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ニーチェ入門 の商品レビュー

4.1

68件のお客様レビュー

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2015/06/10

ニーチェの思想の体系をざっと見渡すことができたと思う。後半の永劫回帰は読みづらく飛ばしてしまったので再読必須。

Posted byブクログ

2014/12/23

最後のところにありましたが、俺は境遇が悪い、運が悪い、弱い、だとかって思いつめて腐っていって、俺はそんなはずはないっていう気持ちで、誰かを呪い始めたり、社会を恨んだりするんじゃなくて、そんな自分であっても肯定して生きていこうよ、っていう、万能な自分、理想な自分を本当の姿としないで...

最後のところにありましたが、俺は境遇が悪い、運が悪い、弱い、だとかって思いつめて腐っていって、俺はそんなはずはないっていう気持ちで、誰かを呪い始めたり、社会を恨んだりするんじゃなくて、そんな自分であっても肯定して生きていこうよ、っていう、万能な自分、理想な自分を本当の姿としないで、今の自分が本当であることを認めたうえで愛していこう、みたいな考え方なんですよね。それって、ぼくもそういう考え方を持っているところがあるので、まったくもって、共感した次第です。

Posted byブクログ

2014/10/18

永劫回帰を勉強したいと思い、ニーチェの本を一通り読もうとしていたのですが、原文をいきなり読む前にこの本を読んでおいてよかったです 私は哲学の知識が全くないのですが、それでも十分分かりやすかった。あっさりさくっと読める本です。

Posted byブクログ

2014/03/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「ツァルトゥストラ」が読みたいけれど予備知識なしだと理解できそうになかったため文字通りニーチェの入門書として。  とても分かりやすく書かれている、と思う。それでも難しい。キリスト教批判、超人、永遠回帰、力の意思などがキーワードとして挙げられている。「力への意思」はよく分からなかった。  形式としては一次資料からの引用を載せて、そのあとに解説をする体裁。一次資料は殆ど何を言っているのか理解できなかった。解説も著者による一つの解釈ということなのだろう。まったく違う解釈もたくさんあるのだと思う。この本の解釈が正しいのか間違っているのかは判断できない。ただ他の学者の解釈も紹介しているし、入門にはいいと思う。

Posted byブクログ

2014/02/16

「ニーチェ=神は死んだ」程度の知識で読んだらやけどした。しかしこの人の魅力はよく伝わってきたので、哲学のバックボーンを理解した上で再度読みたい

Posted byブクログ

2013/08/28

「借」(大学の図書館)。 ニーチェの思想が分かりやすく、詳しく紹介されている。 ちょっとニーチェに挑戦する気が起きる。

Posted byブクログ

2014/12/05

『道徳の系譜』を読んだだけでは分かりにくかったニーチェの思想の全体像を概観することができた。 生と欲望を人間の本性として肯定し、それを阻害するヨーロッパ的価値観(キリスト教がその代表)を批判したニーチェ。 生の肯定と、ロマン主義と現実主義の彼岸にある思想の探求、という出発...

『道徳の系譜』を読んだだけでは分かりにくかったニーチェの思想の全体像を概観することができた。 生と欲望を人間の本性として肯定し、それを阻害するヨーロッパ的価値観(キリスト教がその代表)を批判したニーチェ。 生の肯定と、ロマン主義と現実主義の彼岸にある思想の探求、という出発点は共感できるけど、思索の末に導かれる結論には直ちに同意することはできない。 「真理なんてない」と言ってしまえば全ての科学は存在の根拠を失うことになるし、キリスト教批判を敷衍した「道徳」批判はいかにも過剰反応という感じがする。まあそんなラディカルさがニーチェの魅力なのかもしれないけど。 著者は、「ニーチェの思想は強者の論理である」という批判を、「この世界には強者と弱者が存在する」という事実の否認と混同しているものとして退けている。が、ニーチェの思想が弱者を救ったことがあるのか、果たして? その点で言えばキリスト教の方がナンボかマシという気がしないでもない。 終わりの方で触れられている芸術論としてのニーチェの考え方はアリ。

Posted byブクログ

2012/09/30

会社の方に勧められ、ニーチェの『ツァラトゥストラ』を読もうと思ったのですが、哲学や思想の書物を読んだ事が無かったので、『とりあえず入門書を…』と思い購入。 が、マルクス主義、ポスト・モダニズム、カオス、ディオニュソス的、などなど、思想初心者の私には全く解らない言葉がズラリ。。 ...

会社の方に勧められ、ニーチェの『ツァラトゥストラ』を読もうと思ったのですが、哲学や思想の書物を読んだ事が無かったので、『とりあえず入門書を…』と思い購入。 が、マルクス主義、ポスト・モダニズム、カオス、ディオニュソス的、などなど、思想初心者の私には全く解らない言葉がズラリ。。 正直前半は頭が痛かったです。 が、読んで行くうちに何と無くではありますが言わんとしている事が解るような気がし、『おぉ!面白い!!』と思えるように。 著者様の力量ですね。 一番印象に残った言葉は、 世界と歴史の時間にはどんな『意味』も存在しない。 それにもかかわらず君は生きねばならず、したがって『なんのために』生きるかを自分自身で選ばなくてはならない。 是非ともいつしかツァラトゥストラを読んで見たいものです。

Posted byブクログ

2012/05/04

ちくま新書の初期のシリーズ(通し番号:008)でありながら、その平易な文章と著者自身の解説もあいまって、タイトル通りに入門書籍としてはこの上なくわかりやすく書かれています。この手の本でありながら、版を19も重ねているということも読まれていることを証明していると言えるかもしれません...

ちくま新書の初期のシリーズ(通し番号:008)でありながら、その平易な文章と著者自身の解説もあいまって、タイトル通りに入門書籍としてはこの上なくわかりやすく書かれています。この手の本でありながら、版を19も重ねているということも読まれていることを証明していると言えるかもしれません。そもそも哲学を勉強したことのない自分が、政治哲学からニーチェ(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%BB%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%81%E3%82%A7)に手を伸ばすなどということがかえって無謀だったと、改めて思い直すこともできました。 これまでにもニーチェ作品の中から『ニーチェ―ツァアラストラの謎』(http://www.chuko.co.jp/shinsho/2008/03/101939.html)を取り上げて感想文を書いたこともありましたが、今思えば厚顔無恥であったと強く思うのです。何事も手順を踏んだ上でないとちゃんちとした知性など生まれるべくもない。駄文そのものだったのだと思います(かといってそれを消すのもバカなので残しますが…)。 知的満足度が決して高くない幼稚であった私の脳にこの入門編はひどく優しく思えました。読み続けようと思わせてくれたんですね(恥)。特に、なるほど!と池上彰並みにうなずけたのは、ショーペンハウアーやワーグナーといった、ニーチェ生誕に近しい時代の人々からうけた知的影響と思想的依存、そして彼らへの陶酔の後に押し寄せる絶望から、その後の研究者人生とのリンクが明確に見えているあたりでしょうか。 そして、古典宗教学からキリスト教批判へと転じるものの、その批判そのものとニーチェ近いの基本用語でありながらなかなか心に落ち着かないルサンチマンへのつながり方も平易でした。それを著者は、貴族的評価様式と僧侶的評価様式という表現で対比させ、人間本来の自己保存・自己防衛の本能を顛倒させようとするキリスト教思想に反旗を翻すことで説明します。この下りが私にはとてもすんなりと入り込んできたのでした。 当然ながら反ユダヤ思想の臭いも感じられる思想的端緒を著者が(P.137で)解説する前に自分の頭の中でかぎつけて整理することができたのも、著者の平易な言葉あってこそだと思いました。こうした知的刺激と自己発見による満足感が伴えば、読書がはかどらない理由がありません。この意を汲み取ることができたのも、こうした入門書故にニーチェ著作を適度な高さから俯瞰することによって可能な著作に仕上がっているからだろうと思います。 最終的に、本書は『ツァラトゥストラはかく語りき』で展開される「永劫回帰」(書籍内では「永遠回帰」と表記→http://en.wikipedia.org/wiki/Eternal_return)に説明が及ぶと、この概念がキリスト教、ヘーゲル的思想、唯物論の3つを突破するための新しい世界観であることが示されます。この説明も個人的に難解であった永劫回帰思想を既存の世界観との対置・比較・整理を通じて分かりやすく広げてくれます。これまで読んできた本が、ニーチェ思想を部分的にかいつまんだ形でした読んでこなかった私にとって全体を俯瞰できる良書でした。 神の死を叫び、ふれて回る男の話も触りしか知らなかった私にとってはその顛末を知ることにもなりましたし、なかなか読書だけでは押し広げられない哲学の領域における視野を広げることができました。ニーチェ思想への完璧な迎合などありえませんが、確かに20世紀の世界を先見し、今のその見方の影響が続くとも言えるこの世界を、どう見るかを考察するうえでやはり哲学は必要なのですね。サンデル(http://www.nhk.or.jp/harvard/)の流行で終わらない哲学の浸透を意識したいと思います。

Posted byブクログ

2012/02/08

読みづらく理解しがたい部分もあったがじっくり読めばきちんと理解はできる上に、どんどん引きこまれていく。人間は自己矛盾の中で生きていかなければならないが、超人という設定によって、高い目標へ向かって向上心を持って生きていく必要があるという考えには、人類全体を発展させようとするニーチェ...

読みづらく理解しがたい部分もあったがじっくり読めばきちんと理解はできる上に、どんどん引きこまれていく。人間は自己矛盾の中で生きていかなければならないが、超人という設定によって、高い目標へ向かって向上心を持って生きていく必要があるという考えには、人類全体を発展させようとするニーチェの情熱を超えた魂を感じた。

Posted byブクログ