武器よさらば の商品レビュー
読了後数日、この本に対する感想をあれこれ考えたが読書量が足りないのかうまく言語化できない。 エンタメ小説は緩急があり登場人物も分かりやすい魅力を持っていることが多いのでそのことに触れるだけで感想の体裁は整えられるがこういった本はそれとは違うような気がする。 ただ淡々と読まされてい...
読了後数日、この本に対する感想をあれこれ考えたが読書量が足りないのかうまく言語化できない。 エンタメ小説は緩急があり登場人物も分かりやすい魅力を持っていることが多いのでそのことに触れるだけで感想の体裁は整えられるがこういった本はそれとは違うような気がする。 ただ淡々と読まされていくというべきか、能動的ではなく文章の流れに乗せられてでページを巡っていく。何故、読んでいるのかが分からない。通常は面白いから、続きが気になるから、と読む理由が言えるのにこれは言えない。快不快を超えて文章の終わりまでの道のりを歩く。理由はそこに道があるから。みたいな。 読める本とそうでないものの違いはなんなのか。最近それを探しながら読書しているがまだまだ見つけられそうにない。
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戦時下という極限を加味してもヒロインの愛が重すぎる。ウザっ!と思う箇所多数。そこで挫折感しそうになった。主人公が退却する後半からの緊迫感でなんとか挫折せずに読む通す。ただ戦争といえば、贅沢は敵だ!思想に洗脳されてしまっているので、逃亡の身とは思えぬ優雅な生活ぶりに興冷めし、悲劇を...
戦時下という極限を加味してもヒロインの愛が重すぎる。ウザっ!と思う箇所多数。そこで挫折感しそうになった。主人公が退却する後半からの緊迫感でなんとか挫折せずに読む通す。ただ戦争といえば、贅沢は敵だ!思想に洗脳されてしまっているので、逃亡の身とは思えぬ優雅な生活ぶりに興冷めし、悲劇を素直に受け止めることができなかった。
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この世界では誰もが痛めつけられる。 戦争で部下を失い、怪我を負い、望んでもいない出産により最愛の人さえ失う。戦争なんて、悲しく、虚しい。
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第一次世界大戦の北部イタリア戦線に従軍したアメリカ人のイタリア兵フレデリック・ヘンリーは、戦場にて、イギリス人看護婦キャサリン・バークレイと恋に落ちてしまう。 激化する戦線での敗走もあり、ヘンリーは妊娠中のキャサリンを連れて、なんとかスイスまで逃走することに成功するのだが、そこで...
第一次世界大戦の北部イタリア戦線に従軍したアメリカ人のイタリア兵フレデリック・ヘンリーは、戦場にて、イギリス人看護婦キャサリン・バークレイと恋に落ちてしまう。 激化する戦線での敗走もあり、ヘンリーは妊娠中のキャサリンを連れて、なんとかスイスまで逃走することに成功するのだが、そこで最終的には待ち受けていたものは、キャサリンと我が子の悲劇的な結末であった。 ヘミングウェイ自身のイタリア戦線での、自身のアメリカ赤十字軍での疾病兵搬送車の要員としての戦争体験、さらにはイタリア戦線での両脚の負傷、ミラノのアメリカ病院での入院、そこでの介護にあたってくれたアメリカ人看護士との恋が、ベースになっている。 想像以上に読みやすく、戦争がリアルなものとして実感できる。まさに、戦場での恋する若者の心情、戦争の悲惨さが、手に取るように感じられる名作と言えるでしょう。
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カバー絵は、後半でバーテンと湖に釣りに行ったシーンだろうか(そこを選ぶ?)。 登場する女性陣が若干ややこしい。スイス人は良い人たち。
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第一次大戦の過酷な戦況の中、イタリアに従軍したアメリカ人青年フレドリックとイギリス人看護士キャサリンとの熱愛を描いた作品。生死が紙一重である過酷な日々の中で二人が愛を育んでいく描写は、非常に対照的であり緊張感がひしひしと伝わってくる。また、タイトルから受けるイメージとは違いリズム...
第一次大戦の過酷な戦況の中、イタリアに従軍したアメリカ人青年フレドリックとイギリス人看護士キャサリンとの熱愛を描いた作品。生死が紙一重である過酷な日々の中で二人が愛を育んでいく描写は、非常に対照的であり緊張感がひしひしと伝わってくる。また、タイトルから受けるイメージとは違いリズムよく軽やかな文体であったため、個人的には意外性の高かった作品でもあった。
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久々のヘミングウェイは本当に「ヘミングウェイを読んでる!」と感じさせてくれました。本人は反戦小説を書いている意思はないと過去にインタビューで応えたそうで、誰がために鐘は鳴るを読んだ時はなんてドラマチックなんだと思ったけど、こちらを読んでなるほどと理解ができた気がする。何かと戦って...
久々のヘミングウェイは本当に「ヘミングウェイを読んでる!」と感じさせてくれました。本人は反戦小説を書いている意思はないと過去にインタビューで応えたそうで、誰がために鐘は鳴るを読んだ時はなんてドラマチックなんだと思ったけど、こちらを読んでなるほどと理解ができた気がする。何かと戦っても人間はいつか負ける。抗えない不条理と、主人公が一つずつ選んでいく選択が、徐々に悲劇に繋がっていく様が、すごく呼んでいて…辛いとかでは言い表せないと感じた。改めて、大切な時間と人と大切に過ごしたいと思えました。とにかく、感情がごちゃごちゃです 笑
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ヘミングウェイの死生観、女性観が分かりやすい。 誰がために鐘は鳴るの時もそうだったが、ヘミングウェイは話の終わらせ方が少し急というか、収束しきらないところで終わる感じがある カポレットの敗戦が中軸となっている Farewell to arms。武器、腕(愛する人の) 生きるこ...
ヘミングウェイの死生観、女性観が分かりやすい。 誰がために鐘は鳴るの時もそうだったが、ヘミングウェイは話の終わらせ方が少し急というか、収束しきらないところで終わる感じがある カポレットの敗戦が中軸となっている Farewell to arms。武器、腕(愛する人の) 生きることの不条理、敗れる運命
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ちょっとテーマを掴みきれず。戦争小説だけど、戦争というよりは死そのものを描いた話で、その道具として戦争が使われてると考えると、ややしっくり。
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