冷静と情熱のあいだ Rosso の商品レビュー

江國香織(著者)

2011/03/07

本当に大好きな一冊。
たまたま本屋さんで見かけた赤と青の二冊。二人の作家がお互いの話がどうなるのか話し合いながら、楽しみにしながら書いた、という趣向に興味を持ち買ってみた。

映画化される前、一気にはまり読み上げた。
その後映画化され、愛蔵版が出版され、その一冊は開くことなく本棚に飾ってある。

帰国子女である順正とあおいの30才の物語。順正の物語はPluに、あおいの物語はRossoに。それぞれの作家の思いを込めて。

アメリカから日本の大学に入った順正と、イタリアから日本の大学に入ったあおいは、激しく愛し合う。そして約束する。あおいの30才の誕生日、フィレンツェのドゥォモで待ち合わせしようと。それ自体は子どもの遊びだったのかもしれないが、30才になる二人は、それを憶えている。

ふたりはそれぞれの人生を歩み、別れる選択をした。けれども、おたがいが覚えていた。30歳の誕生日の約束を。

その約束がお互いの生活の根底にあり、お互いの生活を少しずつ狂わせている。過去影響力。

その影響力がもたらすのは、幸せの結末か、それとも・・・

2010/12/20

この小説、大好きです。

ちょっとネガティブな感想になってしまいますが、
体調が悪いときや、気持ちが弱っているときでも読める一冊です。

アマレットのロックという飲み方は、この小説を読んで以来のお気に入りです。

主人公の女性が素敵で、こんな女性になりたいなぁと憧れます。

2021/02/20

辻仁成さんとの競作

マーヴのことを考えてみた。
心の中に別の男性の影があるのを承知である女性を好きになったことがあるからだ。

2010/07/07

なんだかなぁ。まどろっこしいというか、なんというか・・・
まったく共感する場面もなく・・・
こういう経験のある人だったら、感じるものがあるのかな？

2010/04/12

単行本で読み直した。
イタリアに行きたくなる。
あと夕方の本とかおしゃれなランチとか
したくなることがいっぱい。
いつ読んでも癒される

Rock a boat.

の言い回しが好き。

買う。

2010/03/27

トンネルが通って風が抜けるような感覚が新鮮で、何回か読み返し、対になっているBluとのリンクを探した。

江國香織独特の淡々とした文章で、片方の物語は進んでいく。
しかし、要所要所で胸に引っ掛けるように仕掛けになることばが置かれている。
さらっと読ませつつ、印象に残るシーンはこの二つの物語のスパイスになっているエピソードだ。
いよいよクライマックスというときのフェデリカの台詞は、今でも自分の中で消化できずに考えさせられている。

こちら（赤）から読むべし！

2010/02/23

名物に美味いものなし。
企画モノに芸はなし。
そう思って長いこと積んでおいた。

本は埃を被ったぐらいが読み頃。

2010/01/23

泣ける恋愛小説。
江國香織さんの小説の中でこれが一番好き。
高３の時に初めて読んで以来、本当に何度も読み返した。
あおいという女性にとても共感できたのが、この本が好きな理由だと思う。
ミラノが舞台というところにも惹かれる。

ちなみに、映画はいまいちだったので残念…。

2009/11/02

＜内容＞あおいと順正はかつて恋人だった。いまはミラノで暮らすあおいのこころの中に、順正との思い出がフラッシュバックをはじめた。あの約束の一日、約束の地へ…女と男。それぞれの視点で紡ぐ―ひとつの恋。すれ違い、重なり合う、男女の想いを描いた、かつてない共作。今世紀最後の、最高の恋愛小説。

2009/10/04

みなさんは、このブリュとロッソをどのように読んでますか？
あたしは片方読み終わってからもう一つを読んだり、
１章ずつ交互に読んだり色々やりました（笑）