シャーロック・ホームズの生還 の商品レビュー
ブラックピーターのシュールな挿絵に笑った。踊る人形もビジュアル的にエドガー・アラン・ポーの黄金虫より大分好き。話は悲しいけど…金縁の端メガネは過失とは言え1本殺してしまったのに食欲旺盛な女性というのがツッコミを入れたくなってしまった。読み物としては暖かい気持ちになれる3人の学生が...
ブラックピーターのシュールな挿絵に笑った。踊る人形もビジュアル的にエドガー・アラン・ポーの黄金虫より大分好き。話は悲しいけど…金縁の端メガネは過失とは言え1本殺してしまったのに食欲旺盛な女性というのがツッコミを入れたくなってしまった。読み物としては暖かい気持ちになれる3人の学生がお気に入り。恐喝王ミルヴァートンと第二のしみで上流階級の女性も気の毒なところがあるなと思った。
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ホームズが正式に復活した「空き家の冒険」 「恐喝王ミルヴァートン」などが収録された短編集 作者コナンドイルが、ホームズものを終わらせたい 或いはあまり乗り気でないと思わせるような描写が 微細だが随所に見られる。
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ホームズの生還。またホームズの物語が読める。当時の読者の嬉しさはどれだけのものだったのだろうか。そして以前と変わらない面白さがそこにはあった。まだホームズの物語は続くのだ。
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ホームズの世界にのめりこんでいくような不思議な感覚を体験したい人にはおすすめの一冊。短編集になっているので、隙間時間を有効活用できる。本を読みたいけど時間がないという人にはもってこいの作品。ミステリー好きな人にはぜひ! (ゆ)
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"ホームズ復活の巻"も読んだぞ! ということで、「以上、終わり、ホームズはもうやめて別の作品に移ろう!」という気持ちと、「ここまで読んだのだから短編集だけでもコンプリート目指せば?」という気持ちとがせめぎあった結果、残る2つの短編集は光文社文庫新訳版の「解説」...
"ホームズ復活の巻"も読んだぞ! ということで、「以上、終わり、ホームズはもうやめて別の作品に移ろう!」という気持ちと、「ここまで読んだのだから短編集だけでもコンプリート目指せば?」という気持ちとがせめぎあった結果、残る2つの短編集は光文社文庫新訳版の「解説」だけ読んじゃった(夫が過去に買っていたから良かった)。 短編集『~生還』の最後の『第二のしみ』という話も、コナン・ドイル的にはホームズ最後の作品のつもりだったようで、「もうホームズは探偵業は引退しているし私が彼の活躍を発表するのはこれが最後だ」とワトソンに説明させている。でもまだその後に長編が1冊、短編集が2冊出ていることを後世の私たちは知っている。 ただ、月一サイクルでの連載はついに『第二のしみ』が最後となり、その後の発表ペースは時期によってまちまちとなった。人気連ドラが何クールか放送された後、たまに特別編をやってお茶の間を賑わせるのに似ている。 『~生還』の中の第一作『空き家の冒険』(つまりホームズ復活編)が雑誌に掲載され世に出たのは1903年で、前作、つまりホームズの死ぬ『最後の事件』の掲載(1893)から10年経っており、現実のロンドンは既に「自動車と電灯と電話の時代」に変わっていたそうだ。 だが作中の年代は1894年。ホームズの物語は変わらず「馬車とガス灯と電報の時代」として描かれ続け、その方針は後続の作品でも変わらなかったらしい。ということは後半戦はノスタルジックなパラレルワールドのような側面も作品の特徴として愛されたのかもしれない。携帯電話が登場しないサザエさんみたいに。 その他雑感。 ・ワトソンは妻と離別しホームズとの同居生活に戻った。そして医者も廃業(これは実はホームズが手を回した結果)。晴れてワトソンはホームズ補佐に100%稼働をあてられるようになったわけだが、これが幸せなのかどうかよくわからない。だってなんかホームズのワトソン批判が多くなったような気がする。やれ捜査を任せたのに何の収穫もなかっただの、僕の物語をドラマチックに書き過ぎだの。 ・警察の人間としてはレストレード警部がずっと、ホームズと対照的な「愚鈍な警察」の象徴として準レギュラーを張ってきた。ここへきてホプキンズという若手警部が新登場。彼はホームズからも「なかなか見所がある」と評価されている優秀な人物で、それにレストレードと違ってホームズを尊敬しているときた。ここで私はまたもや古畑任三郎の西園寺くん(アリの人が演じた)を思い出す…。読者としては、レストレード警部が道化を演じてくれる話の方が断然面白い。いつもルパンにしてやられる銭形警部みたいなイメージ。
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ホームズがライヘンバッハの滝から生還! ホームズが生還するのは知っていたので驚かなかったけど、ワトスンが独身に戻っていたのは驚いた。理由ははっきり書かれていないので、死別説と離婚説、両方あるようだ。ワトスンが家庭を持って開業医をやってるとホームズの助手として動かしにくいので、元のルームメイトに戻したんだろうか。 事件はバラエティに富んでいる。特に「恐喝王ミルヴァートン」は今までにないタイプの話だったし、「アビィ屋敷」もラストが印象に残った。
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確かにトリックの面白さは薄れてるかも でも脅迫王ミルヴァートン、スリークォーターの失踪、アビィ屋敷あたりを中心にホームズの人間っぽさが増した感じがして楽しい
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空き家の冒険 ノーウッドの建築業者 踊る人形 美しき自転車乗り プライアリスクール ブラックピーター 恐喝王ミルヴァートン 六つのナポレオン像 3人の学生 金縁の鼻眼鏡 スリークォーターの失踪 アビィ屋敷 第二のしみ
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初期に比べるとトリックの意外性はさすがになくなるが、細かな手がかりから論理的に犯人を導き出す流れは秀逸。
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ホームズ見事な生還。 そしてワトスンとまた共同生活・・・ってあれ? いつ離婚したのさ!? 短編集、いろいろと面白かったんだけど、最終的な印象が、ホームズってほんとワトスン好きよね・・・。 (他に友達いなさそうだものなあ、あの独特の性格じゃ)。
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