数学的にありえない(下) の商品レビュー

アダムファウアー【著】,矢口誠【訳】

2009/10/04

ありない能力のために囚われる事に。囚われる前に見た脱出するべき未来のために幾重にも張られる予防線。SFだがアクション映画さながらな展開。

2009/10/04

主人公はギャンブル中毒だが
とてもクレバーな男。

彼には双子の兄貴がいて、精神病院を行ったり来たりしている。

実は、この双子は未来を見ることができる
特殊な才能を持っていた。

確率論、相対性理論、物理学、哲学
いやはや普通なら頭が痛くなるような
そんな話が全編にちりばめられているんだが
それが不思議とすんなり頭に入ってくる。
なんとも秀逸なミステリーである。

著者は子供の頃は視力がなく
朗読テープで多くの書籍をモノにしたらしい。

処女作にして、この力量。
全世界１６カ国で翻訳されたというのも
納得できる。

上下で６００ページ程だがすらすら読めた。
超がつくほど、おすすめ。

2009/10/04

ジェットコースターは走り出した。結末はもうちょっと突っ込んで欲しかったが、伏線があるにもかかわらずひっかかってしまった仕掛けに免じて星三つ。後書きでは「クライトン系のノンストップ・サスペンス」とあるが、まだまだ青い。あと2〜3作は練習してもらわないと。でも、ダン・ブラウンよりは期待できる。