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風の墓碑銘 の商品レビュー

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67件のお客様レビュー

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    16

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2023/11/09

音道シリーズ。東京の下町を舞台に人間臭さの漂う作品。地道に事件の真相にたどり着く展開が良かった。これがシリーズ最後になるのかな。残念。

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2023/02/15

女刑事・音道貴子が活躍する推理小説。しかし、鮮やかなトリックや派手なアクションがあるわけではなく、女性蔑視のおっさんの刑事を相棒に地道な捜査を繰り返す。そこは退屈だが、しかし、その先に意外な事実が浮かび上がってくる。

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2022/06/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 乃南アサ「風の墓碑銘(エピタフ)」、2006.8発行、再読。女刑事音道貴子の長編小説、492頁の大作です。ミステリーの内容や結末の良し悪しはともあれ、今年36になる音道貴子と来年50を迎える滝沢保警部補の「やりとり」、相方(相棒)、最高です!

Posted byブクログ

2021/02/24

過去作でも述べたが私は著者について人物の心情と場面をとても丁寧に書く人だとこのシリーズを読んで思いました。 その場所に行ったことはなくても、人物の心情もとてもわかりやすいし、 また、情景を思い浮かべることができます。 それは、「あれ?これどこかで読んだっけ?」とふと思うような、懐...

過去作でも述べたが私は著者について人物の心情と場面をとても丁寧に書く人だとこのシリーズを読んで思いました。 その場所に行ったことはなくても、人物の心情もとてもわかりやすいし、 また、情景を思い浮かべることができます。 それは、「あれ?これどこかで読んだっけ?」とふと思うような、懐かしさのようなものさえ感じました。 最後にシリーズ全作を読んで音道貴子という人物について。 最初、警察という男社会の中で懸命に働く良い意味で一生懸命な人だと思いました。 が、読み進めて行くうちに、その男達に負けないようにしていくうちにどんどんと 棘のある人物になっていっているように感じました。 私がそう感じるようになったのは単にそういう部分が目についただけなのではなく、著者が敢えてそういう変化を書いたのでは?と思っています。

Posted byブクログ

2018/11/12

音道刑事シリーズ第6弾。 久々に滝沢・音道のコンビが復活、活躍します。 音道の所轄管内で、借家の解体工事現場で白骨化した遺体が発見される。 借家のオーナーに話を聞きに行っていた音道だったが、そのオーナーが何者かに撲殺される。 殺人の捜査本部が立ち、再び滝沢と組むことに...

音道刑事シリーズ第6弾。 久々に滝沢・音道のコンビが復活、活躍します。 音道の所轄管内で、借家の解体工事現場で白骨化した遺体が発見される。 借家のオーナーに話を聞きに行っていた音道だったが、そのオーナーが何者かに撲殺される。 殺人の捜査本部が立ち、再び滝沢と組むことになった音道。 白骨化した遺体とオーナーの撲殺事件は、悲しい過去で繋がっていた。 このコンビのやりとりが、お互いに牽制しつつも尊敬し、時には反発しあいながら、良い意気を見せるところが面白いです。 シリーズ作らしく、登場人物の成長ぶりがうかがえて微笑ましいです。 ストーリーは重いですが、その分丁寧に書かれていて、かなり悲壮感が漂う感じですが、満足でした。 またこのコンビの作品が読みたいですね。 それにしても滝沢刑事が復帰してきてよかった~。

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2018/10/16

解体工事現場で発見された白骨死体三体、老人ホームの現役的徘徊大家、偽刑事等全体がなだらかに広がりすぎた感。再びコンビを組んだ貴子と滝沢が互いに心から憎らしく思ったり認めたり嬉しく思ったりリアルに迫る。凸凹さが微笑ましい。昴一やヒモ付同僚や悪びれない犯人等皆がしっかと血が通って濃や...

解体工事現場で発見された白骨死体三体、老人ホームの現役的徘徊大家、偽刑事等全体がなだらかに広がりすぎた感。再びコンビを組んだ貴子と滝沢が互いに心から憎らしく思ったり認めたり嬉しく思ったりリアルに迫る。凸凹さが微笑ましい。昴一やヒモ付同僚や悪びれない犯人等皆がしっかと血が通って濃やか。短所描写が冷静。

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2018/05/27

墓碑銘と書いてエピタフと読ませるとは、なかなか臭い感じがプンプンして、しかもこの表紙だからなぁ、という先入観に反して、いい年こいた大人の話だった。いや、すまん、って謝っておこう。 こういう登場人物がしかも刑事なんだから、いい加減飽きてきそうなものを、未だに割と好きってなるのは、自...

墓碑銘と書いてエピタフと読ませるとは、なかなか臭い感じがプンプンして、しかもこの表紙だからなぁ、という先入観に反して、いい年こいた大人の話だった。いや、すまん、って謝っておこう。 こういう登場人物がしかも刑事なんだから、いい加減飽きてきそうなものを、未だに割と好きってなるのは、自分も年を取って、予定調和が好きになってるのかな、って気もする。まぁでもよ、いい年こいたおっさんとクールな女性の部下ってシチュエーションには、おっさんとして反応しないわけにはいくまい。現実にはーって思いつつもね、そこはやっぱり夢だからね。 というわけでこのおっさんとお姉ちゃんが、ひたすらに痴話げんかを繰り広げつつも、でも実力はあるんぜよ、ってことでまぁいつの間にか事件は解決ってことで、ぶっちゃけ犯人はどうでも良い。こののろけっぷりに目を細めるのがおっさんとしての正しい読み方ではないか。

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2017/09/04

音道と滝沢。 この二人は、コンビを組み、いわゆる相棒として捜査にあたる機会が多いのに、どうも噛み合わない。 滝沢目線と音道目線でストーリーは流れていくのだが、相手を見る目がチグハグだ。いい加減、心を通い合わせて、最強のコンビになってよ、と思うのだが、このチグハグさも、音道貴子...

音道と滝沢。 この二人は、コンビを組み、いわゆる相棒として捜査にあたる機会が多いのに、どうも噛み合わない。 滝沢目線と音道目線でストーリーは流れていくのだが、相手を見る目がチグハグだ。いい加減、心を通い合わせて、最強のコンビになってよ、と思うのだが、このチグハグさも、音道貴子シリーズを支える魅力の一つなのかもしれない。 解体中の家の地中から、男女2人分と、嬰児と思われる小さな骨が見つかった。 その家の家主である老人は認知症が進み、介護施設に入っていることを知る。 ほどなく、その老人の撲殺死体が発見された。 その捜査本部に助っ人として駆り出された音道は、そこで滝沢と再会する…。

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2016/02/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 「凍える牙」で大変なコンビを組んだ滝沢とのコンビ復活という事で、楽しみに読み始めました。  古い木造住宅を解体作業中に、地中から解体業者が人骨を発見する。  そして、捜査関係者たちによる、人骨の発掘作業が行われた。 その時、偶然音道は、女性の頭蓋骨を発見する。 そして、その後母親の骨盤近くに、小さな頭蓋骨も発見され、それが胎児だったかもしれない、という事実に捜査員が皆息をのむ。  その埋められた人たちの無念をなんとか晴らしたいと、音道はその家の持ち主、今川老人に当たることになるが。 しかし、今川老人は痴ほう症を発症していて、なかなか過去の記憶を聞き出すことが出来ない。  そして、そうこうしているうちに、その今川老人が殺される。  その犯人探しの中で、浮かび上がってくる容疑者、長尾広士。  その過去を探す中でみつかる手がかり。  思いもかけないパーフェクトな事件解決。 音道の執念が実って良かった。  ただ、滝沢の音道に対する心配りが全然通じていないのがかわいそうでした。

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2016/02/01

解体中の古い住宅から3体の白骨死体が出てきた。 家主は認知症の進んだ老人 その老人が殺され、事件は謎を深めてゆく 音道貴子と滝沢保のコンビシリーズ ふたりの間が少しずつ変わって認め合っていく。 無駄足を踏みながらも真相へ迫ってゆく様子が ゾクゾクさせて、ページをめくる手がとま...

解体中の古い住宅から3体の白骨死体が出てきた。 家主は認知症の進んだ老人 その老人が殺され、事件は謎を深めてゆく 音道貴子と滝沢保のコンビシリーズ ふたりの間が少しずつ変わって認め合っていく。 無駄足を踏みながらも真相へ迫ってゆく様子が ゾクゾクさせて、ページをめくる手がとまりません

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