015/06/01

敗戦確定で、ボロボロになっているにも関わらず、徹底抗戦しようとする派閥と、これ以上の被害を防ぐためにポツダム宣言を受託する派閥との権力闘争に、善悪の判断に苦しむノンフィクション。

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