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リア王 の商品レビュー

3.8

30件のお客様レビュー

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2026/03/19

授業の一環で読んだ。リア王がとにかくプライドが高く傲慢で、多分認知症なんだろうなと思う場面(すぐ癇癪を起こしたり、訳のわからない言葉を言い出したり)が多かったけど、それでいても自己中で救えないと思った。 コーデリアは一見優しい女の子のように見えるけど、嘘をつけないからって愛を語ら...

授業の一環で読んだ。リア王がとにかくプライドが高く傲慢で、多分認知症なんだろうなと思う場面(すぐ癇癪を起こしたり、訳のわからない言葉を言い出したり)が多かったけど、それでいても自己中で救えないと思った。 コーデリアは一見優しい女の子のように見えるけど、嘘をつけないからって愛を語らないのは何だか薄情に感じたし、そもそもの原因は彼女にあるように感じた笑 また、事あるごとにリアやエドマンドなど、登場人物が星や女神、ヘカテなど様々な物に祈っていたのが印象的。1600年?くらいに書かれたはずだけど、エドマンドが星座や占いについて批判的な意見を言っているのに驚いた。みんながみんな盲信的ではなかったのだな、と思った。 エドマンドに関しては、嫡出子であったとしても別に父親の愛情はしっかりあるように感じるのにどうしてそこまで憎めるのだろう、彼は完全な悪にように思った。

Posted byブクログ

2025/05/17

ここまで悲劇的な終幕が許されて良いものかと衝撃を覚えてしまった…… 別に何もかもが運命の悪戯や悪魔的な采配による不幸ではない。それぞれに少しずつ罪が有ったり落ち度が有ったりする。しかし、だからといって罪を悔い改めて己を見つめ直せたかもしれない者や、心優しき者まで犠牲になる終幕は容...

ここまで悲劇的な終幕が許されて良いものかと衝撃を覚えてしまった…… 別に何もかもが運命の悪戯や悪魔的な采配による不幸ではない。それぞれに少しずつ罪が有ったり落ち度が有ったりする。しかし、だからといって罪を悔い改めて己を見つめ直せたかもしれない者や、心優しき者まで犠牲になる終幕は容赦が無さすぎて唖然とさせられる 歴史的には本作が上演される際にはハッピーエンドに改作されたものがお決まりだったらしいけど、それが頷けるくらいに本作からは救いや幸福感は容易には感じ取れない では、何を本作は訴えてくるかといえば、人間は地獄と紙一重の世界で生きているのだと、それでもより良い人生を得る為に最良の未来へ手を伸ばす事を諦めてはならないのだという点かもしれない まず、冒頭からして衝撃的 物語が始まってすぐにリア王が娘達へ領地の分割を行うのだけれど、その際におべっかを口にするゴネリルやリーガンに良い顔をして、偽りのない言葉を口下手ながら発したコーディリアを勘当してしまうという衝撃 道徳的な作品であれば、偽りを口にした長女・次女にいずれ天罰が下り、真実を口にしたコーディリアに幸福が訪れるものだろうけど、本作では三者等しく不遇の死を遂げる。それどころか、真実を見抜けなかったリア王とて長女・次女から放逐され非業の死へと突き進む事になるのだから理解を超えている 面白く映ったのはリア王や三姉妹に対する作中人物に対する評価かな 心にも無い偽りを口にしてリア王の好感を勝ち取ったゴネリルとリーガンだけれど、彼女らとて同様に心にも無い偽りを口にするエドマンドによって財力や権威を狙われている。そして、その果ては⋯ と、こちらについては判りやすい構図をしている。この者らに関する構成は最早道徳的と言ってすら良い。そのせいか、作中でも彼女らの死について冷淡な反応が取られているほど 対して、リア王に対する作中評価の変遷は本当に面白い 冒頭の引退宣言やコーディリアに纏わる言動はケントなどから猛批判され、娘達の館に逗留した際の横暴さなど真っ当に非難されている。これらの展開はリア王が道徳的に考えれば討ち果たされるべき悪と見る事が出来る だというのに、娘に裏切られたリア王が荒野を彷徨う段になって評価は一変するね。実父に対してあのような非道を行うべきではないとか、忠臣としてお助けせねばとか 裏切れたショックにより狂気へと陥る老王の姿は確かに哀れに映る。此処まで来ると己の行いにより罰を受けていると感じ取る事すら難しい そして、リア王への評価がそのように落ち着いてしまったからこそ、彼へ偽りのない愛情を向けていたコーディリアとの再会は希望溢れたものと感じられ、その分だけ二人に訪れた非業の死に対する衝撃が計り知れないものとなる 救われて欲しい者が救われず、報われて欲しい者が報われない。鑑賞者や読者の期待を裏切り残酷な結末へとひた走る本作の展開を納得できるものと感じる事は難しい けれど、これによって本作を唾棄すべきもの、または認められるべきではない作品とも捉えられないのも事実。何故なら本作は真摯に絶望へと突き進んでいたのであって、読者の予想を裏切るべく衝撃的な結末を突如用意した訳では無いだろうから 本作は実社会に存在する地獄を真っ当に写し取ったのであって、作品そのものが誰かを裏切ってなど居ないとも言える。現実でも人が容易に陥る地獄を作中に用意し、罪の有る者も無い者も等しく地獄へと落ちてしまったというだけ ただし、登場人物残らず地獄行きに成ったら、本作を見ても何の感慨も得られない。それ故に用意されているのが生き残った三人の共通項。忠心を持つ三人が生き残った者の責務として、また若い衆として何をなさねばならないのか 悲惨な物語であるからこそ、狂気とは全く異なる感情がラストに残された事に想いを馳せてしまう、そんな受け止め方の難しい名作でした 

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2025/03/15

気違いと道化がよく分からん例えで話すのですごく読みにくい。 お芝居用だからにしてもなんでこんな展開になってるんだ?というのが多過ぎて全然読めた気がしない。 本より映像作品を見た方が良さそう

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2022/04/13

シェイクスピアの言わずとも知れた悲劇の名作。良いテンポとユーモアのある表現が心地良い。 コアメッセージとしては「権力は持ち続けろ」「だれかに依存する状況は絶対に避けろ」というところか。 リア王は物分かりの良い風を装って、気前よく娘たちに自らの権力を分け与えた。自分と自分の兵隊を...

シェイクスピアの言わずとも知れた悲劇の名作。良いテンポとユーモアのある表現が心地良い。 コアメッセージとしては「権力は持ち続けろ」「だれかに依存する状況は絶対に避けろ」というところか。 リア王は物分かりの良い風を装って、気前よく娘たちに自らの権力を分け与えた。自分と自分の兵隊を養う財産も放棄して、娘に交代で面倒を見てもらう悠々自適な老後を夢見たのだ。しかし娘たちは養い続けなければならない父親に嫌気が差して、彼を追い出してしまう。リア王は裏切られたショックに発狂し、廃人となってしまう。 あらすじとして悲劇だが、トリガーは王の愚かさにある。例え自分が王であり、頼るのが例え実の娘でも、ずっと依存し続けることはできないのだ。マキャベリは恐れによって人を統治しろと言った。「恩」などまたたくまに風化するものだと。その通りだと思う。権力は手放したら返ってくることはないのだ。 これが400年前に書かれたものだというのがまた面白い。人間の愚かさとは普遍的で不変的なものなのだ。

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2021/09/20

子ども向けに書かれたのを読んだきりだったが、こんなに壮絶な内容だったとは音読するのは憚られるセリフの数々…よくまぁ、これほど悪口雑言、罵詈讒謗の限りを尽くせたもんだ おおもとの物語はハッピーエンドらしい…なんで変えたんだろう

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2021/07/21

 いつも思うのだが、昔の人は言葉だけで人を信じすぎている。と思えば忠臣の忠告は聞く耳持たずなのは、どういうことなのか。道化がとても良い味出している。  リア王症候群という言葉があるらしく、昔の上司を思い出した。文明は確実に進歩したけれど、人間の本質は大昔から何も変わっていないんだ...

 いつも思うのだが、昔の人は言葉だけで人を信じすぎている。と思えば忠臣の忠告は聞く耳持たずなのは、どういうことなのか。道化がとても良い味出している。  リア王症候群という言葉があるらしく、昔の上司を思い出した。文明は確実に進歩したけれど、人間の本質は大昔から何も変わっていないんだな。  4大悲劇のうち3つまで読了。『シェイクスピア物語』で有名な話の粗筋も掴めたので、勢いに乗ってシェイクスピア読破していこう。

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2021/03/30

原文のシェイクスピア独特のリズム感が伝わってくる。 NTL(映画)の予習のために読んだけど、これが英語で俳優がセリフを喋ったらどんな感じになるんだろうと想像しながら読んで楽しかった。

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2021/01/05

勧善懲悪のハッピーエンドだった原案を、シェイクスピアはこの滑稽なほどの悲劇に改変した。 本当の悲劇に「悪役」はいない。「悪役」はフィクションの中に閉じ込められた存在だが、劇中で猛威を振るう「この世の不条理」は、現実世界との向き合い方に暗い覚悟を迫ってくる。

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2020/04/25

◎感想 「リア王」、シェイクスピアの4大悲劇の一つとして有名なこの話を一度読んでみたいと思っていた。一つにはシェイクスピアの作品、古典として有名だからという理由もあるが、もう一つには、この光文社新訳古典文庫というシリーズを創刊した編集者の本 を読んだからという理由もある。今ではこ...

◎感想 「リア王」、シェイクスピアの4大悲劇の一つとして有名なこの話を一度読んでみたいと思っていた。一つにはシェイクスピアの作品、古典として有名だからという理由もあるが、もう一つには、この光文社新訳古典文庫というシリーズを創刊した編集者の本 を読んだからという理由もある。今ではこの光文社新訳古典文庫は200冊以上のシリーズとなっており、「リア王」はその創刊時の8冊のうちの一つだ。その本を読んだ時に、編集者の思い入れの強いものという印象があり、いつか読んでみたいなと思っていた。 自分は古典を読むうえで一つ意識していることがあり、それはなぜ現代においてもそれを読むのか?という事だ。今に通じる何かがあればいいなと思いながら読んでいて思ったのは、相続と介護、特に年老いた親を誰が面倒みるのかという介護の問題から話が動いていくという事だ。 ・相続と介護 長女も次女も相続の際には、言葉を尽くし、父への愛を語るが、実際には厄介者としてその費用の負担を抑えるように謀る。コーディリアは言葉ではなく、その行動で示すものだと考えているがそれは伝わらない。リアは分かりやすく愛を示してくれるものを期待していたのか、癇癪をおこす。相続を原動力にするのは臣下グロスターの私生児エドマンドも同じだ。彼は自分が己の力のみで今の自分を形成しているという感覚がとても強い。生まれが賤しいとされるものでも自身の力で、計略によって成り上がろうとする。 ・欲望と正義 長女、次女、エドマンドは己の欲望の為に何らかの謀をたくらむ一方で、ケント、エドガーは忠義の為に、コーディリアは父への愛の為にという形で自分の欲望ではない理由で動いていく。前者は欲望の為に後者は正義の為にともいえるのかもしれないが、もし一国民として見たとしたら、後者のほうが国のトップにいてほしいと思うが、ドラマとして見る分には前者に魅力を感じたりもする。 ・劇としての機能 この欲望と正義のコントラストの激しさが、セリフにも登場人物たちの急激な変化にも現れていると思う。一方で、登場人物とそのセリフがほとんどのため、読んでいる途中でどういう場面か、その人物たちの関係性が分からなくなることもあった。それは舞台であれば、服装や小道具、舞台上の演出で補われるものが無いからというのもあったと思う。 逆にそうした視覚的な情報を補う「地の文」に支えられて、普段の小説を読むときには、その世界に没頭できるという効果もあるのだなと改めて思った。だからこそ一番の魅力はセリフに尽きると思う。特に訳者の安西徹雄は自身で劇団を主宰し、何度も舞台上で発声してきたものだからだ。 読んだ感想をまとめてみて思ったのは、全体としてこの物語が悲劇であるということにあまり自分自身としてはピンと来ない感じになったところだ。結果的に、この王国としては良かったのではないだろうかというところで、唯一コーディリアは何の悪意もなかったのに殺されてしまったという理不尽さは悲劇かもしれないが、ろくでもない奴は皆死ぬという形になっていて、良かったのではないかなと思う。

Posted byブクログ

2019/12/23

 登場人物全員が不幸。死んでいった者達はそれぞれの思いや欲望を叶えられずに命を落とした。生き残った者達は大事な人たちの死を目の当たりにすることで不幸を背負い込むことになった。 道化は唯一の例外と取れる。しかし、彼は彼以外の登場人物とは異なる世界に生きている。道化にとっては彼らの...

 登場人物全員が不幸。死んでいった者達はそれぞれの思いや欲望を叶えられずに命を落とした。生き残った者達は大事な人たちの死を目の当たりにすることで不幸を背負い込むことになった。 道化は唯一の例外と取れる。しかし、彼は彼以外の登場人物とは異なる世界に生きている。道化にとっては彼らの野心や欲望などにちっとも興味はないのだろう。 登場するほぼ全員に襲いかかる悲劇。しかし、この人間社会を俯瞰して捉えれば、なんてくだらないことのために命を犠牲にしているのだろうという滑稽さに包まれている気がしてしまう。

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