それからはスープのことばかり考えて暮らした の商品レビュー
サンドイッチの具の色。 スープの色、シャツの色、教会の十字架の色。そして、帽子の色。 様々な色とともに、人々の想いが時間に刻まれてゆく。 そんなお話でした。
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初めての作家さん。独特な題名と雰囲気のある装丁に惹かれて手にとった。 どこにでもいそうで、きっとどこにもいない、尖ってはいないけれどこだわりのある人たちの、どこか現実感に欠ける日常。エッセイのような力の抜けた文体がここち良く、日記のような挿絵までがほのぼのとしていて、大切に少しず...
初めての作家さん。独特な題名と雰囲気のある装丁に惹かれて手にとった。 どこにでもいそうで、きっとどこにもいない、尖ってはいないけれどこだわりのある人たちの、どこか現実感に欠ける日常。エッセイのような力の抜けた文体がここち良く、日記のような挿絵までがほのぼのとしていて、大切に少しずつ読み進めていった。 私この話がいちばん好きかも、と思いながら次の話を読み始めると、やっぱりこっちの話がいちばんかもと思う。ふっと思わず小さな息で吹き出し、あらまあとニヤニヤしてしまう。 図書館で借りたのは失敗だった。手元に置いておきたい種類の本だ。
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優しい空気が漂い、ゆるりと時が流れるようなお話だった。たまには、こんな世界観に浸って浄化されるのもいいなと思った。美味しいスープとサンドイッチが食べたい。
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主人公のオーリィは仕事を辞めたあと、ひょんなことから近所のサンドイッチ屋で働きはじめる。 そこでスープを作り出す事を任され、オーリィは常にスープのことについて考えるようになってゆく。 良いか悪いかは別として、内容がふわふわした本という印象。大きな出来事が起こるわけでもな...
主人公のオーリィは仕事を辞めたあと、ひょんなことから近所のサンドイッチ屋で働きはじめる。 そこでスープを作り出す事を任され、オーリィは常にスープのことについて考えるようになってゆく。 良いか悪いかは別として、内容がふわふわした本という印象。大きな出来事が起こるわけでもなく淡々と進むので物足りなさをかなり感じた。 逆を言えばその平凡な毎日こそ価値あるという事とも捉えられると感じた(?)
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心穏やかになる温かいスープを飲むような感覚。登場人物がみんな良い。心が通った人間同士が、気づけば繋がっていく。「知らんぷり」と「嘘」は何が違うんだろうなぁ。
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私もそんな生活がしたいと思って手に取った本。大切な人を無くしたり苦労した人の束の間の休息。スープみたいに温かい穏やかな生活。続きが読みたくなる本でした。
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この小説に出てくるサンドイッチやスープがとてもおいしそうで、やはり温かさがおいしさの成分なのかなと思った。 熱々のスープ、それをつくった人の思いやり、優しい気持ち… 料理をつくるときの秘訣は「とにかくおいしい!」と心の中で想うこと。
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カナコさんのブックリスト 『穏やかな日常』 というタイトルに惹かれた リスト内の3冊のうち読んだことのなかった1冊 路面電車のある街にゆっくり流れる時間を感じさせる話で、読みやすく読後感も爽やか 私は自分が生まれた時からこの土地を出たことはないけどもし他の土地で暮らすなら路面...
カナコさんのブックリスト 『穏やかな日常』 というタイトルに惹かれた リスト内の3冊のうち読んだことのなかった1冊 路面電車のある街にゆっくり流れる時間を感じさせる話で、読みやすく読後感も爽やか 私は自分が生まれた時からこの土地を出たことはないけどもし他の土地で暮らすなら路面電車のある街に暮らすのもいいなと思った 挿し絵もかわいくて話に合っていて、中に出てくる食べ物も美味しさが伝わってきた 暮しの手帖に連載されていた話のようだけれど納得
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『月舟町シリーズ』2冊目。 『つむじ風食堂の夜』より少し読みやすかったかな? サンドイッチ、スープ、教会、映画館、路面電車… 日本でありながらどこか異国情緒がある不思議な雰囲気の月舟町。童話のような世界感が良い。 月並みな感想だけど、スープとサンドイッチが食べたくなる。
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やっぱり最高におもしろかった。オーリィ君と安藤さん、オーヤさん、律くん、あおいさん。みんな平凡ですごくいい。 何度も笑いながらほとんど止まらず読んだ。わくわくがとまらないし、読み進める手も目も止まらなくて早く早くという気持ちになる。 吉田さんの本は心を落ち着けたくて読む本として...
やっぱり最高におもしろかった。オーリィ君と安藤さん、オーヤさん、律くん、あおいさん。みんな平凡ですごくいい。 何度も笑いながらほとんど止まらず読んだ。わくわくがとまらないし、読み進める手も目も止まらなくて早く早くという気持ちになる。 吉田さんの本は心を落ち着けたくて読む本としての立ち位置だったが、逆に面白くて興奮することに気づいた。 ケータイのくだりとか本当に笑った。短編のように短く区切られていて読みやすい。 つむじ風食堂の夜の続きというか、同じ街でおきてる話? 近々、美味しいスープを作ろうと思う。
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