MOMENT の商品レビュー
文章がこんな表現の仕方もあるんだなと思うようなところがあり楽しめた。 話の内容的に考えたのは… 死ぬ間際自分は何を思って死ぬのだろう。 誰を思い浮かべて死ぬのだろう。 死の宣告はあった方がいいのかもな。 ってところかな。
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短編集。 「MOMENT」感想 きっと何が正解かなんて誰にもわからないに違いない。 人はそれぞれの立ち位置でしかわからないこともある。 「僕」が感じた違和感は、絶対的な死という現実の前にふりかざした使い古しの刀のように感じた。 きっと「僕」の感じていることは正しい。 でも、正しい...
短編集。 「MOMENT」感想 きっと何が正解かなんて誰にもわからないに違いない。 人はそれぞれの立ち位置でしかわからないこともある。 「僕」が感じた違和感は、絶対的な死という現実の前にふりかざした使い古しの刀のように感じた。 きっと「僕」の感じていることは正しい。 でも、正しいからといって正解とは限らない。 死というラスボスの前に、経験値の足りない「僕」では太刀打ち出来ないような気がして…何となく悔しくなった。
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病院で掃除夫のバイトをする大学生が、死を目前にした患者の願いと向き合う物語です。 重くなりがちな題材を扱っていますが、考えられた展開と時に冗句を交える語り口で、読みやすい作品でした。 他方で深さは控えめといったところで、人間像を浮き彫りにするというよりは、ある考え方を提示するというスタイルです。 人の生き方を再確認させる物語ですが、各人の生き様や状況の違いがある中で、理解できる部分もできない部分もありました。 そのため今を生き続ける人間を代表する主人公及び幼馴染の物語をもう少し前面に出した方が、より納得感が出たようにも思いました。
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死ぬ寸前の患者の最後の願いを叶える。そんな噂がある。そして、それは清掃員の恰好をしているという。都市伝説にのっかる形で尾ひれはひれがくっついていくが、なんのことはなく清掃員のバイトくんがたまたまお願いされたり、なりゆきでお願いを叶えてあげているだけ。しかも逆に利用されてしまったり...
死ぬ寸前の患者の最後の願いを叶える。そんな噂がある。そして、それは清掃員の恰好をしているという。都市伝説にのっかる形で尾ひれはひれがくっついていくが、なんのことはなく清掃員のバイトくんがたまたまお願いされたり、なりゆきでお願いを叶えてあげているだけ。しかも逆に利用されてしまったり、最終的に脚色を加えてしまっりなので後味がよくない。 ただ、死ぬ瞬間(題名のMOMENT)に何を思うかという命題は、結構身にしみるものがある。結婚もして子供もいるとやっぱり家族のことをおもうのだろうか。
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内容紹介 死にゆくあなたのために、僕ができること。 病院でバイトをする「僕」は末期患者の願いを叶えることを始める。「初恋の人に会いたい」「いっそ殺してくれ」 そこに込められた深い悲しみに、心は揺さぶられていく。深くて切ない青春小説。 ※この商品には複数の表紙デザインが存在し...
内容紹介 死にゆくあなたのために、僕ができること。 病院でバイトをする「僕」は末期患者の願いを叶えることを始める。「初恋の人に会いたい」「いっそ殺してくれ」 そこに込められた深い悲しみに、心は揺さぶられていく。深くて切ない青春小説。 ※この商品には複数の表紙デザインが存在しております。 内容(「BOOK」データベースより) 死ぬ前にひとつ願いが叶うとしたら…。病院でバイトをする大学生の「僕」。ある末期患者の願いを叶えた事から、彼の元には患者たちの最後の願いが寄せられるようになる。恋心、家族への愛、死に対する恐怖、そして癒えることのない深い悲しみ。願いに込められた命の真実に彼の心は揺れ動く。ひとは人生の終わりに誰を想い、何を願うのか。そこにある小さいけれど確かな希望―。静かに胸を打つ物語。 内容(「MARC」データベースより) 幼馴染みの葬儀屋、森野が紹介してくれた病院で清掃員として働く青年は、その病院で死を目前にした患者だけが耳にする、死ぬ前に願い事を一つだけ叶える黒衣の男の話を聞く。青年は思いがけないことからその仕事を引き継ぐ。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 本多/孝好 1971年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。1994年、「眠りの海」で第十六回小説推理新人賞を受賞し、作家デビューする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感動系で泣かせに来る感じかな?と思いきや死の間際に人々がお願いすることは必ずしもきれいじゃないんだな、と思いました。 暗すぎず、非現実的すぎず、読みやすかったです。 感動系じゃないみたいに書きましたが、やっぱり切ない気持ちにはなります。
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話は末期患者の願いを叶える出来事が中心。ただ、どのエピソードも感動的な結末にはならず、含みを持たせることで読者に考えさせる作品だと思った。その点、主人公の神田と同じような「唐変木」気味な自分はどうにもその深さが読んでもいまいちピンと来ない。その辺の描写が少ないためか神田のことを憎...
話は末期患者の願いを叶える出来事が中心。ただ、どのエピソードも感動的な結末にはならず、含みを持たせることで読者に考えさせる作品だと思った。その点、主人公の神田と同じような「唐変木」気味な自分はどうにもその深さが読んでもいまいちピンと来ない。その辺の描写が少ないためか神田のことを憎からず思っている幼馴染の森野の気持ちにも気が付かなかった。続編の森野サイドの話と短編集の外伝、3冊合わせて読むとこの作品の事が理解できるのかもしれないので、それらも近いうちに読んでみたいと思う。
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良かった!! 本多さんの作品て、ストーリー全体に流れる空気がいい。 『MISSING』同様、決してオールハッピーエンドではないけど、優しい話なんだよね。 病院でバイトをする超優秀な学生(軽くイラッとするくらい)が、死ぬ間際の人の頼みをきいていくって話なんだけども、別に根っからの善人というわけはないとこがいい。 あと友人で葬儀社社長の女の子のキャラがいい。友達にはなれそうもないが、自分がああなりたい。
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FACE WISH FIREFLY MOMENT と題された4つの連作短編集。 死ぬ前にひとつ、願いを叶えてくれる仕事人がいるらしい、と噂のある病院で働く大学生の僕・神田。灰色の作業服を着て病院内を清掃する傍ら、その噂の仕事人のごとく、末期患者の最後の願いを叶えるようになる(極...
FACE WISH FIREFLY MOMENT と題された4つの連作短編集。 死ぬ前にひとつ、願いを叶えてくれる仕事人がいるらしい、と噂のある病院で働く大学生の僕・神田。灰色の作業服を着て病院内を清掃する傍ら、その噂の仕事人のごとく、末期患者の最後の願いを叶えるようになる(極秘に) それぞれの物語に、それぞれの人生があり、それはハートフルとかなんかの魔法で幸せになんて事はまるでなくて、 でも、主人公には、どこかホッとさせてくれる正義がある。
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※このレビューにはネタバレを含みます
必殺仕事人的な話かと思った。 最後に願い事を叶えることで 心残りを少しでも軽くして・・・ ところが、実際は逆かな? 全くとは言わないが 世の中にはこういう復讐の仕方も 有るのか~と思える作品。 もし自分なら 最後の最後に1番憎んでいる人を ぎゃふんと言わせたいか? 今ならそこまで憎い人はいないかなぁ? と思えた。 と言う事はまだまだ甘い人生なのか? はたまたそこまで人を憎まずに 過ごせている毎日に感謝なのか? 今までの本と 視点の少し異る作品で 面白かった~。
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