ぼくのメジャースプーン の商品レビュー
辻村作品は、仕掛けも…
辻村作品は、仕掛けも内容も大きなものが多いので、考えさせられることが多いです。このくらいの年頃って、こんなに真っ直ぐで真剣だったろうかと思いました。痛々しいくらいに真っ直ぐで、他にも選択の余地はあるのに「これしかないんだ」と思える一途さ。誰かを守りたい、助けたいと思う気持ち。大人...
辻村作品は、仕掛けも内容も大きなものが多いので、考えさせられることが多いです。このくらいの年頃って、こんなに真っ直ぐで真剣だったろうかと思いました。痛々しいくらいに真っ直ぐで、他にも選択の余地はあるのに「これしかないんだ」と思える一途さ。誰かを守りたい、助けたいと思う気持ち。大人になると薄れてしまう大切な感情がそこにはありました。最後の最後に見えた希望の光には、何も言えなくなりました。胸がいっぱいでした。
文庫OFF
うーん、さすが!不思議な能力を持った少年、その友人、先生の交流から、人間の本質とは?に切り込む傑作。
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(少なくとも10年以上ぶりの)再読。結末は忘れていたので意外性があったけど、小学四年生ができることではないと思う。 秋先生の博識ぶりに、作者の我の強さ(登場人物を通した「私」の博識ぶり)をアピールされているようでちょっと辟易した。
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同級生のふみちゃんのことが大好きな小4の僕が罪と罰を天秤にかけて司法によらず裁量権を振るうお話。 「凍りのクジラ」でちょい役だったピアノ少年と言葉を失った少女が登場します。少女のふみちゃんのほうはヒロイン役に昇進してました。 僕の特別で憧れのふみちゃんが事件後ショックで心を閉ざし...
同級生のふみちゃんのことが大好きな小4の僕が罪と罰を天秤にかけて司法によらず裁量権を振るうお話。 「凍りのクジラ」でちょい役だったピアノ少年と言葉を失った少女が登場します。少女のふみちゃんのほうはヒロイン役に昇進してました。 僕の特別で憧れのふみちゃんが事件後ショックで心を閉ざししゃべらなくなってしまったのは犯人のせいだと逆恨みして復讐を考える。社会的には器物破損で罰金刑と世間を騒がせたとゆうことで医学部から退学処分を受けたのだけど・・・・ 呪いの力を持ってる僕はそれでは犯人は反省してないと納得がいかない様子。 どんな復習が妥当なのか苦悩するなか小4とは思えない発想にぶったまげました。それを天秤にかけるとは! 作中、辻村さん遂にウサギ殺しを書いちゃったんだと動揺しました。どこまでがセーフでどこからがアウトなのかって彼女の判断基準にも興味持ってたのですが、ゴキブリはOKでも、小動物になると判断が別れるところだと思います。大きさではなく家畜やジビエ動物はOKでもペットはNGとかそうゆう見解もありますけど、ここでウサギとゆうジビエかペットか曖昧な動物を持ってくるとは流石ですね。判断は力を持った者に都合のいいものだったりするので相対的なんですけど深く考えさせる内容でした。裁量権についても同様で深く考えさせられたんですけど最初から、そんな力は使ってはいけないと言ってた母親が一番理解してるように思えました。
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小学4年生の「ぼく」が持っている不思議な力。 考え方がものすごく大人だなと感じました。 ウサギの事件によって心を閉ざしてしまった「ふみちゃん」 ふみちゃんの心も綺麗で優しくて大好き。 こんな綺麗な心を持って育ったらどんな素敵な女性になるのかなと思いました。 先生に力について教...
小学4年生の「ぼく」が持っている不思議な力。 考え方がものすごく大人だなと感じました。 ウサギの事件によって心を閉ざしてしまった「ふみちゃん」 ふみちゃんの心も綺麗で優しくて大好き。 こんな綺麗な心を持って育ったらどんな素敵な女性になるのかなと思いました。 先生に力について教えてもらった1週間は大人の私でも難しい所がありました。 感動して涙が出るというお話しではなかったけれど、心がドクドクする作品でした。
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人に命令することができる不思議な力をもつ小学4年の少年が、うさぎ殺しの犯人に反省させようと面会に挑む。 力が使えるのは一度だけ。うまく力を使うために、同じ能力を持つ大学教授と1週間の訓練をする。 人を裁くとはどういうことか、教授との駆けひきも見応えあり。しかしこんなに10歳って利...
人に命令することができる不思議な力をもつ小学4年の少年が、うさぎ殺しの犯人に反省させようと面会に挑む。 力が使えるのは一度だけ。うまく力を使うために、同じ能力を持つ大学教授と1週間の訓練をする。 人を裁くとはどういうことか、教授との駆けひきも見応えあり。しかしこんなに10歳って利発だったっけか…?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
相手を言葉で操る特殊能力を持つ小学生の主人公。 反動物愛護の異常者が、大切に育てていたウサギを殺す。 そのことが大切な同級生を、ふさぎこませてしまい、どう復讐するかを考える。 考える中で、どういった復讐方法がいいのか、 相手に何をしてもらいたいのか、反省してもらいたいのか、謝って欲しいのか。 それをしてもらっても、大切な同級生はなおらない。 それではただの自己満足では? いろいろな葛藤の中で復讐方法を考えながら過ごす、1週間程度の物語。 こんなに賢い小学生はいないとは思うが、サスペンスとしては、いつも通り面白かった。
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泣きました。 泣きすぎて文字が霞んでしまい、読み進めることが難しいくらいの号泣でした。 事件の描写は気分が悪くなるほど想像力を刺激するものでした。 私までトラウマになりそうです。 こんなことをしても器物損壊で済み、刑務所に入らず医者になれるなんて信じられませんでした。 他...
泣きました。 泣きすぎて文字が霞んでしまい、読み進めることが難しいくらいの号泣でした。 事件の描写は気分が悪くなるほど想像力を刺激するものでした。 私までトラウマになりそうです。 こんなことをしても器物損壊で済み、刑務所に入らず医者になれるなんて信じられませんでした。 他の人が壊れるくらいなら自分が壊れることを望むなんて、どれだけ強くて優しいのでしょう。 自分が死ぬのが怖くて泣くなんて当然のことじゃないですか。 We make a relationship for our feeling and cling to other people because we feel responsible, need the person for ourselves, and don't want them to feel sad. Even so, we call it the feeling of love.
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流石、辻村作品と言いたいが、ちょっと展開や設定に無理を感じてしまった 小学生でこれほどの知能 先生との会話 能力
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子どもたち〜の順番で手に取ることが出来て良さが増した。どの作品のキャラも年齢に関わらずに考え、感情の言語化に魅力を感じ印象に残る。秋先生の「復讐には何もしない」が腑に落ちて今後の実生活の教訓になりそうな予感。結果、人の為には生きれない!
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