人形はなぜ殺される 新装版 の商品レビュー

高木彬光【著】

人形を使った見立て殺…

[文庫ＯＦＦ]

人形を使った見立て殺人など怪奇趣味たっぷりの傑作。読者への挑戦も挿入されていて楽しめる。

小説というよりも、謎…

[文庫ＯＦＦ]

小説というよりも、謎解きゲームブックのよう。趣向が凝らされています。

神津恭介シリーズの代…

[文庫ＯＦＦ]

神津恭介シリーズの代表作。人形の首が盗まれ、後日、女性の首なし死体が発見された……。本格ミステリの傑作です。

名探偵神津恭介が活躍…

[文庫ＯＦＦ]

名探偵神津恭介が活躍する読者への挑戦状付きの本格ミステリ。アリバイトリックが冴えています。

2024/04/05

アマチュアの魔術研究家によって開かれた発表会の楽屋で、トリックに使われるはずだった人形の首が盗まれた。その直後、成城で起こった殺人事件の現場で、首なし死体と盗まれた人形の首が発見された。その後も、殺された人形が発見されるたびに殺人が行われていく。天才・神津恭介をして「最も手ごわい敵」と言わしめた難事件。素人とはいえ魔術に精通したクセのある人物たちと、大胆なトリックが印象的。

同時期に書かれた短編「罪なき罪人」「蛇の環」を併録。「蛇の環」には『刺青殺人事件』に登場する人物もすこしだけ顔を出す。

2024/03/05

　日本三大名探偵である神津恭介の長編「人形はなぜ殺される」、他短編が二つ収録されている。表題作は見立て殺人やアリバイトリックなど、それぞれの事件のトリックも去ることながら、名探偵の神津恭介と彼を翻弄する知能犯という構図が明智小五郎VS怪人二十面相という形のようでとても面白かったが、タイトルが若干説得力が弱いと感じてしまった。他作品だと短編の「蛇の環」がタイトル回収が上手いと思った。

2024/02/11

昔の作品なので設定は古いもののそう苦労なく読める
ただやはり昔の作品なのでピンと来ない部分も少々
時代も考えて読むべき文字通りの古典的本格ミステリ

2023/12/14

　1955年刊行。そのため軌道に乗るまで読みにくかった。真相はわからなかったし真犯人も意外だったが、タイトルの意味「人形はなぜ殺される」のかが弱かったのが少し不満。理由はもっと全事件を通しての理由であって欲しかった。あと指紋の複製は可能なのか疑問。その方法だと逆向きの指紋にならない？時代的に警察捜査では見破れなかったのだろうか。
　久しぶりの本格作品で、令和では絶対に再現できないトリック、クセの強い登場人物と空気レベルの影の薄い容疑者との差など、とても楽しめた。ツッコミが後を絶たないのも良い本格作品の証拠。

2023/11/06

ある魔術会場の舞台裏で、人形の首が盗まれる。その後の殺害現場では首なし死体と盗まれた人形の首が発見される。

この小説の醍醐味はなんといってもタイトルの「人形はなぜ殺される？」に尽きる。トリックが大胆で今読んでも充分楽しめた。

2023/01/29

トリックが大胆かつ綺麗な筋で、ここ最近のものかと思いきや５０年以上も前の作品だったとは…。
中盤程で犯人はなんとなく分かったものの、全く古さを感じさせない逸品でした。