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ローマ人の物語(24) の商品レビュー

3.9

44件のお客様レビュー

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2013/07/14

トライアヌスの巻。ローマ帝国が最大領地となった、と世界史の授業で習っていたので、ここいらでローマ帝国のターニングポイントというところでしょうか。ダキア戦役での対処の仕方なんてのは、ローマっぽくないのでちょっとずつですが王者としての驕りがあるんじゃないのか、とちょっと思いました。

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2013/07/13

歴史上の事実ゆえにどうしようもないが、トライアヌスがパルティア遠征中に病にならなければ、ローマ世界 どうなっていたのかは極めて興味深い。

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2013/05/23

トライアヌス帝の巻。安定した治世でローマの最盛期を築いた皇帝。 ローマの皇帝は楽ではないな、という印象。 五賢帝という言葉は知っていても、名前は出てこなかったが、ようやく覚えた。次はテルマエ・ロマエのハドリアヌス帝。

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2013/01/19

五賢帝の2人目、トライアヌス帝治世の巻。ネルヴァから皇帝の指名を受けてその座に座ったトライアヌス。属州出身として初めて皇帝についたトライアヌスは、今まで混迷していた国内外の情勢を治め、ローマ人の代名詞でもあるインフラ整備を充実させていく。カエサルやアウグストゥスのようなずば抜けた...

五賢帝の2人目、トライアヌス帝治世の巻。ネルヴァから皇帝の指名を受けてその座に座ったトライアヌス。属州出身として初めて皇帝についたトライアヌスは、今まで混迷していた国内外の情勢を治め、ローマ人の代名詞でもあるインフラ整備を充実させていく。カエサルやアウグストゥスのようなずば抜けた才覚はなかったが、皇帝として統治するための能力・気概は十分だった。 その治世は20年と長く、しかしその治世があまりにも同時期のローマ人から評価されて逆にその活躍がほとんど残されていないというのが不思議。 ピンチはチャンスとはまさにこのことではないだろうか。このあと、キリスト教との関わり方がどう影響していくのか気になるところ。

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2012/10/31

ネルヴァの後継者、トライアヌスの一生を書いている。この人、プライヴェートではほとんど「ネタ」がないらしく、伝記が一切のこっていない。スペイン属州の出身で、眷属まで地味だった。ダキア(ルーマニア)と戦い、自分で『ダキア戦記』を書いたらしいが散逸、円柱に刻まれたシーンでその展開が再構...

ネルヴァの後継者、トライアヌスの一生を書いている。この人、プライヴェートではほとんど「ネタ」がないらしく、伝記が一切のこっていない。スペイン属州の出身で、眷属まで地味だった。ダキア(ルーマニア)と戦い、自分で『ダキア戦記』を書いたらしいが散逸、円柱に刻まれたシーンでその展開が再構成されている。ダキアの戦後処理は敗者同化路線をとることができず、ダキアをカルパチア山脈の向こうに押しやり、新たに植民をした。その影響として現在もルーマニアはロマンス語なのである。晩年、永年の仮想敵国パルティアの首都を陥落させ、「至上の皇帝」となったが、遠征先で病になり、ハドリアヌスを後継に指定し、死亡した。首都では死者なのに凱旋式が行われた。はじめての属州出身皇帝で、ローマ帝国の最大版図を実現、公共工事に尽力、おびただしい量の建築をおこなった。フォーラムは壮大なつくりで、アウグストゥスの五倍の用地を丘を削ってつくった。橋や街道は障害物があっても、とにかく崩して進むというタイプの建築で、ドナウ河にかけた橋の規模は壮麗である。小プリニウスとの往復書簡も面白い。とにかく、がんばった皇帝で、公平な人だった。

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2012/09/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・ネルヴァ → トライアヌス → ハドリアヌス ・ダキア戦記(敗者と同化せず) → パルティア遠征 → 失敗、病死 ・アポロドロス → トライアヌス橋、フォールム、ベネヴェントの凱旋門、アルカンタラの橋

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2012/05/12

●内容 ・五賢帝の2人目、トライアヌスの評伝。 ・トライアヌスについては同時代資料がないので、考古学の成果や2次資料から評価を組み立て。 ●コメント ・1次資料がないという事情から、人物像がはっきり描かれていない。他の巻だと、皇帝たちを題材に著者のリーダー感などが語られるが、こ...

●内容 ・五賢帝の2人目、トライアヌスの評伝。 ・トライアヌスについては同時代資料がないので、考古学の成果や2次資料から評価を組み立て。 ●コメント ・1次資料がないという事情から、人物像がはっきり描かれていない。他の巻だと、皇帝たちを題材に著者のリーダー感などが語られるが、ここでは一般論にとどまる。 ・このトライアヌスの仕事ぶりと、次期皇帝のハドリアヌスの仕事ぶりを比較したコメント。 (引用) 人間の仕事の進め方は、大きく分けて次の2つに分類できるのではないかと思う。 1つ、また1つと、完成させては次に進むやり方。 すべてを視界内に入れながら、それらすべてを同時進行的に進めていくやり方。 トライアヌスは前者、ハドリアヌスは後者。

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2012/05/04
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このシリーズもいい。こんなトップが何代も続けば、繁栄する。しかもその間の周辺国のライバルがいないもんね。

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2012/03/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

物語24冊目。 時代はやっと五賢帝時代。 皇帝トライアヌスが死ぬまでに行ったことが列挙されている。 行ったことが多すぎてただただ感嘆するばかり。人物像があまり見えてこなかったが、これだけのことをこなしながら生きていくのは大変だろうなぁ。 トライアヌス円柱についての説明は順番になっていて分かりやすかったが、全部の写真が見たかった。現地に行くしかないか。 それにしても橋を作る技術はどうしたらそこまで発達するのかと疑問に思うほどしっかり作られていたようだ。当時生きていたら、驚くばかりであっただろう。

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2012/02/29

賢帝の中の賢帝、トライアヌス帝の治世を描いた巻。 属州出身の皇帝である。血縁ではなく実力と運、時代の要請で皇帝となり、ローマ帝国の最大版図を実現してしまった男でもある。 著者が繰り返し引用する皇帝の役割、すなわち安全保障(外交)、国内の安定(内政)、そしてインフラ整備をパーフェク...

賢帝の中の賢帝、トライアヌス帝の治世を描いた巻。 属州出身の皇帝である。血縁ではなく実力と運、時代の要請で皇帝となり、ローマ帝国の最大版図を実現してしまった男でもある。 著者が繰り返し引用する皇帝の役割、すなわち安全保障(外交)、国内の安定(内政)、そしてインフラ整備をパーフェクトにこなし、かつ20年にわたり健康を維持し長期政権を保ったのは確かに賢帝のと評されるだけのことはあるのだと思った。しかし、評判の良い人間ほど記録が残らないものだとすると、様々な歴史、伝承は積分するとマイナスに偏っているということだろうか。

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