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八月の路上に捨てる の商品レビュー

3.1

181件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    37

  3. 3つ

    84

  4. 2つ

    29

  5. 1つ

    4

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2013/09/26

2006年上半期芥川賞受賞作。現代社会の一断面が強いリアリティを持って描かれている。3人称で書かれてはいるが、主たる視点人物はアルバイトで暮らす敦であり、より客観的に描かれているのが敦より2歳上の女性で、仕事仲間の水城さんだ。こちらは正社員。作家の想像力の確かさを示すのだろうが、...

2006年上半期芥川賞受賞作。現代社会の一断面が強いリアリティを持って描かれている。3人称で書かれてはいるが、主たる視点人物はアルバイトで暮らす敦であり、より客観的に描かれているのが敦より2歳上の女性で、仕事仲間の水城さんだ。こちらは正社員。作家の想像力の確かさを示すのだろうが、特にこの敦の不定形な感情が実に巧みに描写されてゆく。しかも、その将来性はおろか、明日さえも定かでない、しかしそれでもこんな風に生きて行くしかない敦のやるせなさが、読者に如実に伝わってくる。なんだか、せつなくなってくる小説だ。

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2013/07/29

古本屋さんには「ぎぶそん」と「ミカ!」ばっかりで 読んでみたい作家さんだけど、読んでみたい本がナーイ と思っていたら、先日、発見したので急いで購入 お話が2つ入っていて 2つ目のほうが好み 字が大きいからというのもあるけど アッという間に読み終わった 何がどういいかうまく言い...

古本屋さんには「ぎぶそん」と「ミカ!」ばっかりで 読んでみたい作家さんだけど、読んでみたい本がナーイ と思っていたら、先日、発見したので急いで購入 お話が2つ入っていて 2つ目のほうが好み 字が大きいからというのもあるけど アッという間に読み終わった 何がどういいかうまく言い表せない なんかわかんないけどヨカッタ 他のも読んでみようとオモウ 期待値含めての星4つ ちょっと甘いかな

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2013/05/08

30歳を目前に離婚しようとしていた主人公敦。 自動販売機に補充する清涼飲料水の配送トラックに揺れながら、 社員である水城さんとの会話の中で敦の思いが語られる。 淡々とした文章でページも少なくさらっと読めた割には 心に重く引っ掛かるものが残った。 決定的な何かがある...

30歳を目前に離婚しようとしていた主人公敦。 自動販売機に補充する清涼飲料水の配送トラックに揺れながら、 社員である水城さんとの会話の中で敦の思いが語られる。 淡々とした文章でページも少なくさらっと読めた割には 心に重く引っ掛かるものが残った。 決定的な何かがあるんじゃない。 どちらか一方のせいでもない。 好きと嫌いとがぐちゃぐちゃに混ぜ合わさって、 最後にはそれをぶつけ合うことでしか コミュニケーションが取れなくなってしまった。 本気になるとき人は傷つけ合う。 「無様なの、いいじゃん」と水城さんは言うけれど、 私にはそれがとても切なかった。 第135回芥川賞受賞作品

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2013/05/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公が、自身が離婚に至るまでの経緯を職場の先輩に話すところから始まります。 先輩と過ごす穏やかな時間と、振り返る妻との激しいような痛いような時間を淡々と描いています。真夏の暑い日の主人公の姿と、どこか冷たい感じのする元妻との回想の対称が良いです。 「ぐるりのこと」という名の映画がありましたが、なぜか思い出しました。

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2017/11/09

内容紹介にあるとおり、この作品は、第135回芥川賞受賞作品だ。 八月のアツい一日。30歳になる主人公敦は、誕生日目前に離婚しようとしていた。彼の仕事は自動販売機の商品の入れ替え作業のドライバー。相棒はバツイチいやバツ2の頑張りママ水城さん。 二人は、暑い日差しの中、せまい車の中...

内容紹介にあるとおり、この作品は、第135回芥川賞受賞作品だ。 八月のアツい一日。30歳になる主人公敦は、誕生日目前に離婚しようとしていた。彼の仕事は自動販売機の商品の入れ替え作業のドライバー。相棒はバツイチいやバツ2の頑張りママ水城さん。 二人は、暑い日差しの中、せまい車の中で、ポツリポツリと離婚や家庭について語りだす。 話にでてくる職業が自動販売機の商品入れ替えと言う点がとても新鮮だった。そういうお仕事をしながらも、主人公の生活は、ちょっとだらけていた。主人公は、せっかく夢をもち、同じような夢をもっていた知恵子と結婚したのに、だんだんと二人のリズムがくずれてくるのだ。 都会の中で夢を追うことがどんなに大変なのか、 一度夢をとり損なうと、這い上がるのも大変で、 ずるずるべったりの毎日はだんだんと嫌気がさしてくる。 そして大恋愛のはずが離婚へ。 お決まりのような若気のいたりを、 暑い夏の日をうまく利用して描いていた。 タイトルには、何かいやなものを捨て去りたい 登場人物の気持ちがこもっているような気がする。 正直・・・やっぱり、芥川賞だった。 イマイチ、私の頭では理解に苦しむ挙動の主人公たちだった。

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2013/03/06

グサーーーーッ! 胸に突き刺さる。 いろんな思いが蘇る。主人公も私も…。 なんも言えねぇ!!

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2013/02/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2編目のほうが好み。分かりやすいからかな。 表題作は、大人の男女の微妙な気遣いや共感や、そういうものを行間から感じ取ってね~、みたいな雰囲気だったので、私にはまだ難しく。 相手に届くようで届かない、相手のことがわかるようでわからない、みたいなもどかしさだけはなんとなく感じました。 文章の雰囲気は、さらっとしていて綺麗。

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2012/12/19

何年か前の芥川賞受賞作品って事で手に取った。 もうひとつの「貝からみる風景」の方が100倍好き。 淳一、鮎子。スーパーの投書。 どちらの作品も情景が色濃く浮かんで来る。 これは伊藤たかみさんの力量による処なのだろう。

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2012/11/22

表題作と、「貝から見る風景」の二篇。 最近の小説は、テーマがわかりにくい。 表題作は、「離婚、結婚」を題材にしているけど、離婚そのもの をテーマにしているのではなさそうです。 多分表現したいものは別のものなんでしょう。 男女の微妙な心のすれ違いとか。 実は、こういったことを表現す...

表題作と、「貝から見る風景」の二篇。 最近の小説は、テーマがわかりにくい。 表題作は、「離婚、結婚」を題材にしているけど、離婚そのもの をテーマにしているのではなさそうです。 多分表現したいものは別のものなんでしょう。 男女の微妙な心のすれ違いとか。 実は、こういったことを表現するのは難しいもののような気がする。 でも、 最近の芥川賞作品の例に漏れず、あまり印象深い作品ではなかったです。 軽く読めるので、時間の空いたときには、ぴったりです。

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2012/10/12

印象の薄い作品 自販機にジュースをつめる仕事をする男と女 ふたりがそれぞれの妻、夫と離婚に至った事情 凝った表現もたまにあるが 全体としては薄い感触

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