先生はえらい の商品レビュー
自動車教習所の先生はどうして「恩師」になりにくいのか。 内容はぜひ読んで欲しいので、ちょっとコラム風に… 以前マナー研修を受けにいったとき、派手な格好をした、マナーには決して則ってないと思われる中年女性講師が出てきて、名刺の渡し方はこれが正しいのであって、一般的なやり方は邪道で...
自動車教習所の先生はどうして「恩師」になりにくいのか。 内容はぜひ読んで欲しいので、ちょっとコラム風に… 以前マナー研修を受けにいったとき、派手な格好をした、マナーには決して則ってないと思われる中年女性講師が出てきて、名刺の渡し方はこれが正しいのであって、一般的なやり方は邪道である! といった断定的な語り口で研修を進めていた。 いわゆるマナー講師の講義も受けたことあるけど、自分でも不思議なことに、私のなかで「マナーの先生」として記憶に残っているのは、派手なおばちゃんの方なのである。 それは何故だろうかと考えるに、人を不快にさせない、というマナーの(消極的な)意義を突き抜けて、見た目で、あるいは話し方で、強い印象を残す、というビジネス上での価値ある体験を提供してくれたからではないか、というように思う。 この本で、その道のプロが示すのはその道の果てしなさ、という話が出てくる。私がおばちゃんから感じたのは、のけぞるような格好をしていても個人事業主として働いている人の自負や、ビジネス社会というものの奥深さ、だったように思う。 (さわ)
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内田パワーが炸裂しています。 「先生はえらい」といっても,世の中には,もともと「えらい先生がいっぱいいる」ということを言いたいわけではありません。ましてや「先生はみんなえらい」といっているわけでもありません。 著者は,「先生はえらい」と言える先生を見付けたアナタガエライと言...
内田パワーが炸裂しています。 「先生はえらい」といっても,世の中には,もともと「えらい先生がいっぱいいる」ということを言いたいわけではありません。ましてや「先生はみんなえらい」といっているわけでもありません。 著者は,「先生はえらい」と言える先生を見付けたアナタガエライと言っているんです。そして,そんな巷の先生と呼ばれる人たちが,そんな先生になれる可能性は,「反面教師」と言われる者も含めて,みんな持っているんです。 というか,自分に身近な人たちは,自分の人生にとって,たぶん,みんな「えらい先生」みたいなものなのです。自分の人生に影響を与えていない人たちは,ほとんど忘れてしまっていますからね。 自分の事を考えてみても,仲のよかった友だちからは,とても多くの刺激をもらっていたし,人生の方向を大きく変えてくれた人もいるような気がします。 先生もその中の一人になる可能性が高いんですね。
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『内田樹による内田樹』という最近読んだ本で紹介されていた 本で、教育論の内容です。 最近のマスコミや政治の世界で言われている 教育批判や教育論、または市場理論の適用。 またはコーチングやリーダーシップ論についてのしっくりこない部分を完全に 的を得て指摘している内容。とっても面白...
『内田樹による内田樹』という最近読んだ本で紹介されていた 本で、教育論の内容です。 最近のマスコミや政治の世界で言われている 教育批判や教育論、または市場理論の適用。 またはコーチングやリーダーシップ論についてのしっくりこない部分を完全に 的を得て指摘している内容。とっても面白かったです。 学びの本質・コミュニケーションの本質・交易の本質・先生と生徒の 本質。。。本質の定義が流れるように論述展開されていて 引き込まれるように読めていく内容でした。 よかったです。
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最近200号を出した、ちくまプリマー新書の創刊第2号です。 禅問答的なやりとりですが、ゆっくり読むと理解出来ました。一番最後のしめ方も内田さんらしくて笑えました。
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http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480687029/
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頭の中がぐるぐる。そんな感じが良書なのだと思わせる本。よくわかりました、理解しましたなんていうのはあり得ないということがわかったので、こんな読み終え方も許されるんだと思う。学校で習う国語こ授業には正解があるけれど、それは訓練にすぎないのだな。正解がないから文学の研究があり、私達が楽しめる。そういうことを知ることができて良かった。
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いつも通りの筆致だけど、プリマー新書ってこともあって、いつもより分かりやすく書かれてる。サラッと読み通せる感じになってるけど、内容がペラい訳では全くなくて、ならではの先生論が思う存分展開されている。読む前のイメージとして、目の前にいる先生を信用して、えらいと思い込めばおのずと道は...
いつも通りの筆致だけど、プリマー新書ってこともあって、いつもより分かりやすく書かれてる。サラッと読み通せる感じになってるけど、内容がペラい訳では全くなくて、ならではの先生論が思う存分展開されている。読む前のイメージとして、目の前にいる先生を信用して、えらいと思い込めばおのずと道は開ける、的内容かと勝手に想像していたけど、違ってました。書物を通してでも良いし、直接的関わりのない人でも良いから、ってことだったんですね。
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ああ、こういうタイトルにするのはわざとなんだな、と最後まで読んで理解した。いや、結局は誤読で勝手に受信してるのかな?(笑) 『こころ』などの先生像から読み解く夏目漱石の描く先生像は面白かった。 理解したい、でも理解しきりたくない、なんなんだろう?!という問いこそが学び。コミュニケーション。確かに人の日記でも、詳細事実が事細かに書いてあるだけだとげっそりすることがある。それは問いになることはないし、もっと言えば誰かが誤読することを許す範囲のない、心づくしのない文章だからなんだろう。 などなど、様々誤読しながら読めたので、面白かった。
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2005.03.頃、文化放送を聴いていたら、大竹まことさんが 面白いって言っていたので、早速、買ってみました。 これが、内田樹先生の著書との出逢いです。 本書は、先生が、中高生のために書いたそうです。 中高生に、是非、読んで欲しいと思いますが、 これが理解できる中高生はそんなにいないと思うが、 これは、私の思い上りだろうか? 「先生は同じことを教えたのに、生徒は(各々)違うことを学んだ。」 「弟子たちは先生から決して同じことを学びません。 ひとりひとりがその器に合わせて、 それぞれ違うことを学び取ってゆくこと。 それが学びの創造性、学びの主体性ということです。」 「自分がこの世界でただひとりのかけがえのない存在であるという 事実を確認するために私たちは学ぶのです。」
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学びについて。 内容はいつもと同じです。 対象が子供なので、分かりやすい表現で書かれています。 僕にはこれくらいでちょうどいいです。 ちょっと、子供には分かりにくいんじゃないかと思われる内容もありました… あ、分からなくていいんだった(笑)。
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