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フェルマーの最終定理 の商品レビュー

4.4

781件のお客様レビュー

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2021/03/24

ドラマチック数学ヒストリー 350年続いた難問を誰にでもわかるように説明した上でドラマチックにエピソードを描いた傑作。 解いたワイルダーさんも天才だが筆者の実力も最高レベル。

Posted byブクログ

2021/03/14

数学会において長年その証明をする事が出来なかった、その筋では有名な「フェルマーの最終定理」。 それが1993年、アンドリュー・ワイルズという数学者によって遂に証明された。 本書は3世紀に渡って解かれる事の無かったこの問題を巡る、さまざまな人間模様を描いている。 そもそもの始まり...

数学会において長年その証明をする事が出来なかった、その筋では有名な「フェルマーの最終定理」。 それが1993年、アンドリュー・ワイルズという数学者によって遂に証明された。 本書は3世紀に渡って解かれる事の無かったこの問題を巡る、さまざまな人間模様を描いている。 そもそもの始まりが、ひねくれた17世紀の数学者、フェルマーが残した走り書きである。 「私はこの命題の真に驚くべき証明を持っているが、余白が狭すぎるのでここに記す事は出来ない」 最終的にはワイルズが証明を果たすのだが、ワイルズ以前にも多くの数学者がこの証明に取り組み、そして敗れていった。 ワイルズはどのようにしてこの証明を果たしたのか。 その過程がとても丁寧に書かれているノンフィクションの小説である。 一見すると、とても難しそうな本である。 数学の本、しかも証明だ。好きな人はあんまりいないのではないか。 しかし本書はとても丁寧に、順を追って説明をしている為、全く難しさを感じなかった。 しかもこの定理を巡る波乱に満ちたドラマが予想以上に面白く、夢中になれる内容であった。 個人的に驚いたのが、「谷山=志村予想」という 2人の日本人数学者によって示された“予想”(完全に証明出来ないが、ほぼ間違いないと予想されるもの)が フェルマーの最終定理を解く大きな鍵になっていた事である。 恥ずかしながら知らなかったのだが、これは数学会に於いて非常に大きな意義のある予想だったそうだ。 この予想なくして、フェルマーの最終定理は解けなかったのだ。 もちろん、フェルマーの最終定理を証明する為のその他の定理、予想についてもきちんと説明をしてあり、 本当は全くわかってないのだが、何だかフェルマーの定理を理解した気にさせてくれる。 数学に全く興味がない人や苦手な人でも、本書ならば読めるのではないか。 そう思わせるような内容だった。難しい事は難しいのだが。4.5点。

Posted byブクログ

2021/03/10

フェルマーの最終定理の歴史的背景を知ることは壮大な数学の物語を知ることであるといえる。 誰にでも理解可能な数式でありながら、幾多の数学者が解けないという奇妙さと、証明に取り組む意義を世界が一度は失ったものの、次第にフェルマーの最終定理を証明することが、数論における最大の目標とな...

フェルマーの最終定理の歴史的背景を知ることは壮大な数学の物語を知ることであるといえる。 誰にでも理解可能な数式でありながら、幾多の数学者が解けないという奇妙さと、証明に取り組む意義を世界が一度は失ったものの、次第にフェルマーの最終定理を証明することが、数論における最大の目標となっていく劇的なストーリーはまさに圧巻の一言である。 そして、この定理を証明したワイルズという数学者は解くべくために生まれてきたといえるような運命にあった。若干13歳でフェルマーの最終定理に出会い、強烈に惹かれ、いつかは自分が解いていみたいと心に秘めながら30年が経過し、ついにフェルマーの最終定理を証明するのである。 この本はただの数学の本ではなく、フェルマーの最終定理を中心とした、数々の数学者を巻き込んだ壮大な歴史物語であった。 特に私が面白いと思ったところは、フェルマーの最終定理の証明に日本人が密接に関わっていた事である。谷山と志村という2人の日本人が提案した、「谷山-志村予想」を証明することが何とフェルマーの最終定理の同時証明になるというとんでもないものだった。同じ日本人として感慨深いものがあり、日本人にも数学界に名を残す優秀な方がいたことに感激した。 本の最初から最後まで興味を失わずに読める稀なほんである。

Posted byブクログ

2021/02/11

フェルマーの最終定理が解けるまでに330年という長い歴史が生まれた。さまざまな数学者が挑戦と失敗·挫折を繰り返したなかで、日本人の「予想」や「理論」が重要な材料となって、アンドリュー·ワイルズ氏がその歴史に終止符を打つこととなった、このストーリーに私は非常にワクワクした。途中に出...

フェルマーの最終定理が解けるまでに330年という長い歴史が生まれた。さまざまな数学者が挑戦と失敗·挫折を繰り返したなかで、日本人の「予想」や「理論」が重要な材料となって、アンドリュー·ワイルズ氏がその歴史に終止符を打つこととなった、このストーリーに私は非常にワクワクした。途中に出てくる定理や理論の話はあまり頭に入ってこないが、それでもおもしろいストーリーである。ワイルズ氏がいよいよフェルマーの最終定理を解くまでのクライマックスに、私はただの読者なのに興奮した。 中高のとき、数学って、問題を解いていてもさっぱり分からんかったし、何をしているんだ俺は!ってなる瞬間がたくさんあったが、本書を読み終えて、数学の意味深さやおもしろさが、少し理解できた気がする。

Posted byブクログ

2021/02/10

たまたま今は数学の勉強をしていて、なおかつ並行してこの本を読みました。 フェルマーの最終定理自体を知らなかったですが、本書を通じて楽しく学べました。 また、数学でいう楽しさや喜びを感じ取ることが出来て、より一層数学について、また世の中の物事に関心を持つようになりました!! 難し...

たまたま今は数学の勉強をしていて、なおかつ並行してこの本を読みました。 フェルマーの最終定理自体を知らなかったですが、本書を通じて楽しく学べました。 また、数学でいう楽しさや喜びを感じ取ることが出来て、より一層数学について、また世の中の物事に関心を持つようになりました!! 難しい本ではあるので、読書初心者の方にはあまりおすすめ出来ませんが、ある程度物語も読んでいる人には、たまにはノンフィクションを!ということでおすすめしたいです

Posted byブクログ

2021/02/10

どんな分野にもドラマはある。プロジェクトXのように、その分野に明るくない人にとってもキャッチーな部分を取り上げて、物語として面白く描いてくれている。途中に出てくるそれぞれの数式には理解が及ばないものも含まれていたが、何の問題もなく、面白く読み終えた。

Posted byブクログ

2021/02/06

ロマン溢れすぎる。 “この証明の探索には、地球上の偉大な頭脳、莫大な報酬、自殺を図るほどの絶望、そして夜明けの決闘が必要だったのである。” 数学者という人たちの評判を伝える小話が面白い。

Posted byブクログ

2021/01/21

とても読み易く、それでいて決して平易だけではない。素晴らしいサイエンス本。フェルマーは最終定理から、それを取り巻く数学全般の物語りを面白く伝えてくれている。作者の他の翻訳も是非読んでみたくなりました。

Posted byブクログ

2021/01/15

数学関係を目指すきっかけになった本。フェルマーの最終定理を軸に多くの数学者にスポットが当てられている。

Posted byブクログ

2021/01/03

非常にドラマチック。実際の証明はさっぱり分からないが、ストーリーにはどんどん引き込まれるのは作者の力量。日本人もフェルマーの最終定理にいろいろと関わっているのだと知る。

Posted byブクログ