ひとかげ の商品レビュー
とかげ のリメイク ひとかげ 少しの違いで雰囲気がグンと変わって、それはすごく考え込まれた上での変化なんだろうけどさらっとしていて、やっぱり作家ってすごいやっておもった。 夜の参道から次の日の朝を想像するシーンで前に行った犬山を思い出して、何年か後にあれがすごく懐かしく大切な思...
とかげ のリメイク ひとかげ 少しの違いで雰囲気がグンと変わって、それはすごく考え込まれた上での変化なんだろうけどさらっとしていて、やっぱり作家ってすごいやっておもった。 夜の参道から次の日の朝を想像するシーンで前に行った犬山を思い出して、何年か後にあれがすごく懐かしく大切な思い出になってるんだろうなって 暗いトーンの暖かい小説だった
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そんなに好きな話じゃなかったから、書き直されても何とも思わない。 でもこの人の書く事、云いたい事は昔から一つなんだろうなと何を読んでも思う。小説家ってそういう事なんだろうなとも。
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冒頭にあるように、デビュー20周年記念とかでベストアルバムを出すような作品。 びっくりしたのが一緒に前作“とかげ”が載っていたこと。 創り手に踊らされた感が満載だけど、 言葉のもつ創造の力に圧倒された。 物語うんぬんより、言葉一つ一つの違いを探すことが楽しい。
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とかげのリメイク版です。 本の前半がひとかげ、後半がとかげと、一冊の本でどちらも読める形態になっています。 わたしはずっと昔にとかげを読んだことがありましたが、ひとかげを読んでからとかげを読むと、ひとかげの良さがとてもよく分かりました。 わたしは、今回リメイクしたひとかげのほうが...
とかげのリメイク版です。 本の前半がひとかげ、後半がとかげと、一冊の本でどちらも読める形態になっています。 わたしはずっと昔にとかげを読んだことがありましたが、ひとかげを読んでからとかげを読むと、ひとかげの良さがとてもよく分かりました。 わたしは、今回リメイクしたひとかげのほうが好きです。よしもとばななが冒頭で書いていたように、こちらのほうが「とかげ」の不器用で一生懸命なところ、人付き合いが下手なところ、誰にも媚びずに生きているところなどが、前作よりも一層よく描けていると思います。 わたしも、一度かいた文章を後で読み直し、手直しを加えることがよくあります。読み返すと「この言葉のほうが適切だな」と、自分の言いたいことにより近い言葉が見つかったりするからです。言葉って1語違っただけで、ニュアンスが全く変わることがあります。わたしは言葉のそういうところが大好きです。これからもいい言葉を選んで使っていこうと思います。 この作品はそういったことを私に考えさせ、教えてくれました。
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「とかげ」のリメイク版ということで、先に「とかげ」を読み直してから「ひとかげ」読みました。 今の私はどちらかといえば「とかげ」のほうが好きかな。 「ひとかげ」は細かく丁寧になっている分、説明や言葉が増えていて、暗さや鋭さが減ってしまった気がする。 私自身も歳を重ねていっ...
「とかげ」のリメイク版ということで、先に「とかげ」を読み直してから「ひとかげ」読みました。 今の私はどちらかといえば「とかげ」のほうが好きかな。 「ひとかげ」は細かく丁寧になっている分、説明や言葉が増えていて、暗さや鋭さが減ってしまった気がする。 私自身も歳を重ねていったら、読み方や感じ方が変わるのかも。 10年後くらいにまた読んでみたい。
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短いけど、芯がしっかりしてる 大好きな作品。 リメイクされても それは変わらんかったね。 ほんまに温かい ラブストーリー書くなぁ♡
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
同じ匂いのする人になぜか惹かれる。 それ、すごくわかる。 この本読んでて、それってなぜだろう?と考えた。 多分、居心地がいいんだと思う。 似たような経験をした、のではなく、その経験で似たような考え方や感じ方をしていて、それを詳しく説明しなくてもいい。 そんな感じイコール居心地がいい。ってことなんだろう。 傷ついた。 傷ついてる。 それって、あんまり人には言わない。 言えない、というのが近い。 だから、言わなくても、「ああ、そういうことなんだろうな。」と、わかってくれて、でもわかってくれてるだろうと言うのも、お互い確認しあわないでいい。 必要以上に触れてこない。 腫れものに触るようにされるのではなくて、『触れてこない』というのは、すごく心地よかったりする。 でも本当に必要なときは、ものすごく深いところまでグリグリ入り込んでくる。 またそれも、気持よかったりして。 このとかげへの距離感は、読んでてさすがだなと思った。 よしもとばななは、こういうの書かせたら、ほんとにうまい。 本当にうまいと思う。
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もうずいぶん前に買って、ようやく読んだ。 主人公みたいな苦労や苦悩はなにひとつないのに、 わたしもとかげを選んでしまう。 もう、運命としかいいようがないのだと思う。 「とかげ」も「ひとかげ」も、どちらもいい。
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『過去のつらい体験にとらわれ、心に傷を抱えながら愛しあう2人。深い闇で起きた、たくましい生命の復活を描いた、「祈り」の物語。14年前に書いた小説「とかげ」をリメイク。「とかげ」も併せて収録する。』
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『とかげ』を著者自身でリメイクした作品。 巻末にはその『とかげ』も収録されている。 ”癒し”の物語で、過去に負った心の傷に対する”時間”や”運命”といったものが主体か。 私自身は『とかげ』未読だったが、巻末の原作を読んだ後、リメイクでとかげの人物像が深く濃くなってとても良くなった...
『とかげ』を著者自身でリメイクした作品。 巻末にはその『とかげ』も収録されている。 ”癒し”の物語で、過去に負った心の傷に対する”時間”や”運命”といったものが主体か。 私自身は『とかげ』未読だったが、巻末の原作を読んだ後、リメイクでとかげの人物像が深く濃くなってとても良くなったと感じた。
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