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森の絵本 の商品レビュー

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38件のお客様レビュー

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2024/08/02

長田弘さんの詩の絵本ですね。 絵は荒井良二さん『空の絵本』のコンビです。  どこかで よぶ声が しました。  でも 見まわしても だれもいません。  すると また よぶ声が しました。  こんどは ずっと すぐ近く です。  でも やっぱり だれもいません。  木のうえに ...

長田弘さんの詩の絵本ですね。 絵は荒井良二さん『空の絵本』のコンビです。  どこかで よぶ声が しました。  でも 見まわしても だれもいません。  すると また よぶ声が しました。  こんどは ずっと すぐ近く です。  でも やっぱり だれもいません。  木のうえに ひろがる 青い空。  風がはこんでくる 日の光。  「ここだよ」その声は いいました。  小さな声なのに とても 澄んだ声でした。  でも こえのほか すがたは見えません。   声にさそわれて、森のなかを探検に行きます。 自然の美しさや清らかさ、穏やかさに大切なものを感じます。  長田さんの詩は、最後まで呼び掛けています。  どこかで よぶ声が します。  ーーーだいじなものは 何ですか?  ーーーたいせつなものは 何ですか?  長田弘さんの詩に誘われて、森のなかを訪ねてみてください!  荒井良二さんの緑豊かな色調と、温かでユーモアのあるイラストがゆったりと詩を彩ります。  穏やかに、ファンタジーを感じながら愉しく伸びやかな絵本ですね。

Posted byブクログ

2024/07/21

 「空の絵本」「水の絵本」と読んで以来、ずっと忘れていた、詩人の長田弘さんの文と荒井良二さんの絵による、このシリーズ最後の一冊。  森の絵本と聞くと、森の素晴らしさだけを問い掛けていると思われるかもしれないが、本書については、『きみの大事なものや大切なものを探しに行こう』という...

 「空の絵本」「水の絵本」と読んで以来、ずっと忘れていた、詩人の長田弘さんの文と荒井良二さんの絵による、このシリーズ最後の一冊。  森の絵本と聞くと、森の素晴らしさだけを問い掛けていると思われるかもしれないが、本書については、『きみの大事なものや大切なものを探しに行こう』ということに繋がることによって、改めて、私達人間にとって、かけがえのない大切なものを与えてくれる、それは森の存在意義を感じさせてくれると共に、決して自ら失わせるようなことをしてはいけないことを教えてくれる。  また、人物等にはファンシーなイメージのある荒井さんだが、改めてそれらの無い、剥き出しの自然だけを描いた絵には心奪われるものがあり、本書の幹まで緑色に染め上げた森の景色には、心象風景としての心地好さを感じられて、ずっとそこに留まっていたい気持ちにさせられながらも、青で描かれた木々から見下ろすことによって、川の流れの淡い水色のきらめきが際立つ描き方や、最初の見開きから三番目のそれまで、ずっと右方向に移動しながら同じ森の景色を描いていること等、奔放な感覚で描きながらも緻密な計算をしている、そんな絶妙な凄みを感じられた。  そして長田さんの文章は、所々、森から逸脱したものもあるけれども、言いたいことは分かるように思われたので気にはならず、そこで語られていたのは、時に人間は森を必要としたくなるような、私たちにとっての理想的生き方が垣間見られるようであった。  世の中は常に忙しなく目まぐるしく変わり続けるけれども、そんな中でも森は、静かにゆったりとした呼吸で数え切れないような壮大な時を生き続けており、そうした幽玄さは実際に行ってみれば感じられるであろう、言葉にできない感覚、それはおそらく原初の頃から人間が本能的に求め続けてきた、心に溜まった蟠りを解放させて、それと引き換えに何者にも囚われないゆとりを持つことなのだろうと、私には思われたのであった。

Posted byブクログ

2024/07/09

長田弘さんと、荒井良二さんの素敵な絵本 長田さんの言葉がこころに沁みる ページをめくるたびに、一面に広がるみどり! 疲れた時に読みたい本

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2024/04/19

とても好きだなぁ。荒井良二さんの絵はもちろん柔らかくてポップで。 そして長田さんのお話が静かでやさしい。

Posted byブクログ

2023/11/07

森の緑色の静謐な美しさと、現れる花たち、生き物たちの楽しそうな鮮やかさ。 「声」が、人間に問いかけます。「だいじなものは 何ですか?」その答えは、子どもの頃は保留して、大人になった時、むしろ立ち止まって人生を振り返りたい時、言えるようになるのではないでしょうか。

Posted byブクログ

2023/01/28

長田弘の詩と荒井良二の絵。 雰囲気はいいんだけど、いいたいことはあまり伝わってこなかった。 緑一色の森から急にカラフルな世界に出るところはちょっとびっくりする。

Posted byブクログ

2022/12/06

ひとって、きっとみんな誰でも森に癒されると思うのだけど、 で、森(自然)を大切にしようって呼びかけって1歩間違えるとうざったくなりがちなんだけど(そして飽和状態)、 こういう神さま2人で絵本にしてくださると、受け入れやすいですね。 かわいいし。 大人に響く絵本です。 だいじなも...

ひとって、きっとみんな誰でも森に癒されると思うのだけど、 で、森(自然)を大切にしようって呼びかけって1歩間違えるとうざったくなりがちなんだけど(そして飽和状態)、 こういう神さま2人で絵本にしてくださると、受け入れやすいですね。 かわいいし。 大人に響く絵本です。 だいじなものはなんですか? *花の拠点”はなふる”の蔵書です。

Posted byブクログ

2022/06/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

先日森林浴をして気持ちよかったので、こちらの絵本を選んでみた 絵本は音読するとなお一層楽しめる 長田弘さんの詩に荒井良二さんの絵が豊かさを深めてくれる 「きみの だいじなものを さがしにゆこう」 「きみの たいせつなものを さがしにゆこう」 花々のいろのページの鮮やかさに心が踊ったり、本のなかにはきみのだいじなものがある、という文にじんわり感動が広がったりします しずかな森の中で、ゆたかな沈黙を感じて小旅行をした気分になりました

Posted byブクログ

2022/05/30

森の中、記憶の中でなぜだかずっと好きである。 それは、きっと何かに、誰かに、出会えるかもしれないと思っているからかもしれない。 この絵本も教えてくれる。 森の中へと導かれて… いちばんだいじなもの たいせつなもの

Posted byブクログ

2022/01/31

何度読んでも見ても世界が新しく飛び込んでくる絵本です。 小さな絵で見つけるのに大変なだけに味わい深い後味です。 長田弘さんが大切にしていることが伝わってきます。

Posted byブクログ