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ボトルネック の商品レビュー

3.5

163件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    54

  3. 3つ

    66

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    2

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2014/10/05

東尋坊から始まるパラレルワールドとの交流…と言うにはちょっと辛い可能性の世界のはなし。 間違い探しが意味合いの違うよかった探しなのかな。 後味がいいとは言えないのに、不思議と解放感を覚えるラストだった。

Posted byブクログ

2014/07/11

もし自分が存在しなかったら全てが良い方向に進んでいた、という事実を知らされたら、それはもうしんどいでしょうね。しんどい以外の何でもないです。 でもリョウが存在していたから生きられたはずの人が死んだとかではないと思います。例えリョウがいなくてもサキがいなければ死んでた可能性はありま...

もし自分が存在しなかったら全てが良い方向に進んでいた、という事実を知らされたら、それはもうしんどいでしょうね。しんどい以外の何でもないです。 でもリョウが存在していたから生きられたはずの人が死んだとかではないと思います。例えリョウがいなくてもサキがいなければ死んでた可能性はあります。 一見リョウを追い込むような展開ですが、見方を変えれば元の世界に戻ったときにやり直せるヒントのような感じがしました。 ラストは絶望のように見えたけど、人生を変えるチャンスのような気もしします。どん底に落ちた人間は生きてる限り動けるし、這い上がる可能性だってあります。死んだらそこで終わりだけど。 最後に届いたメールを見て笑ったリョウの気持ちは推測するしかないのですが、あのメールが“リョウの生み出したノゾミ”に引きずられようとしているところを現実に戻してくれる警鐘であって欲しいと思いました。

Posted byブクログ

2014/06/11

「自分が生まれなかった世界」へと スリップしてしまった主人公 そこにいた「生まれなかったはずの姉」と出会い 自分がいた世界、いなかった世界との 差に絶望する 彼が選んだ結末は。。。 ラスト、どちらを選んだのか、はっきりと描かれないところが、とても怖いです

Posted byブクログ

2017/12/17

パラレルワールド+青春小説。以下に詳しい感想があります。http://takeshi3017.chu.jp/file5/naiyou13413.html

Posted byブクログ

2014/02/03

2014.02.02 救いの無いストーリーで悲しかったです。リョウくんが可哀想。彼なりに苦しんだはずなのに、何も報われなかった。え、これで終わりなの?って。 サキのいる世界に行ってしまったことにより自分がボトルネックだと気づき、その後彼に救いがあるのかと思いきや無慈悲なメールで...

2014.02.02 救いの無いストーリーで悲しかったです。リョウくんが可哀想。彼なりに苦しんだはずなのに、何も報われなかった。え、これで終わりなの?って。 サキのいる世界に行ってしまったことにより自分がボトルネックだと気づき、その後彼に救いがあるのかと思いきや無慈悲なメールで終わるなんて。 結末は書かれていないけど、絶望の淵で曲がりくねった道を行くか、行き止まりかを選ぶとしたら彼みたいな性格の人が選ぶ道はきっとひとつでしょう。ましてまだ中学生であんなに重いものを背負わされてしまったなら…。 暗い話は好きだけど、こういう話は胸が痛くなるので苦手かも。凹みました。

Posted byブクログ

2013/12/19

米澤さんの他の作品を読んでからだと暗いなあと感じるところもあるかもしれませんが、私は面白かったです。 「自分があの時こうしていたら 未来は変わったかもしれない」 そう思うことは多々ありますが、その変わった未来を現実として見せられると、何とも言...

米澤さんの他の作品を読んでからだと暗いなあと感じるところもあるかもしれませんが、私は面白かったです。 「自分があの時こうしていたら 未来は変わったかもしれない」 そう思うことは多々ありますが、その変わった未来を現実として見せられると、何とも言えない苦しさがあると思います。 図書館で夢中になって読んだので、気付けば外は真っ暗でした。また人前で泣いてしまった本でもあります。 クライマックスが私にはガツンと来て、少し怖く感じました。また、サキの言葉の続きも気になります。 自分が周囲に及ぼす影響だとか、過去への後悔を考えさせられる作品でした。

Posted byブクログ

2013/10/26

雰囲気は好きです。しかし正直暗い話としての印象が強いです。解釈の仕様によっては前向きなラストともとれます。

Posted byブクログ

2013/09/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

暗ぁ…、「生きててどうもすみません」米澤バージョンやん。 心をすさませたい人、やるせない思いをしたい人、心に寒風を吹かせたい人ご一読を と書いたところで、こっからあとは、核心部のネタバレです 俺のせいで、俺がいるから、俺さえいなけりゃ、どうせ俺が悪いんやろ… こういう負の自意識は誰でも持つもので、そんな考え方をしてる時の人とははウザいからあんまりお近づきにならないか、親友だったり家族だったりちょっと干渉しなあかん立場の人なら「お前な、自分が思ってるほどたいした人間ちゃうんやで」と諭してやるかだろう。でも、それが過剰じゃなく妥当な自意識。つまりそいつのせいやったとしたら…。 俺は、今まで色んなことを人のせいにして生きてきたから、それではアカンと、エエ歳こいてやっと自己責任ってのを考えるように頑張ってるのだけど、自己責任と自意識過剰の境界を線引くのはなかなかに難しい。 お前がしたその行動の結果…という「せい」はあっても、お前という人間自体が…という「せい」はないんだと思いたい。それは周りの人間がお前の「せい」にしてるだけのことであると思いたい。

Posted byブクログ

2023/08/16

レビューを見て評価がそんなに良くなかったので、あまり期待せずに読みましたが面白かったです。 主人公が自分がどんなに要らない存在かをもう一つの世界で見せつけられる所や家族の回想シーンは読んでいて暗い気持ちになりました。でも、話の全体にあるその切ない感じがすきです。最後のシーンが胸に...

レビューを見て評価がそんなに良くなかったので、あまり期待せずに読みましたが面白かったです。 主人公が自分がどんなに要らない存在かをもう一つの世界で見せつけられる所や家族の回想シーンは読んでいて暗い気持ちになりました。でも、話の全体にあるその切ない感じがすきです。最後のシーンが胸に残りました。

Posted byブクログ

2013/07/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

うわぁー。切ないよー。 自分が生まれなかった世界へとトリップしてしまった主人公・リョウ。 その世界では自分の代わりに、生まれなかったはずの姉・サキがいた。 自分ではなくサキがいることによって、死ぬはずの人が生きていたりと全てがうまく行っていることを目の当たりにして。 うまくいかない原因、つまりボトルネックは自分ではないかと。 そんな状態で再び自分の世界へ戻ってきて。 自分はいない方がいいのでは。 逆にいえば、自分動けば世界は変わるのか。 彼がどちらを選んだかは本文中では謎のまま。

Posted byブクログ