真相 の商品レビュー
この作家の本を久々に読んだけど、やっぱり面白いな。 短編集は一つ一つの話がまったく違った方向の魅力がないと しんどいけど、そういう意味でも上手だなー、と。 2009/4/19読了
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2009.1頃 了/ 予想を裏切る思いもかけない「真相」が明かされ驚く,素晴らしいミステリー小説.
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今回のこの本は、五つの短編集です。 「真相」 税務会計事務所を持つ篠田佳男は、十年前に当時15歳の息子を殺されていた。。 今は、娘が嫁に行き妻と二人で暮らしていた。 仕事中に佳男に警察から電話があった。 それは、十年前に息子を殺した犯人を捕まえた電話だった。 そして...
今回のこの本は、五つの短編集です。 「真相」 税務会計事務所を持つ篠田佳男は、十年前に当時15歳の息子を殺されていた。。 今は、娘が嫁に行き妻と二人で暮らしていた。 仕事中に佳男に警察から電話があった。 それは、十年前に息子を殺した犯人を捕まえた電話だった。 そして、家に戻った佳男は妻と一緒に警察の話を聞く事に・・・。 警察が話した犯人の自供を話す。 その事件の真相に佳男は・・・・。 「18番ホール」 樫村浩介は、村長選に出る事にした。 現村長の後押しと地元の仲間から出てくれと頼まれて決めた。 勤めていた県庁の上司のいびり、そして村での一大レジャーゾーンの計画の中のパターゴルフ場の18番ホール・・・。 仕事も辞めて絶対に村長にならなければならない浩介。 しかし、思わぬ対抗馬が現れて絶対優位だった村長選は、思わぬ展開になる・・・。 「不眠」 山室隆哉45歳。車の販売の営業をしていたがリストラにあて再就職先を探してる。 家族は妻と息子がいる。息子は大学に入れたいと思ってるのだが・・・。 知人の紹介でアルバイトをしてた。 それは、新薬の人体への影響を調べるものだった。 ただ薬を飲んで寝ればいいのだが、薬の影響か普段家にいる時に寝れなくなってしまった。 そんなある夜、外に歩いて出かけるといつの間にかリストラされた会社の前に・・・。 そして、家があるマンションの近くに行くと同じマンションに住む人の車がライトも付けずに走り過ぎて行った・・。 次の日、近所でソープ嬢のアパートが燃やされる事件が起こったのだが・・・。 「花輪の海」 城田輝正は、再就職の先を探していた。 今は伯父さんの桃園で働いているのだが、伯父さんは息子に継がせたいと思ってるので再就職を勧めてるのだ。 仕事中に携帯に一本の電話がかかってきた。 大学時代の同じ部にいた同級生からだった・・。 大学生の頃空手部に所属してたのだが、そこは地獄のような場所だった・・。 夏の合宿の時、生き地獄のような合宿だった。 そこで同級生の部員が死んでしまった。 かかってきた電話は、亡くなった同級生の母親が改めて話を聞きたいと連絡があったと言う話だった・・・。 「他人の家」 毎日朝早い時間にごみ拾いをする貝原英治とその妻の映子。 英治は、強盗傷害を起こして刑期を満了して出所してたのだが贖罪の為にいつもごみ掃除をしてたのだった。 しかし、大家にその犯罪をインターネットで知られてマンションの立ち退きを迫られた。 そして思わぬ話が舞い込んできた。 朝ごみ掃除をしてる時に会う佐藤と言う老人が養子になって家に末永く住んで暮れないかと言うのだが・・・。 以上五つの話です。 ちょっと、詳しすぎるあらすじですが、それ以上に内容が濃いのでご安心を・・・。 隠蔽、誤算、保身、疑心暗鬼・・・さまざまな心、奥底にある暗い心を見事に描いた作品ですね 光と影の影の部分という所でしょうか? 横山さんにしては珍しく警察が出て来ない本ですが、そこは横山さんです。 見事に心理・心情を描きます。 結末は、その後はどうなるの?て思いますが、そこは読者の宿題なのかな?一つ一つが考えさせられます。 読んでみるのもいいかもですね
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どの話も短編として良くまとまっているが、他の横山作品に比べて救いの無い話が多くてちょっと疲れた。個人的には読後感にもう少しだけ、さわやかさや前向き感が欲しい。
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この作者の話のひっくり返し方は本当にうまいと思います。どれも面白かったです。そしてやるせない。知ってよかったのか知らないほうがよかったのか。真相を知って終わりでなく、そこからまた始まっていくのだなと思いました。
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2008年10月27日 犯人側に視点を置いた短編。 「臨場」の方が好みかな。 これも面白いけど、切迫感があってちょっと読んでて辛い。
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全5編短編 「真相」 息子の死によって見えてくる息子の別の顔 ★★★★ ありがちな題材だけど家族の心理状況がうまく書いてあってちょっと泣けた 「18番ホール」 選挙に出馬して必ず当選したい理由とは ★★ ちょっとした気持ちの緩みからの事故→殺人者 一生つきまとう犯罪者の跡 「不...
全5編短編 「真相」 息子の死によって見えてくる息子の別の顔 ★★★★ ありがちな題材だけど家族の心理状況がうまく書いてあってちょっと泣けた 「18番ホール」 選挙に出馬して必ず当選したい理由とは ★★ ちょっとした気持ちの緩みからの事故→殺人者 一生つきまとう犯罪者の跡 「不眠」 リストラされた男の謎のアルバイトそれによる副作用に悩まされる男が殺人の容疑者に ★★ 可もなく不可もなく 「花輪の海」 空手部での先輩によるリンチによって友人がしんでしまう ★★★ 友人の死によって自分達が助かった そう思う自分達の心の醜さの葛藤 「他人の家」 断れず一緒にやった犯罪 前科者の宿命 ★★ 前科者を養子にしたい老人の本当の理由とは
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事件の終わりから始まる物語をテーマにした短編集。 事件の後に残された者たちの哀しみや悩みなどを丁寧に描き, 事件の奥に隠された真相が明らかになる設定は共通である。 どの作品も構成がよく練られており,人間描写もうまく面白い。 個人的には,「真相」,「他人の家」が良かった。
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タイトルからして普通の長編かと思ったら短編集だった。 全5編収録ですが、どれも結構良い味を出していて好印象。
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そういえば、何年か前に 半落ちに心動かされたなぁ… って記憶 の追憶をかねて 横山秀夫の文が好きなのかも 短編集だから読みやすかったけど やっぱり読み応えは 長編のほうがあるとおもう
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