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しずかな日々 の商品レビュー

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51件のお客様レビュー

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2011/03/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とってもとっても素敵な小説だった、、、けど、、、ラストが(涙) スティーブン・キングへのオマージュ的なものがあるのかもしれないけど、少年小説のままで終わってほしかったなあ。 でも、読んでる間は本当に素敵にきらきら輝く小説。

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2019/01/16

題名の通り、静かでゆったりとして、 透き通った気持の良いお話でした。 http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-305.html

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2010/11/24

+++ 講談社児童文学新人賞受賞作家の感動作 人生は劇的ではない。でも、どんな人にもその人生を生きる誇りを得る瞬間がある。少年の姿をていねいにトレースした、やさしい目線あふれる健やかな小説。 +++ 枝田光樹はいるのかいないのかわからないような少年だった。五年生になるときのクラ...

+++ 講談社児童文学新人賞受賞作家の感動作 人生は劇的ではない。でも、どんな人にもその人生を生きる誇りを得る瞬間がある。少年の姿をていねいにトレースした、やさしい目線あふれる健やかな小説。 +++ 枝田光樹はいるのかいないのかわからないような少年だった。五年生になるときのクラス替えで同じクラスになった押野のだれにでも人懐こい性格のおかげでいままで知らなかった喜びを知り、それに加え、ある事情で、長く離れて暮らしていた祖父の家でふたりで暮らすことになったこともプラスに働き、生きていることを実感するようになる素晴らしい一年間の物語である。おじいさんの庭、ということで湯本香樹実さんの『夏の庭』を思い出すが、同じように静かで懐かしく、大きな包容力のようなものを感じる。 大人になった光樹が懐かしく思い出しているという形で書かれているが、この一年が彼にとって一生の宝物になっていることがわかって、じんわりとしあわせな心地になる一冊である。

Posted byブクログ

2010/09/16

「おじいさんの家で過ごした日々。それは、ぼくにとって唯一無二の帰る場所だ。ぼくは時おり、あの頃のことを丁寧に思い出す。ぼくはいつだって戻ることができる。あの、はじまりの夏に―。おとなになってゆく少年の姿をやさしくすこやかに描きあげ、野間児童文芸賞、坪田譲治文学賞をダブル受賞した感...

「おじいさんの家で過ごした日々。それは、ぼくにとって唯一無二の帰る場所だ。ぼくは時おり、あの頃のことを丁寧に思い出す。ぼくはいつだって戻ることができる。あの、はじまりの夏に―。おとなになってゆく少年の姿をやさしくすこやかに描きあげ、野間児童文芸賞、坪田譲治文学賞をダブル受賞した感動作。 」 という説明を読んで、手に取った一冊。 わたし、単純なのでこういう「再生系」に弱いんです(笑) ただ、この本は私が今まで読んできた「再生系」とはちょっと違う。 今まで読んだ「ハッピーバースデー」とか「ポプラの秋」とか子供の再生系は、 心が壊れてしまった子供が優しい大人や自然にいやされていく話だったのですが、 これは、ちょっと違う。心が壊れるまではいかないけども、 傷を負った少年が子供同士で強くなっていく話。 思ったよりも違った話だったので、それはそれで楽しめました。 もちろん優しい大人として「おじいちゃん」がでてくるのだけど。 でも、この話の終わり。これが私にはある意味衝撃的でした。 「そのままを受け入れる主人公」に強さを感じたかも。 逃げない主人公。他の話と劇的にちがうのはそこなのかな。 今の自分は逃げてばかりなので、なんだか心に響いた本でした。 考えさせられました。(普通はそういうほんじゃないと思うけど)

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2010/07/10

特に大事件が起こるわけでもなく、過ぎ去っていく日常の中で、主人公の少年が成長していく姿が自然に伝わってきました。 でも子供のころのことを思い出してみると、クラスの人気者に声をかけてもらえたり、友達になれたらいいなぁと思っていても、そんなことって結局なかったな、と思いました。 やっ...

特に大事件が起こるわけでもなく、過ぎ去っていく日常の中で、主人公の少年が成長していく姿が自然に伝わってきました。 でも子供のころのことを思い出してみると、クラスの人気者に声をかけてもらえたり、友達になれたらいいなぁと思っていても、そんなことって結局なかったな、と思いました。 やっぱりこれって大事件なのかな。

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2010/07/06

何気ない小学生のひと夏だけど、端々がとても心に響きました。 人生は劇的じゃない、たしかにそうだと思いました。

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2010/03/31

人生は劇的ではない。ぼくはこれからも生きていく。 この一言で締められたこの本は文字通り劇的ではないお話。 枝田青年が回想する静かに進められていく小学5年の夏。 枝田少年はお母さんと二人暮らしの引っ込み思案な小学5年生。 そんな彼に押野くんという友達ができて彼の世界は広がって...

人生は劇的ではない。ぼくはこれからも生きていく。 この一言で締められたこの本は文字通り劇的ではないお話。 枝田青年が回想する静かに進められていく小学5年の夏。 枝田少年はお母さんと二人暮らしの引っ込み思案な小学5年生。 そんな彼に押野くんという友達ができて彼の世界は広がっていく。 しかしお母さんの仕事の都合上、引っ越しを余儀なくされどうしても転校したくなかった枝田少年は祖父とともに暮らすことになる。 その家では優しく時が流れていく。 まるで一昔前の家庭か、田舎のおじいちゃんの家のように。 自分や今の子どもたちがなかなか手に入れられなような時間や体験ができて少しうらやましくなる。 大人から見ればどうって事のないことも枝田少年からすれば何もかもがキラキラしている。 枝田青年は大人になったからこそ『劇的ではない』と言えるんだと思う。 きっと少年だった当時はどんなことも劇的だったと思う。 自分でも小学5年生の頃を『人生のターニングポイント』と言うのだから。 『北の○から』などのドラマが好きな人には良いんじゃないかな。 読み終わった後、静かな余韻が味わえると思うよ。

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2010/02/27

静かな日々の中で、えだいちの心境が、きらりと光るエッセンスになっている。そのエッセンスは、全体に溶けてしまうのではなくて、個体となり、その中でぷかぷかと浮遊している感じ。それが、とてつもなく、涼しげで、きれいだ。 えだいちの想うことは、きっとこれを読む人のそれらに近いだろう。「...

静かな日々の中で、えだいちの心境が、きらりと光るエッセンスになっている。そのエッセンスは、全体に溶けてしまうのではなくて、個体となり、その中でぷかぷかと浮遊している感じ。それが、とてつもなく、涼しげで、きれいだ。 えだいちの想うことは、きっとこれを読む人のそれらに近いだろう。「悲しい」や「うれしい」のようにダイレクトに描かれているのではなく、例えば「泣きたくなるくらいにお腹がすいた」り、「怒りたいのか、泣きたいのか、叫びたいのかわからなかったけど、言葉を口に出す前に、勝手に涙がこぼれおちてきた」り、しているように、人間が携えている複雑な心が描かれているから。 「夜っていうのは、不思議だ。お日様が出ているときは、言えなかったことも、夜の闇にまぎれてしまうとなんでも許されるような気がしてしまう。きっと、夜の神様が、余計な話だってくだらない話だって、ぜーんぶ吸いこんでくれて、翌朝にはあとかたもなくかたづけてくれるにちがいない。」 「人生は劇的ではない。ぼくはこれからも生きていく。」

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2010/01/26

大人になってから思い出す、キラキラと輝いていた少年の日々。ほんの些細なことかもしれないけど、自分にとって大きな意味を持ったあの時。なんでもない毎日が楽しくてしかたなかった、もう戻れない子供時代。思い出すと懐かしくて眩しいそんな日々が瑞々しく書かれています。 だからこそ、最後の一文...

大人になってから思い出す、キラキラと輝いていた少年の日々。ほんの些細なことかもしれないけど、自分にとって大きな意味を持ったあの時。なんでもない毎日が楽しくてしかたなかった、もう戻れない子供時代。思い出すと懐かしくて眩しいそんな日々が瑞々しく書かれています。 だからこそ、最後の一文が胸に響くのでした。

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2009/12/10

小学5年生になった「えだいち」は後ろの席の押野に誘われ、三丁目の空き地で野球をするようになる。 それまで目立たない、母としか会話しないという狭い世界から、だんだん空き地の仲間と触れ合い、自分の気持ちを言えるようになってくる。 しかし母の都合で転校しなければならなくなり、また前の狭...

小学5年生になった「えだいち」は後ろの席の押野に誘われ、三丁目の空き地で野球をするようになる。 それまで目立たない、母としか会話しないという狭い世界から、だんだん空き地の仲間と触れ合い、自分の気持ちを言えるようになってくる。 しかし母の都合で転校しなければならなくなり、また前の狭い世界に閉じこもってしまうが、近くに住んでいる祖父と暮らすことになる。 おじいさんと古い家と押野との静かで穏やかで少年らしい夏休みを過ごし心も成長していく。 とても優しく、素敵な作品です。

Posted byブクログ