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若者はなぜ3年で辞めるのか? の商品レビュー

3.8

358件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2012/10/24

『若者はなぜ3年で辞めるのか?』 なかなか惹かれるタイトルだ。 「銀行員」や「公務員」といったいわゆる安定職種が幅を効かせたのは今は昔。 それは年功序列型という、慢性化の劣化が著しいからだ。 銀行員なんていまや外資系企業が進出してきて実力行使でなくては生きながらえないし、公務...

『若者はなぜ3年で辞めるのか?』 なかなか惹かれるタイトルだ。 「銀行員」や「公務員」といったいわゆる安定職種が幅を効かせたのは今は昔。 それは年功序列型という、慢性化の劣化が著しいからだ。 銀行員なんていまや外資系企業が進出してきて実力行使でなくては生きながらえないし、公務員の抜本的基盤となる年功序列型制度が傾きかけていからだ。全くもって埒も無い。 それでもいましがたそういう職種が幅をきかせているのは、案に「平穏」と「安定」に飢えている「不安定時代」の烙印を押印していることを浮き彫りにしている。 「石の上にも三年」とかいう諺が存在するが、その「三年」とはつまり、故人が企業の将来性を吟味する熟考する最良な尺度だからこんな諺が産まれたのではないだろうか? 昭和的価値観を幼児教育のときから叩きこまれたいわゆる「団塊の世代」の固執観念と、実力本位でのし上がる現代成人が培った「成果主義」との間の確固たる相違の溝が埋まらず、その今までのツケが衝突へと発展しているのが今の現代社会の縮図のようなものとして思えてならない。まさに欺瞞だ。そこに突然右も左も分からないままに放り込まれた者の立場はどうなるんだ? 誰が責任をとってくれるんだ? 「雇用問題」「年金問題」「税金問題」……先人が遺した莫大なツケは後世後世へと脈々と受け継がれていく。 焦ってはならない、抗ってはならない、媚びへつらってもいけない、そして行動をしなくてはならない。見定めることが最重要課題だとおもう。 『若者よ、働く理由を取り戻せ!』

Posted byブクログ

2012/10/20

終身雇用と年功序列の趣旨について一つの考え方を知れた。それらが頓挫した現在、仕事に対する若年層のパラダイムシフトを促す。3年が一つの節目であることは、実感あり。

Posted byブクログ

2012/10/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この本は、自分がまだ社会人になる前に本屋に平積みされていたのを見てタイトルが妙に頭に残っていたのを覚えている。社会人って3年で辞めちゃうものなの?とそのときは実感もわかず不思議に思っていた。 それから社会人になり、1年目2年目の間は辞めることなど考える余裕もなく過ごした。そして3年を過ごし4年目になった今、自分でも驚くほどにこのことについて考え始めることになった。ちょうどこの本のことを思い出し、ちょっと読んでみようと思って読んで見ることにした。 正直、あまり参考にならないだろうな、と読む前は思っていた。実際、この本の答えは「年功序列制度の崩壊」だったし自分の答えとはほど遠いように思えた。しかし、結局のところこの本は自分にとってとても参考になった。世の中の日本的企業に勤める人々がなぜ辞めるのかがある意味ではわかって、自分が考える上での助けとなった。今の自分のニーズにあっていたのか、非常に面白くあっという間に読み終えれた。 また、この本の答えは単純に年功序列だけとは言っていないし、そのもう一方の答えは自分の答えに近いものだった。全編にわたって納得がいった。 ちなみに、全く文章は難しくないけれど、学生時代や社会人1年目に読んでいてもほとんど理解という実感ができなかった気がする。社会人3年の実体験をともなっていたからこそここまで共感できたのだと思う。 こういう系の本にありがちなのが、言いたいことはほとんど1章で終わってしまって、あとは蛇足であるというケースだがこの本も基本的な事は1章でいい終わっていると思う。2章-5章は捕捉であった。しかし、最後の6章で単純にお金や安定だけではないものを目指した人たちの話で締めくくるという演出?がありとてもいい構成だった。この6章で私は筆者に非常に好感が持てた。とてもいい最終章だった。

Posted byブクログ

2012/10/06

これから働く僕にとって、心がけておくべきことがいくつか記されていました。働く理由、年功序列の崩壊、年金問題など、考えさせられるものが多く、ビジネスマンにとって読む価値のある本です!

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2012/09/22

久々の大ヒット! タイトルどおりの内容を、 鋭くロジカルに考察しています。 【オススメしたい人】 ・就活生 ・内定者 ・新卒社会人 ・転職志望の中堅社会人 ・最近部下がすぐやめる管理職、経営者 それ以外の人が読むのはオススメしません。 ヘコむから。向...

久々の大ヒット! タイトルどおりの内容を、 鋭くロジカルに考察しています。 【オススメしたい人】 ・就活生 ・内定者 ・新卒社会人 ・転職志望の中堅社会人 ・最近部下がすぐやめる管理職、経営者 それ以外の人が読むのはオススメしません。 ヘコむから。向上心のない人には毒になる本です。 ロジカルで、文才もあり、多数のインタビューで積み上げたであろう 論拠から展開される内容は大変説得力がある。 しかもこの作者、若干33歳! アンビリーバボー!!

Posted byブクログ

2012/09/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

年功序列制度の厳しい現状を記したもの。 結局、若者は年功序列のもとでは年寄りのための生贄になっているという話。 20代の若いうちに、できれば学生時代に読んでおくと良い本だと思う。 体育会系が好まれる理由として、彼らは並の若者よりもずっと従順な羊で居てくれるから、というところは笑いました。 あとがきに書かれていたが、年功序列と成果主義の共存について書かれた前著『日本型「成果主義」の可能性」も近いうちに読んでみたい。

Posted byブクログ

2012/08/23

割とありがちな話。 1章後半から飽きてしまった。 結局、こういうことを知ったうえで、自分はどうするのか?どうしたいのか?(=「働く理由」を取り戻す)、って話ですよね~…う~ん…。 Memo: Q.若者はなぜ3年で辞めるのか ―A.若者が「わがまま」かつ「忍耐不足」になったか...

割とありがちな話。 1章後半から飽きてしまった。 結局、こういうことを知ったうえで、自分はどうするのか?どうしたいのか?(=「働く理由」を取り戻す)、って話ですよね~…う~ん…。 Memo: Q.若者はなぜ3年で辞めるのか ―A.若者が「わがまま」かつ「忍耐不足」になったから Q.なぜ若者が「わがまま」かつ「忍耐不足」になったのか ―A.大量採用から厳選採用へと変化する中で、(「なんでもやります」的な人材はお呼びでなくなり)組織のコアとなりうる能力と、一定の専門性を持った人材のみが求められるようになった。 その結果、「仕事に対する意識」が高い(=自分の希望する仕事、実現したい目標などが明確である)若者が採用されるようになったため。 Cf)就活における「自分探し」の増加 ※つまり若者は、企業の厳しい選考を勝ち残るために「わがまま」となることを強要された面もある。 しかし、それまでの若者と異なり仕事に対する明確な理想を持った彼らは、実際に任される仕事の現実とのギャップに耐えられず、辞めていく。 また、そもそも、企業の右肩上がりの成長、それに伴う年功序列制度による賃金アップが実現できなくなっている。ゆえに、忍耐強く待っていても、自分の理想の仕事をすることも、上層ポストにつき賃金が上昇することも期待できないことを、若者は働く中で悟るため。 ※つまり、忍耐不足となったと言うよりかは、忍耐の必要性を感じなくなったという方が正しい。 ゆえに、新卒で入った会社に定年までいる意義を感じなくなり、転職市場の発達も相俟って、辞めていく。 P.199 「この会社が必要とするのは、会社を利用して、自分の価値を高められる人間。だから会社をどんどん利用しろ。」 P.210 「転職によって成功する人は一割程度」 明確に「自分は~をやりたい」という動機のある人間なら、転職は個人と募集企業の双方にとってハッピーな結果に終わる可能性が高い。 だが、転職の理由が「社風が古い」「もっと面白い仕事がしたい」程度の漠然としたものなら、それは転職によって解決する可能性はむしろ低いだろう。もちろん企業によって温度差はあるだろうが、年功序列的な色合いや、感じていた閉塞感は形を変えて再び姿をあらわすはずだ。 ”転職後悔組”に共通するのは、彼らが転職によって期待したものが、あくまでも「組織から与えられる役割」である点だ。言葉を変えるなら、「もっとマシな義務を与えてくれ」ということになる。同期の根源が内部ではなく外部に存在するという点で、彼らは狼たちと決定的に異なるのだ。 いずれにせよ、自分が感じている閉塞感の原因を突き詰めることが必須だろう。それが、自らの動機を回復する第一歩なのだ。

Posted byブクログ

2012/08/13

私は大学院2年目で,大学の同期のほとんどは社会人2年目として働いているが,わずか1年余りの間に知っている範囲だけで既に6人が転職・休職・退職を経験している。そのような事情もあって,本書を読んでみた。 本書で書かれている内容は,若者の変化だけでなく,労働市場の変化,雇用側の欲しがる...

私は大学院2年目で,大学の同期のほとんどは社会人2年目として働いているが,わずか1年余りの間に知っている範囲だけで既に6人が転職・休職・退職を経験している。そのような事情もあって,本書を読んでみた。 本書で書かれている内容は,若者の変化だけでなく,労働市場の変化,雇用側の欲しがる人材のタイプの変化が,現在の労働市場を特徴づける要因となっている,ということである。私自身も将来働く身であるため,このような日本の労働市場や,それを取り巻く環境について知ることができてよかったし,これからの時代もきっと労働市場の変化はめまぐるしく変わるものであると思うから,常にその変化に敏感でいたいと思った。

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2012/07/29

年功序列制度の崩壊と「働く」ということについて書かれている。 能力ではなく年齢で評価される年功序列制度に恐怖を覚えたし、 働くことを真剣に考えなければならないと当時は思った。 今は、自分がやりたいことをやれるように、 必要な心身の強さと知識や経験を日々身に着けていこうと思って ...

年功序列制度の崩壊と「働く」ということについて書かれている。 能力ではなく年齢で評価される年功序列制度に恐怖を覚えたし、 働くことを真剣に考えなければならないと当時は思った。 今は、自分がやりたいことをやれるように、 必要な心身の強さと知識や経験を日々身に着けていこうと思って 日々働いている。 会社や国に頼れる時代ではない。

Posted byブクログ

2012/07/03

働く若者論的なものに興味が出始めたので、目についたものをちまちま読んでいる一環。 若者論というよりは労働組織論だったような。 おもしろかった。

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