高慢と偏見(上) の商品レビュー
18世紀のラブコメ古典小説。 5人姉妹の次女エリザベスを中心に物語が進んでいく。とにかく登場人物のほとんどが性格悪いか、頭が悪い。それを面白おかしく描いていて、面白い。 オースティンの「ノーサンガーアビー」に比べると少し爽やかさ欠けるが、これから大人の恋愛が展開されそうで続きが楽...
18世紀のラブコメ古典小説。 5人姉妹の次女エリザベスを中心に物語が進んでいく。とにかく登場人物のほとんどが性格悪いか、頭が悪い。それを面白おかしく描いていて、面白い。 オースティンの「ノーサンガーアビー」に比べると少し爽やかさ欠けるが、これから大人の恋愛が展開されそうで続きが楽しみ。
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高慢と偏見。 プライドと偏見。 自負と偏見。 中流階級(かそれ以下)の家庭の4人姉妹の次女エリザベスと、 上流階級のダーシーのお話。 当時の貴族社会の決まり事や、生活スタイルがよくわかって面白い。 ダンスのマナーとか。 オースティンの入り口となった一冊。 他の訳も読んだけど、...
高慢と偏見。 プライドと偏見。 自負と偏見。 中流階級(かそれ以下)の家庭の4人姉妹の次女エリザベスと、 上流階級のダーシーのお話。 当時の貴族社会の決まり事や、生活スタイルがよくわかって面白い。 ダンスのマナーとか。 オースティンの入り口となった一冊。 他の訳も読んだけど、この中野さんの訳が新潮文庫に次いで好きです。
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圧倒的な「なめらか」さ。 丁寧に裏ごしされた練り物のような、くらいしか「なめらか」に対する比喩が出てこない残念な人生はさておき、本当に驚くべき「なめらか」さ。 もしこれが本当の小説なんだとしたら今まで小説だと思っていたものはなんだったのだろう。それくらい、高級かまぼことスーパー...
圧倒的な「なめらか」さ。 丁寧に裏ごしされた練り物のような、くらいしか「なめらか」に対する比喩が出てこない残念な人生はさておき、本当に驚くべき「なめらか」さ。 もしこれが本当の小説なんだとしたら今まで小説だと思っていたものはなんだったのだろう。それくらい、高級かまぼことスーパーで売ってるおでんのがんもどきくらいちがう「なめらか」さ。 これが完璧な小説なんだよと言われても納得してしまうレベル。 非常に巧みで丁寧な完成度という点では小説という表現形式の究極といっても過言ではない小説。 そして訳者にも敬意を。感動を翻訳してくれたことに感謝。
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最悪の出会いから始まった身分違いの恋愛。 好感の持てる主人公と個性的な脇役たちがとても面白い。 結婚していてもいなくても、20〜30代くらいの女性が読むといいだろう本。
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「分別と~」をハーレクインくさいと言いながらも引き続き同作者にトライしてます、しかも上下巻。とても残念な性格の脇役が一杯でどれも豊かな描写力で生き生きと残念で惹きつけられます。そこまで書くか(笑)みたいな。 一番のイケメンが必ず悪人なのは、他の著作もそうなのかしら、と確かめたくな...
「分別と~」をハーレクインくさいと言いながらも引き続き同作者にトライしてます、しかも上下巻。とても残念な性格の脇役が一杯でどれも豊かな描写力で生き生きと残念で惹きつけられます。そこまで書くか(笑)みたいな。 一番のイケメンが必ず悪人なのは、他の著作もそうなのかしら、と確かめたくなります。
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18世紀イギリスの、恋愛物語。 舞台設定や大仰な言い回しを最初はとっつきにくく感じるけれど、読み進めると、登場人物がみんな愉快で面白い。 ひどい展開もあるのだけれど、人物たちの滑稽さと、品のよさが楽しく読み進めさせる。面白い。オススメ。
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世の中にこんな古典あったのか。 さらさら読めてテンポがいいのか面白かった。 当時の結婚の在り方がうかがえて新鮮。 オースティンの作品は皮肉と砂糖のサジ加減が良い思った 他の作品もぜひ読んでみたい。
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元祖ラブコメの傑作。 結末がわかっていてもおもしろい、というのはこういうこと。 ジェーン・オースティンやブロンテ姉妹などを読むと 否が応でも当時のイギリスの不公平な法律(特に財産法)を 学んでしまう。 結婚するのにもお金がものをいうし、結婚しなければお金に 困るし、それでも恋愛感...
元祖ラブコメの傑作。 結末がわかっていてもおもしろい、というのはこういうこと。 ジェーン・オースティンやブロンテ姉妹などを読むと 否が応でも当時のイギリスの不公平な法律(特に財産法)を 学んでしまう。 結婚するのにもお金がものをいうし、結婚しなければお金に 困るし、それでも恋愛感情(当時でいうところの『尊敬』ね)が なければそもそも結婚したくないし! なお嬢さんたちの七転八倒。 何度も映画化・TVドラマ化されてますが、ダーシー役は やっぱりコリン・ファースですな。
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既に上巻で筋が読めるという、割と分かりやすいストーリー展開。 あんな家族がいたら、相当心臓に悪いなぁと思いつつ。 でも、私も自分の交友関係に紹介したくないタイプの父親がいるので、エリザベスはよく耐えているなぁと思う。
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19世紀を代表する女性作家の一人。それどころか、イギリスを代表する作家の一人かも。現代のロマンスものの元祖でもあるジェイン・オースティン。 近年出たパロディを紹介する前に再アップ。 ジェイン・オースティンの中でももっとも有名で、愛された作品がこれです。 5人姉妹の次女で利発なエ...
19世紀を代表する女性作家の一人。それどころか、イギリスを代表する作家の一人かも。現代のロマンスものの元祖でもあるジェイン・オースティン。 近年出たパロディを紹介する前に再アップ。 ジェイン・オースティンの中でももっとも有名で、愛された作品がこれです。 5人姉妹の次女で利発なエリザベスは、名家の主で印象的な男性ダーシーに出会うが、とっつきにくいダーシーの言動に反発、さらに噂を吹き込まれて、すっかり誤解してしまいます。 一方、最初は気づかなかったエリザベスの生き生きした魅力に目を離せなくなっていくダーシー。 誤解も含めたエリザベスの強烈な拒絶に遭い、生まれて初めて自分の傲慢さを改めようとし始めます。 18世紀末から19世紀初頭にかけてのイギリスの現実を踏まえて、紳士階級だが貧しくなりかけている一家の娘たちと友人それぞれの恋模様を面白おかしく描いています。 女性が家を継ぐことが出来なかった時代。しかも細かい身分制度が厳然とあり、地代収入があることがステイタスな身分の女性が体面を保てる職業もほぼ存在しなかった。 日本で言えば~江戸時代に下級武士が暮らしに困る、みたいなものかな。 オースティン自身は恋愛経験はあるが破れて独身のまま、作家という異例な成功を成し遂げていくわけです。 作者がよく知っている世界の中で起きる出来事を丁寧に描いてあり、引き込まれていきます。 当時の風習は知らないことばかりでも、細かく観察して辛辣に描き出される困った人や嫌なヤツは抱腹絶倒。あるあるな感じを覚えますよ。 人情の機微も心の動きも、いつの時代も変わらないものがあるようですね。 出会った途端に誤解からけんか腰の男女がしだいに恋に落ち、時間をかけてついに障害をも乗り越えるという恋愛物の王道を極めた作品。
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