ぼくのメジャースプーン の商品レビュー
「大切な子を救うために立ち向かうぼく」 使い古されたストーリー展開なのに、物語から目が離せないのは、そこに至る動機付けがきちんと書かれているからだと思う。 登場人物たちの描写が秀逸。 とにかく丁寧に人を描ける力量には舌を巻く。
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小学校4年生の不思議な力を持った少年。友達のふみちゃんが、ある悪意の犯罪に巻き込まれる。そしてもちろん、その少年も。。果たして、少年は不思議な力をどのように使うか。復讐か。それとも・・・。7日間の教授との勉強と話し合いの結果、少年自身が出した答えは・・・。教授の温かく厳しい感じが...
小学校4年生の不思議な力を持った少年。友達のふみちゃんが、ある悪意の犯罪に巻き込まれる。そしてもちろん、その少年も。。果たして、少年は不思議な力をどのように使うか。復讐か。それとも・・・。7日間の教授との勉強と話し合いの結果、少年自身が出した答えは・・・。教授の温かく厳しい感じが好きです。正しい答えなんてないというのも、そうだなあと思います。教授がいろいろな考え方をわかりやすく少年に提示していきます。きっと、結果より考えたその道筋が誰かの心に届くのだろうと。
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「スロウハイツの神様 上」辻村深月:講談社ノベルス 「僕のメジャースプーン」以来の辻村さんの新作。 ひとつ屋根「スロウハイツ」の下に同居する7人の住人。 各々が脚本、小説、映画、絵画で 身を立てることを望みながら共同生活を送る。 作中にも出てくるが現代版「トキワ荘」。...
「スロウハイツの神様 上」辻村深月:講談社ノベルス 「僕のメジャースプーン」以来の辻村さんの新作。 ひとつ屋根「スロウハイツ」の下に同居する7人の住人。 各々が脚本、小説、映画、絵画で 身を立てることを望みながら共同生活を送る。 作中にも出てくるが現代版「トキワ荘」。 これまでの作品もそうでしたが 人物と人物との距離感にすごく共感してしまいます。 十代の頃の自分に読ませたくなる本。
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面白かったです。深い。 罪の重さ、罰の重さ。いろんなハカリがあって。 「ぼく」は彼なりのスケールではかって、答えをだす。 凄く考える。力の、使い道。罰の量り方。いろんな重さがあるのだ。 ちょっと泣いて。好きだなって思った。 私、この本が、凄く好きだ。
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小学四年生の「ぼく」は特殊な能力を持っている。それは、自分の言葉で相手の行動をあやつることができる能力。 「誰かの為に泣くということはできない。例えば誰かが死んで泣くのは、寂しい自分がかわいそうだから」という言葉がしばし出てきて、ドキッとさせられました。主人公の「ぼく」をはじめ、...
小学四年生の「ぼく」は特殊な能力を持っている。それは、自分の言葉で相手の行動をあやつることができる能力。 「誰かの為に泣くということはできない。例えば誰かが死んで泣くのは、寂しい自分がかわいそうだから」という言葉がしばし出てきて、ドキッとさせられました。主人公の「ぼく」をはじめ、周りの登場人物が皆、他人を思いやれる優しさを持っていて、読んでいて「自分もこんなに優しくなりたい」という気持ちにさせられる本です。(2007/3/11読了)
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重苦しいテーマ。だけどすごく考えさせられて、良かったと思う。 主人公が小学生のせいか、わかりやすく読めたなぁ…。
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【忌まわしいあの事件が起きたのは、今から三ヵ月前。「ぼく」の小学校で飼っていたうさぎが、何者かによって殺された…。大好きだったうさぎたちの無残な死体を目撃してしまった「ぼく」の幼なじみ・ふみちゃんは、ショックのあまりに全ての感情を封じ込めたまま、今もなお登校拒否を続けている。笑わ...
【忌まわしいあの事件が起きたのは、今から三ヵ月前。「ぼく」の小学校で飼っていたうさぎが、何者かによって殺された…。大好きだったうさぎたちの無残な死体を目撃してしまった「ぼく」の幼なじみ・ふみちゃんは、ショックのあまりに全ての感情を封じ込めたまま、今もなお登校拒否を続けている。笑わないあの子を助け出したい「ぼく」は、自分と同じ力を持つ「先生」のもとへと通い、うさぎ殺しの犯人に与える罰の重さを計り始める。「ぼく」が最後に選んだ答え、そして正義の行方とは】 主人公が小学生とは思えない考え方をしているのには疑問を感じましたが、 話の内容としてはすごく良かったです。 引き込まれる話でした。 そしてぼくが悪と戦う姿に涙涙でした。 最後には予想しなかった展開が!!
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これもダカーポに載ってた2006年おすすめのミステリーです(多分) 不思議な力を持つ小学四年生の「ぼく」が、大切な友達を傷つけられ、その友達のために何が出来るのかを「ぼく」と同じ力を持つ大学の先生と話しながら、正義とはなにか…?誰のための復讐なのか…?生と死や罪と罰について考...
これもダカーポに載ってた2006年おすすめのミステリーです(多分) 不思議な力を持つ小学四年生の「ぼく」が、大切な友達を傷つけられ、その友達のために何が出来るのかを「ぼく」と同じ力を持つ大学の先生と話しながら、正義とはなにか…?誰のための復讐なのか…?生と死や罪と罰について考えていく…。 大人でもなかなか考えなかったり、考えても結論が出ないようなことを小学4年生の「ぼく」が一所懸命考える。 そして出した結論はあまりにもまじめで悲しくて痛々しくて…。 感動もんのお話です。 ただどうゆうわけか物語に入りこめなかったんですよね。 なんだろ…主人公が小学4年生だったからなのか、ただ単に今のオレが受けつけなかったのか。 話がつまらないとか嫌いとかそういうんじゃないですが…。 きっと今のオレのくすんだ心が、素直できれいな心を持った「ぼく」とリンクしなかったんですね。 物事に逃げずに立ち向かっていく姿、大事な人の為に必死になる姿…あ〜心が痛む〜〜。 もう一度時間をおいてから読んでみます。 それから話はまったく変わるのですが、最近ミステリーの定義がよくわからんのです。 オレの中では、事件発生→解決ってのがミステリーなのですが…あれ?この本も事件が起き解決に向かってってるや。 んじゃ、ミステリー??? よくわからんな〜。 どなたかオレにミステリーの定義を教えてくださいませ。 やさしくね!
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友人のオススメです。 『冷たい校舎の時は止まる』が非常に面白かったので読んでみました。特別な力を持つ小学四年生の物語。ある日、小学校で飼っていたうさぎが惨殺される。無残な死体を目撃してしまった幼馴染のふみちゃんは心を失った。 そして僕は同じ力を持つ「先生」のもとへと通い始める。犯...
友人のオススメです。 『冷たい校舎の時は止まる』が非常に面白かったので読んでみました。特別な力を持つ小学四年生の物語。ある日、小学校で飼っていたうさぎが惨殺される。無残な死体を目撃してしまった幼馴染のふみちゃんは心を失った。 そして僕は同じ力を持つ「先生」のもとへと通い始める。犯人に力によって罰を与えるために…。主人公の少年が持っている、相手に罰を与える能力というのがユニーク。うさぎの命に対して死を持って償うべきなのか、動物の命は人の命と同等の重さを持っているのか、「先生」と僕の間の問答が心に突き刺さります。非常に考えさせられる本で、それが本当に面白かったです。最後までしっかりと楽しめる本でした。
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060816 結構、私好みなテーマでした。重っくるしいけどね。懐かしい人々も出てきたし。やっぱりこの人の書く登場人物は好きだなぁ。
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