生かされて。 の商品レビュー
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80,0,,0,2006,10,06,,,,,2006,10,06,372,"出版社/著者からの内容紹介$$ $$ 現在全米ベストセラーが異例の速さで邦訳刊行!!100日間で100万人のツチ族が虐殺された。小さなトイレに身を隠し真実を伝えるために奇跡的に生かされたツチ族女性の恐怖と感動の手記。 物語の冒頭1ページをまず読んでみて下さい。つらくて、涙があふれ、それでも明日を生きる力が湧いてくる。 想像を絶する恐怖と苦悩と悲しみを乗り越えたこの若き女性の物語は、読む人を深い共感と感動の渦に巻き込み、気づきと勇気を与えずにはいない実話である。著者イマキュレー・イリバギザは、「永遠の春」と呼ばれた彼女の愛する国で、愛情あふれる家族に囲まれて育った。しかし、1994年、ルワンダで起こった大量虐殺で、彼女の家族も惨殺されてしまう。隣人や友人だったフツ族が襲いかかり、100日間で100万人のツチ族が虐殺されたのだ。大鉈やナイフを持った殺戮者が「皆殺し」を叫び、生き残りを探す中、牧師の家の狭いトイレに7人の女性と身を隠し、奇跡的に生き延びた著者。どこからも助けは来ない。迫り来る恐怖と空腹に負けず、彼女は父の教え、祈りの力に気づき、神様と対話しながら希望の光を灯し続けた。救助後にも襲ってくる試練を克服し、虐殺者をも許す境地に達する
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人は希望があるから生きていけるし、宗教はその大きな助けになるのだろう。 主人公は、フランス兵による仇討ちの申し出を断り、両親を殺害した隣人(目には膜が張られ、ハンサムだった顔は薄汚くなり、足のみみず腫れは破れている)に、「あなたを許す」と告げた。隣人が両親から奪った農機具や財産を使い、お金持ちになりよい服を着ていたら、どうだっただろうか。 ルワンダ虐殺のことは殆ど知らなかった。読んでおいてよかった。
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ルワンダ大虐殺で、奇跡的に生きのびた女性の手記。年齢がほとんど変わらないこの女性の、あまりに過酷な現実。振り返るだけでも辛い経験を手記としてまとめ、最後は前向きに生きる姿勢に心を打たれた。
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なぜこういうことが起きるのか、どうしたら起きないのかぼくは知りたい。「許す」ことはたしかに連鎖を止める方法ではあるだろう。しかし、現実問題として、こういうことを「許し」ていいものだろうか?
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民族紛争で大勢の人が死んだ。民族間の大量虐殺だ。そう聞くと、ナチスのホロコーストを思い浮かべる。ただし、この本に書かれているホロコーストは1990年(たった20年ほど前)に起こった出来事で、しかも私はこのことを全く(本当に全く)知らなかった。たった100日間で50~100万人(国...
民族紛争で大勢の人が死んだ。民族間の大量虐殺だ。そう聞くと、ナチスのホロコーストを思い浮かべる。ただし、この本に書かれているホロコーストは1990年(たった20年ほど前)に起こった出来事で、しかも私はこのことを全く(本当に全く)知らなかった。たった100日間で50~100万人(国民の10%から20%)もの人が残虐に殺されたという。こんな大事件であるのに、この事件の知名度が決して高いとは言えないことに驚きを隠しきれない。 この作品の主人公は、被差別側の女性。 彼女の目から見た国の異常な動きや扇動は本当に恐ろしくて、よくナチスについて学ぶと「どうしてこんなことに」と思うけれど、どうもこうも、「こうなってしまったら止まらないんだ」ということに恐怖を覚える。差別しないと、自分が差別される側に立つことになるとしたら、我が身が可愛いという人だって出てしまうのだろうし。実際にこう言う状況に陥った時に自分はどうしているのか、どうすればいいのか考えると怖い。 それにしても、この女性の賢さと判断力と信仰心はすごい。 自分たち一族を皆殺しにしようとしたような最低な人間たちに対して「許そう」という気持ちを持てるなんて、並大抵じゃないと思う。
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ルワンダで起こった民族間の悲惨な紛争(というより虐殺)を生き延びた女性の手記。当事者だからこそ書くことができた描写が「人間はここまで残虐になれるのか」とリアルに迫ってくる。 これほど大規模な紛争が、日本ではあまり報道されず、映画「ホテルルワンダ」などで、あとから知った人が多かっ...
ルワンダで起こった民族間の悲惨な紛争(というより虐殺)を生き延びた女性の手記。当事者だからこそ書くことができた描写が「人間はここまで残虐になれるのか」とリアルに迫ってくる。 これほど大規模な紛争が、日本ではあまり報道されず、映画「ホテルルワンダ」などで、あとから知った人が多かったのではないだろうか。また、国連などの国際機関も介入には消極的だったように思う。アフリカ人の民族間の争いであり、重要な資源もなく経済的なメリットがなかったからか。 いろいろ考えさせられました。
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ルワンダ虐殺のサバイバーによる本。虐殺について知りたいと言うよりも、虐殺を生き延びることができた精神のメカニズムに強い関心をもって取り寄せ、3分の1ほど読んだものの、積読状態。
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3年前私がどん底だった時読みました。 1994年のルワンダであった大虐殺の実体験のお話 人を許すことの大切さ 信仰する力のすごさ おおいなる何かとは何かを感じる本です。 あまりの内容にすごさに腰が抜けてしまいました。 感慨深い 一言ではいえない 内容です。
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1994年のルワンダ虐殺のあった際、教会のトイレに隠れて生き延びた女性の物語(実話)。 読後感は、中盤は重かったが、最終的には意外と爽やかな印象。 イマキュレー(主人公)は実際、相当ポジティブな人だと思う。こんなポジティブな人はなかなか(日本には余計)いないだろう。 キリスト...
1994年のルワンダ虐殺のあった際、教会のトイレに隠れて生き延びた女性の物語(実話)。 読後感は、中盤は重かったが、最終的には意外と爽やかな印象。 イマキュレー(主人公)は実際、相当ポジティブな人だと思う。こんなポジティブな人はなかなか(日本には余計)いないだろう。 キリスト教(カトリック)の信者である彼女は、隠れている最中ひたすら神と対話をし、結果として大変困難な状況もどんどん乗り越えていってしまう。 自分はキリスト教徒ではないのでこの感覚が良くわからないが、単純に凄いと感じる。 ラストの箇所で、自分の母と兄を殺した人と面会をするのだが、その当人に対し、「許します」と言った彼女は偉大だと思う。
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人生がめちゃくちゃになるほど悲惨な事を乗り越えて、希望を持っているところがすばらしいです。 極限状態での信仰の力は偉大だな、と思いました。特に信仰のない自分に置きかえると。。。。、
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