対訳 21世紀に生きる君たちへ の商品レビュー
2018年のNHKの番組「日本のジレンマ」で、歴史を信じない、という発言があった。誰が書いたものかわからないのに、ひとつの歴史を信じるのはおかしいと。色んな人の歴史を見て、自分で歴史を選ぶと言う。なんて現代的な考え方なんだろうと思った。その答えに対して、歴史と向き合うアカデミア(...
2018年のNHKの番組「日本のジレンマ」で、歴史を信じない、という発言があった。誰が書いたものかわからないのに、ひとつの歴史を信じるのはおかしいと。色んな人の歴史を見て、自分で歴史を選ぶと言う。なんて現代的な考え方なんだろうと思った。その答えに対して、歴史と向き合うアカデミア(学者チーム)は、自分の好みで歴史を選ぶのは危険だと言う。 歴史に絶対はない。過去に戻って確かめられないからだ。でも、歴史に学ぶことはたくさんあると思う。それを、どう説明したらいいんだろうと思っていた。司馬遼太郎さんは、この本で素晴らしい答えを書いていた。「それ(歴史)は大きな世界です。かつて存在した何億と言う人生がそこに詰め込まれている世界なのです」と。そして、歴史の中に友がいると。歴史を愛していると。そう、これまでの歴史があるから、今がある。それを忘れてはいけない。 あと、この中で心に残ったフレーズが二つ。ひとつは「人間は、人なみでない部分をもつということは、すばらしいことなのである。そのことが。ものを考えるばねになる」。もう一つが、洪庵が開いた適塾。「すばらしい学校だった。入学試験などない。どのわか者も、勉強したくて、遠い地方からはるばるとやってくる。〜ここでは、学問をする、というただ一つの目的と心で結ばれていた」。適塾は、のちの慶応義塾大学の創設者、福沢諭吉を育てた。学校の在るべき姿は、やはり歴史の中にあった。
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歴史小説を書いてきた司馬遼太郎だからこその言葉が並んでいて、深く納得したし、伝えたいという強い気持ちが読み手の惹きつけるような文章だった。 私たち一人一人が時代の担い手なのだから、のうのうと生きててはいけないなと思い知らされる。
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・2018/12/29読了。 ・日本語だけなら30分で読み終わる。 ・人間の荘厳さ、21世紀に生きる君たちへ、洪庵のたいまつの3部構成。 ・荘厳さとは何か気になります。1ページに凝縮して書かれています。 ・自己の確立、助け合うこと、たのもしさ、たかだかとした心、ずっしりとしたたく...
・2018/12/29読了。 ・日本語だけなら30分で読み終わる。 ・人間の荘厳さ、21世紀に生きる君たちへ、洪庵のたいまつの3部構成。 ・荘厳さとは何か気になります。1ページに凝縮して書かれています。 ・自己の確立、助け合うこと、たのもしさ、たかだかとした心、ずっしりとしたたくましい足どり。 ・世のためにつくした人の一生、名を求めず理を求めず。
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綺麗ごとに触れたくて。 ---- 噂通りの名随筆。晩年、小説を書かなくなった司馬遼太郎は、この、小学生に向けた短い文章の執筆に半年をかけたという。 大作家が語りかけていうるというのに、子供に向けた目線は低く、語り口は平易。奢りは、ない。過去に縛られず前をみて。でも過去との繋がり...
綺麗ごとに触れたくて。 ---- 噂通りの名随筆。晩年、小説を書かなくなった司馬遼太郎は、この、小学生に向けた短い文章の執筆に半年をかけたという。 大作家が語りかけていうるというのに、子供に向けた目線は低く、語り口は平易。奢りは、ない。過去に縛られず前をみて。でも過去との繋がりを感じて欲しい。 大人が読んでも考えさせられます。
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「人に優しくできる人だけが、自分を確立できている人」 「歴史はいまはいない人がたくさんのことを教えてくれるからいい」 あと、緒方洪庵について詳しくなりたい
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司馬遼太郎が小学生に向けたメッセージ。読みたいと思っていたので、図書館へ行って借りてきた。奥付に1999年11月10日初版第一刷と記されていて、校正ミスの正誤表までついていた。 1999年とは平成11年だが、平成元年から大阪書籍の小学校の教科書に掲載されていたということなので、...
司馬遼太郎が小学生に向けたメッセージ。読みたいと思っていたので、図書館へ行って借りてきた。奥付に1999年11月10日初版第一刷と記されていて、校正ミスの正誤表までついていた。 1999年とは平成11年だが、平成元年から大阪書籍の小学校の教科書に掲載されていたということなので、その後、朝日出版社から一般書籍として出版されたのでしょうか。 書籍は、次の3つのメッセージが収められていました。 「人間の荘厳さ」 「21世紀に生きる君たちへ」 「洪庵のたいまつ」 「21世紀に生きる君たちへ」は小学校6年生の教科書に、「洪庵のたいまつ」は小学校5年生の教科書にそれぞれ掲載されていたようです。 司馬遼太郎(1996年2月12日没)は、「21世紀~」の中で自分は21世紀を見ることができないだろうと語り、21世紀を生きる子供たちへ、歴史を見つめてきた自身の確信をベースとして、重要なメッセージを伝えようとしているかのようでした。 20世紀までの長い歴史を遡り、より深く見てきた著者が、そこから見えた重要なエッセンスをここに集約してくれているのだと感じます。 時代を超えて大切にせねばならないことが記された大切なメッセージであろうかと思います。
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司馬遼太郎が小学校の教科書用に書き下ろしたものだけあって、やはり小中学生、なるべく若い世代に読んで欲しい本。 人は歴史から未来へ続く鎖の一環であり、自然の中で生かされているということを、難解な言葉はなくわかりやすく書かれている。自分の見ることのできない未来に生きる若者達へのエール...
司馬遼太郎が小学校の教科書用に書き下ろしたものだけあって、やはり小中学生、なるべく若い世代に読んで欲しい本。 人は歴史から未来へ続く鎖の一環であり、自然の中で生かされているということを、難解な言葉はなくわかりやすく書かれている。自分の見ることのできない未来に生きる若者達へのエールが綴られている。
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自分に厳しく他人にやさしく、すなおでかしこい自己を 友達が転んだ時にああ痛いだろうなと思う気持ちを忘れないで until18p
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娘が読んでいた(テキトーに)もの。 対訳になっているので、英語も読もう。 司馬遼太郎の著作は、これが初めて。どうにも歴史小説は苦手。 (老人には)歴史という友人はいるが、手に入らない、見ることができない未来がある(若き人間が持っているもの)。 中年はちょうどその間に存在し...
娘が読んでいた(テキトーに)もの。 対訳になっているので、英語も読もう。 司馬遼太郎の著作は、これが初めて。どうにも歴史小説は苦手。 (老人には)歴史という友人はいるが、手に入らない、見ることができない未来がある(若き人間が持っているもの)。 中年はちょうどその間に存在している。 果たして司馬さんは、中年にも何かメッセージを残しているんだろうか。
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著者が小学校用教科書のために書き下ろした 『21世紀にいきる君たちへ』『洪庵のたいまつ』 『人間の荘厳さ』 どれも短い文書ですぐに読める文書ですが。 内容はとってもいい。 また、英訳もあり、英語でよむのもなんとなくいい。 息子に読まそうと思います。
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