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モードの迷宮 の商品レビュー

3.9

25件のお客様レビュー

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2022/09/29

3年たっても半分も読み進めない本、鷲田 清一の「モードの迷宮」。 エスプリ効いた言い回しでほのかにフランス文学の香りがするのはいいんだけど、私の頭があまり良くないのもあり、まぁ読みにくい 先日古本屋で見つけた同じく鷲田清一の「ちぐはぐな身体」、これおおよそモードの迷宮と似たよう...

3年たっても半分も読み進めない本、鷲田 清一の「モードの迷宮」。 エスプリ効いた言い回しでほのかにフランス文学の香りがするのはいいんだけど、私の頭があまり良くないのもあり、まぁ読みにくい 先日古本屋で見つけた同じく鷲田清一の「ちぐはぐな身体」、これおおよそモードの迷宮と似たような内容でめちゃくちゃ読みやすい 絶対こっちから読むべきだわ これである程度理解してからモードの迷宮に再挑戦しようと思います

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2021/01/21

一読しただけでは充分に理解できたとは言えませんが、かなり興味深い本でした。衣服と私の関係、私と私の関係、私と他者の関係、その間にあるもの、そこに揺れ動いてるものの正体……。衣服は本当に身体を覆い、隠すためにあるのだろうか?と著者は問う。衣服は肌を隠し、また逆に素肌を強調するもので...

一読しただけでは充分に理解できたとは言えませんが、かなり興味深い本でした。衣服と私の関係、私と私の関係、私と他者の関係、その間にあるもの、そこに揺れ動いてるものの正体……。衣服は本当に身体を覆い、隠すためにあるのだろうか?と著者は問う。衣服は肌を隠し、また逆に素肌を強調するものでもある。あるいは身体の輪郭をぼかしたり、明確に際立たせたりもする。見せる/隠すという相反する二つの運動を交叉させることで他者の視線を引き寄せる。髪を整え、化粧を施し、服を纏い、アクセサリーをも身につける。服を着ること、自己の装飾はそのまま身体の変容、突き詰めてゆくと自己の消失へと繋がっていく。一方でファッションは自己表現とも言われる。このパラドクスは何とも不思議である。まだまだ読み込みが浅いので再読したい。巻末の引用文献も面白そう。探して読んでみたいものばかり。

Posted byブクログ

2020/08/22

鷲田清一といえば高校の現代文で学んだ記号論・身体論。この本でも繰り返し〈わたし〉の境界線はどこか、衣服は〈わたし〉を隠しているのか露わにしているのか(両義性)、といったことが訥々と論ぜられていて、懐かしの鷲田節。最初から最後まで一文読み進めるごとに新しい視座を与えてくれる。 数...

鷲田清一といえば高校の現代文で学んだ記号論・身体論。この本でも繰り返し〈わたし〉の境界線はどこか、衣服は〈わたし〉を隠しているのか露わにしているのか(両義性)、といったことが訥々と論ぜられていて、懐かしの鷲田節。最初から最後まで一文読み進めるごとに新しい視座を与えてくれる。 数年前に読んだときは難解だなと思ったけど、再読したみたらすんなり読めた。

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2020/08/08

鷲田さんが40歳くらいの時に出された本か。。今の僕とほぼ同い年だけど、ここまでの感性でモノを書けるかな。。鷲田さんはこの時からすごく繊細なんだなぁ。ファッション、それはエロスを隠蔽しつつしかし欲望をかきたてるもの。相反するようなベクトルが働く場。

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2020/07/12

難しかったし、読みにくい。全然理解できなかったけど、また読んでちゃんと体に染み込ませたい。ファッションというより、身体の知覚とか"わたし"の定義とかが語られている分、タイトルはなるほどという感じ。著者が哲学科の教授だったと聞いて納得。 ずっと読んでみたいなーと...

難しかったし、読みにくい。全然理解できなかったけど、また読んでちゃんと体に染み込ませたい。ファッションというより、身体の知覚とか"わたし"の定義とかが語られている分、タイトルはなるほどという感じ。著者が哲学科の教授だったと聞いて納得。 ずっと読んでみたいなーとAmazonのカートに入れっぱなして数年(十数年かも)の本の著者でもあることを知って、改めて挑まねばならないなと感じた。

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2020/03/31

現在イタリア在住なのですが、イタリアに来てから思うことは、女性のファッションセンスが違う!!ってかみんなセクシー!!(低俗な表現でごめんなさい) なんでこんなスタイルやモードの違いがあるのだろうか? 『モードの迷宮』は、ファッション、化粧、整形手術などにおける露出や身体の変形を、...

現在イタリア在住なのですが、イタリアに来てから思うことは、女性のファッションセンスが違う!!ってかみんなセクシー!!(低俗な表現でごめんなさい) なんでこんなスタイルやモードの違いがあるのだろうか? 『モードの迷宮』は、ファッション、化粧、整形手術などにおける露出や身体の変形を、美的感覚や合理性ではなく、セクシャリティーの観点、特に、他者(異性)から眼差しを受けること、それに応えることという観点から切り込むところにその真骨頂がある。 私は日本人で海外在住経験者が日本のファッションや化粧文化、見た目の文化に対していろいろと批判するのを聞くのが好きだ。その語りからその人それぞれのストーリーや文化的な揺らぎが見える気がするし、共感できることも多い。装い方はその人の生き方なのかもしれない。この『モードの迷宮』も様々なモードの見方や捉え方を考えさせられるという点で面白かった。

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2019/08/05

ファッションは人に見られることで初めてファッションとして成り立つ。そして、人に見られることは、その眼差しを鏡として利用して、自分を見ることと同じだと思った。 ちぐはぐな体を読んでからの、コレは中々にハードルが高かった……文字だけ追いかけて頭に内容がまるで入ってない、、また再読した...

ファッションは人に見られることで初めてファッションとして成り立つ。そして、人に見られることは、その眼差しを鏡として利用して、自分を見ることと同じだと思った。 ちぐはぐな体を読んでからの、コレは中々にハードルが高かった……文字だけ追いかけて頭に内容がまるで入ってない、、また再読したい、そのときには、理解できているようになっていたい、、 引用が多くて、哲学をほとんど知らない人間には、リテラシー不足すぎて 本当に分からないことが多かった無知だ〜〜 ただ、モードは、社会の空気を反映させてできるものだとわかってよかった

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2018/07/11

身につける物が我々の意識や個性を決めている(性別も含めて)という視点を学びました。 です。「我々が衣服を決めているのではなく、衣服が我々を決めている」

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2018/03/25

本書の冒頭で、著者は衣服と身体の関係について考察をおこない、両者はぴったりと適合するのではなく、むしろ根源的なディスプロポーションを孕んでいるのではないかという見通しを示しています。そして、あたかもこの問題のまわりに何重にも思索をめぐらせていくようにして、衣服と身体、禁欲とエロテ...

本書の冒頭で、著者は衣服と身体の関係について考察をおこない、両者はぴったりと適合するのではなく、むしろ根源的なディスプロポーションを孕んでいるのではないかという見通しを示しています。そして、あたかもこの問題のまわりに何重にも思索をめぐらせていくようにして、衣服と身体、禁欲とエロティシズム、自己と世界がくるくると位置を反転しつづけていく可逆的な運動を書き留めていきます。 比較的小さな本ですが、哲学的な考察でありながら、ファッションというテーマに寄り添うようなスタイリッシュな文章でつづられており、魅了されます。

Posted byブクログ

2016/07/19

「(仮称)図書館員は何を着ているか?」に向けて鷲田先生のファッション論を読んでおかねば、と思った。 難しくって全く分からん。これが『マリ・クレール』に連載されてた、と知って、そういえば昔のあの雑誌はキレがあったよなと思い出した。

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