ぼくのメジャースプーン の商品レビュー
2006年の本日。いやぁ、泣いちゃったよ。何度も。 読む前は、たまには小学生が主人公の作品ってのも気分転換になるかな?程度だったのに。小説とは言え、小学生がここまで考えられるものか?とも思うが、色々と布石は打って有るし。ミステリーテイストでもある、読み出すと止まらない。
Posted by
あ〜こういう話好きだわ(〃ω〃) ウサギの件はショッキングだけど。 なるほど順番通りに読まないと良さが半減するね。 ちょっと子供達が大人すぎる気もするけど笑 秋先生とぼくの授業がとても引き込まれて良かったし 後の作品で成長した2人に会えたことが凄く嬉しい。 さぁどんどん繋...
あ〜こういう話好きだわ(〃ω〃) ウサギの件はショッキングだけど。 なるほど順番通りに読まないと良さが半減するね。 ちょっと子供達が大人すぎる気もするけど笑 秋先生とぼくの授業がとても引き込まれて良かったし 後の作品で成長した2人に会えたことが凄く嬉しい。 さぁどんどん繋がってきますよ! 順番守って読み進めます(`_´)ゞ
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『子どもたちは夜と遊ぶ』での秋山先生のセリフがまさか声の力を使っていたとは…。 そこが一番びっくり。 中盤の秋山先生の話(授業)あたりが読むのが億劫になり、あと話し方が意地悪な感じがして秋山先生を好きになれなかった。 でも最後の方は読むのが止まらず一気に読めた。 『子どもたちは夜と遊ぶ』を読んでから少し間があいてこの本を読んだので、忘れているところが多くて、もっとすぐに読めばよかったと思った。 『名前探しの放課後』は間を空けずに読もう。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
それは、ぼくにとっては、とてもつらい出来事だった。こころの壊れたふみちゃんのために、なにかしてあげたい。選んだ答えは、間違いだったかもしれないが、ぼくにとっては、精いっぱい考えたことなんだ。罪と罰を思い出す。
Posted by
罪と罰についてとても考えさせられました。 秋山先生が提起する問題を一緒に考えながら読んで、 主人公と先生との対話はもはやディベートのようだなと感じました。何が正しくて何が間違いか。実は何も間違いで無くて、自分が何を正しいとするか。 結局は自分の価値観と正義感にかかってくる。 そ...
罪と罰についてとても考えさせられました。 秋山先生が提起する問題を一緒に考えながら読んで、 主人公と先生との対話はもはやディベートのようだなと感じました。何が正しくて何が間違いか。実は何も間違いで無くて、自分が何を正しいとするか。 結局は自分の価値観と正義感にかかってくる。 そこまでするのか、そんな罰でいいのか。 この答え は一生出ないから深いんだろうな。 司法という制度の存在意義を感じました。
Posted by
「自分のためにその人間が必要だから、その人が悲しいことが嫌だから。そうやって、『自分のため』の気持ちで結びつき、相手に執着する。その気持ちを、人はそれでも愛と呼ぶんです」 そしたら私のこの気持ちもそうってことですか?先生。
Posted by
これは辻村深月さん版『罪と罰』や! と知ったふうな口を聞くと本家『罪と罰』を読んだことがないのがばればれなわけですが 『罪』と『罰』被害者やそれに近しい人はどうなれば同じ重さになるのか、いや同じ重さになることはそもそもないのか ぼくと先生の交流の中でいろいろな案が示されます そ...
これは辻村深月さん版『罪と罰』や! と知ったふうな口を聞くと本家『罪と罰』を読んだことがないのがばればれなわけですが 『罪』と『罰』被害者やそれに近しい人はどうなれば同じ重さになるのか、いや同じ重さになることはそもそもないのか ぼくと先生の交流の中でいろいろな案が示されます そして自分だったら?と考えさせられました 自分がぼくだったら?自分がふみちゃんだったら?自分が市川雄太だっら? 『罰』と『罰』の分量をメジャースプーンを使って正確に量れたらいいのだけど 考えさせられる物語は苦手だ それについてもちょっと考えてみた さあこれについてあなたも考えてみなさいと言われてる気がする 教壇の上に立った教師が出来の悪い生徒に向かってため息混じりに投げつけているように感じるのだ 何様だ!と ただこの物語はちょっと違う気がした 隣りにいる 隣にいて私はこう考えるけどあなたはどう思う?と話しかけてきている気がする 辻村深月さんが紡ぐ物語は同じ高さにいる気がする
Posted by
めちゃくちゃ良いです。うむ。めちゃくちゃ良いです。辻村深月、お見事なり。辻村深月、おそるべし。うーむ。滅茶苦茶良いです。滅茶苦茶、良かったです。自分にとっては、ですが。今までは、自分にとっては「本日は大安なり」が、辻村さん作品の最高傑作でしたが、ちょっと、この作品が、塗り替えたか...
めちゃくちゃ良いです。うむ。めちゃくちゃ良いです。辻村深月、お見事なり。辻村深月、おそるべし。うーむ。滅茶苦茶良いです。滅茶苦茶、良かったです。自分にとっては、ですが。今までは、自分にとっては「本日は大安なり」が、辻村さん作品の最高傑作でしたが、ちょっと、この作品が、塗り替えたかもしれない、というくらい。誰にとっても良いかどうか、は、読んだその人が感じる事ですのでね。人それぞれの感想、人それぞれの評価、で良いと思います。 祈りのような作品だな、と思いました。この作品はあくまでも、辻村さんの想像の創造の産物であり、現実の世の中のリアルなマジモンの現実にあった話ではない、のですが、それでも、これはどこまでも現実と対峙する物語だな、とね、思いましたね。 市川雄太は、辻村さんの創造した架空の人物ですが、おそらく、間違いなく、残念極まりない事ですが、市川雄太のような人間は、現実に、存在している。存在しうる。彼は架空のモンスターでもあり、現実に今現在の世の中で、自分や、あなたの隣にも、存在しているであろう、リアルな存在なのでしょう。彼は、ヤツは、あのにっくきクソ野郎は、現実に、いる。ほぼ間違いなく。 我々が、この物語の世界の中でではなく、現実にリアルにホンマの実生活の中で、市川雄太のようなモンスターに出会う事は、十分に、有り得る。その時。市川雄太的なる存在に自分が出会ってしまったとき、自分の大切な人が出会ってしまったとき、真実その時に、自分は、いったい、なにができるのか!?ということを、ガチで想像させてくれる力のある、本当に見事な物語だとね、思いましたね。ま、僕の考えすぎなだけかもしれませんが、これは実に見事な、予習の書だと思いました。失礼な表現でしたら、すみませんです。だが、もの凄い為になる実用書、とまで、言い得るのではなかろうか?どうか? 主人公の「ぼく」と「秋先生」とのやりとり、問答、授業は、まんま現実問題として、リアルな「わたし」であり「あなた」が、秋先生とやりとりしているようなもんだな、って思いました。ガチ講義、ガチ授業、みたいなね。こんなことが「本当に」起こったら、あなたはどう対応しますか?他の人の例では、こんな対応が考えられます。真に正しい答えは、ありません。全て、「あなたがどうするか?」が、「あなたにとって正しい答え」です。ということ、ですよねえ、、、 ま、とにかく。とにかく、お見事な作品でした。小説、というものを何故に人は必要とするのか?という事に対するこれ以上なく的確な回答、というような作品です。誉め過ぎですかね?いやでもそれくらいグッときたんですよねえ、、、 あと、題名がホンマにお見事だと思います。 「ぼくのメジャースプーン」 か。下記のように、自分は、理解しました。 誰しもが、心に、何種類ものメジャースプーンを持っている。それであなたは、あなたが対峙する現実の出来事の「なにか」を量る。その「なにか」の、自分にとっての重さを。軽さを。それが自分にとってどう思うか?を、量る。「ぼくの」メジャースプーンは「あなたの」メジャースプーンとは違う。それは、だれしもが、サイズが違うんです。ただ、もしかしたら、「ぼく」と「ふみちゃん」の二人のメジャースプーンのように、ピッタリ一致するかもしれない。それは、おそらく、途轍もなく素晴らしい事です。
Posted by
2021.10.13読了 3.8 命の重さとは、復讐とは、罪と罰とは、などなど色々と考えさせられた。 辻村さんの作品は、子供に敬意が払われている感じがして好き。
Posted by
ストーリーというより、「ぼく」と先生の会話のやりとりにとても心が動かされました。 人の内面を、言葉で説明して相手に伝えられる、そんな先生が私のそばにもいてくれたらいいなと思いました。 復讐の話はいろんなところにありますが、こんなに純粋なものを見たのは私は初めてかもしれません。 ...
ストーリーというより、「ぼく」と先生の会話のやりとりにとても心が動かされました。 人の内面を、言葉で説明して相手に伝えられる、そんな先生が私のそばにもいてくれたらいいなと思いました。 復讐の話はいろんなところにありますが、こんなに純粋なものを見たのは私は初めてかもしれません。 読み手である私も、「ぼく」と一緒になって悩んで、一生懸命考えました。 誰にとっての復讐なのか、復讐の後に何が残るのか、 小学生がここまで誰かを思い、矛盾と戦いながら答えを出すことがすごいです。 読んで良かったです。 しかも、他の小説の登場人物の影がチラチラと感じられて、それもとても嬉しかったです。 紙の中では話は終わってしまったけど、ちゃんとその小説達の登場人物も、あの話の後も人生が続いているんだなって感じられて、嬉しくなりました。
Posted by