八月の路上に捨てる の商品レビュー
読書開始日:2022年6月13日 読書終了日:2022年6月13日 所感 【八月の路上に捨てる】 疲れ切ってる中で考える。答えを出す。 しんどい。 なにもかもがわからなくなる。 ドアノブのシーンは迫力がある。 なにが目的でこんなことをやっているのかわからなくなる。 脳みそが小さく...
読書開始日:2022年6月13日 読書終了日:2022年6月13日 所感 【八月の路上に捨てる】 疲れ切ってる中で考える。答えを出す。 しんどい。 なにもかもがわからなくなる。 ドアノブのシーンは迫力がある。 なにが目的でこんなことをやっているのかわからなくなる。 脳みそが小さくなる。 そんな中で考え、答えを出した敦は本気だった。 正解なんてわからないが、本気だった。 本気 【貝から見る風景】 大人なんだからこどもらしくしてあげたらいいじゃん。 そうだよなと思う。 他界した母よりも、生きているが意思疎通が出来ない父に、孤独を感じる。 そうだよなと思う。 共感と共感出来ないが、孤独と幸福のラインなのか。 そもそも孤独と幸福って対義語なのかな。 孤独と孤独じゃないが対義語なのかな。 孤独と2人が合ってるかなって思ったけど、2人でも通じなければ孤独。 孤独と孤独じゃないがしっくりくるかな。 【八月の路上に捨てる】 戸籍謄本の山の中に消えてしまう。 本気はその人と消える感覚。純度100% 【貝から見る風景】 チョコレートでは礼儀が良すぎる 大人なんだからこどもらしくしてあげたらいいじゃん
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暑い夏の一日。 僕は30歳を目前に離婚しようとしていた。 現代の若者を覆う社会のひずみに目を向けながら、その生態を軽やかに描く。 (アマゾンより引用) うーん…?
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一話目は、8月に読んだ。読まなくてもよかったかなとは思う。今年の8月は梅雨みたいだった。 令和3年8月11日に、「深い海に潜って抱かれながら、光の波飛沫によって砂浜に導かれ、たゆたい微睡み、歩き出す。/窓から射し込む車のライトが頭上で通り過ぎる、沈んでゆくのかしらん。」と、ま...
一話目は、8月に読んだ。読まなくてもよかったかなとは思う。今年の8月は梅雨みたいだった。 令和3年8月11日に、「深い海に潜って抱かれながら、光の波飛沫によって砂浜に導かれ、たゆたい微睡み、歩き出す。/窓から射し込む車のライトが頭上で通り過ぎる、沈んでゆくのかしらん。」と、まだ二話目を読んでいない時に、二話目のシーンに近い感想を持っていた。
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表題作。 自動販売機のルート配送をしている、バイトの敦と正社員の水城さん。八月最後の日、明日は誕生日というところで、敦は離婚目前だった。短い夫婦関係の軌跡を、敦は水城さんに語る。 男と女は、訳もわからず互いをぐちゃぐちゃに潰し合わないと、次に進めないことがある。その泥沼具合にリアリティがあった。妻の知恵子が哀れだけど、そこは全然別の次元として、夫婦関係……というより、男女の距離の取り方の難しさがうまく書かれていると感じた。 水城さんは敦の話をまるっと受け止めてくれているようだけど、どこかはぐらかすような素振りもあって、読んでいてひょっとしてこの人会社辞めるつもりなんじゃないかしらと思ったのだけど、都内勤務から千葉勤務になるということで、当たらずとも遠からず。水城さんに離婚届の証人を依頼したのは、最後まで敦の身勝手ぶりが出ていて良かった。 二編目の「貝からみる風景」は対照的に優しく穏やかな作品で、描写が美しい。スーパーの投書コーナー、確かに面白いなぁと共感できる。
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変なプライドだなあ…。他人から「あの人間違ってるんだ」って気づかれてしまうのが嫌なんだな。 私もそんなのがない訳じゃない、知ってるつもりとかもよくある。 でも、間違いと認めた方がプライド傷つかないことも多い気がするのです。 そして、そんなプライドとプライドがぶつかっちゃうと、お互...
変なプライドだなあ…。他人から「あの人間違ってるんだ」って気づかれてしまうのが嫌なんだな。 私もそんなのがない訳じゃない、知ってるつもりとかもよくある。 でも、間違いと認めた方がプライド傷つかないことも多い気がするのです。 そして、そんなプライドとプライドがぶつかっちゃうと、お互いに話もできなくなってしまって、クソみたいな状況になるのかもしれない。 こんなこと話したかったんじゃないのに、こんなことがしたかったわけじゃないのに。 お互いがそう思いながら、口論になり、破局へと突き進む。 ああなってしまったとき、何とか戻る方法ないのでしょうかね…。
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なんかほんとこーゆのでいいんだよ、って思う。特に近年。 心騒ぐ冒険も、あまりにもファンタジー設定も、現代小説に求めなくなったなぁ。
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表題作は普通。 読み物としては最後まで飽きずに読めて、文体もよかったけど、主人公の男は「なんだこいつ」としか思わなかった。 二作目のほうがよかった 蒸し暑い夏の夜に吹く風でカーテンが揺れて 私もよくマンションの窓辺でカーテンに包まれる感覚が好きだったなと思い出して懐かしく、もう...
表題作は普通。 読み物としては最後まで飽きずに読めて、文体もよかったけど、主人公の男は「なんだこいつ」としか思わなかった。 二作目のほうがよかった 蒸し暑い夏の夜に吹く風でカーテンが揺れて 私もよくマンションの窓辺でカーテンに包まれる感覚が好きだったなと思い出して懐かしく、もう高い所にはすまないだろうからちょっと寂しい。 たとえが面白いとおもった。
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最初の缶の描写だけで持っていかれた。夫婦のやりとりが生々しすぎて、昔を思い出してしんどいところがあったけど、終わりをしっかり迎えられてよかった。個人的には2つめの作品が好き。投書を通じてパートナーとの向き合い方を考えていくのがいい。
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夜風が届くと、レースのカーテンは淳一の胸元まですっぽりと包み込むように膨らんだ。 中に入ると、貝の中にいるようだった。 貝の中に寄生して暮らす小さな生き物になった気分になる。 生まれて死ぬまで、この風景しか知らないちっぽけな存在。 何が欲しいと言うこともないし、何が要らないと言う...
夜風が届くと、レースのカーテンは淳一の胸元まですっぽりと包み込むように膨らんだ。 中に入ると、貝の中にいるようだった。 貝の中に寄生して暮らす小さな生き物になった気分になる。 生まれて死ぬまで、この風景しか知らないちっぽけな存在。 何が欲しいと言うこともないし、何が要らないと言うこともない。 流れ込んでくるものをただ食らい、眠って起きて死んで、それが幸せかどうかさえ感じることもない。
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表題作は、いつもの仕事をこなしながら過去を思い出し色んなことを考えている空気感がよく伝わってきた。場面の切り替えのタイミングが良かった。 3つの話それぞれに極端に感じる部分がありそこで現実に引き戻された。
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