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永遠も半ばを過ぎて の商品レビュー

3.9

62件のお客様レビュー

  1. 5つ

    18

  2. 4つ

    23

  3. 3つ

    15

  4. 2つ

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2009/10/04

表題「永遠も半ばを過ぎて」は,何か美しい物語を期待させるが,これは作中で主人公が出版することになる本のタイトルである.その出版にいたるまでの過程は,じつはロクでもなかったりするのだが・・.写植屋,詐欺師,芸術家崩れ,やくざも入り乱れての,半ノンフィクション・コメディー.勢いよく読...

表題「永遠も半ばを過ぎて」は,何か美しい物語を期待させるが,これは作中で主人公が出版することになる本のタイトルである.その出版にいたるまでの過程は,じつはロクでもなかったりするのだが・・.写植屋,詐欺師,芸術家崩れ,やくざも入り乱れての,半ノンフィクション・コメディー.勢いよく読めて,なかなか楽しかった.ちなみに「Lie Lie Lie」というタイトルで映画化されている(1997年,東映配給).わりと原作に忠実に作られているようだ.

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2009/10/07

もう若いとはいえない男女三人組が、幽霊が書いたという不思議な小説を 大出版社に持ち込んだ。これが文壇の大事件となって……

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2009/10/04

裏表紙のレビューには「輪舞するコメディ」「痛快らもワールド!」なんて言葉が踊っているが、そんな楽しげなものじゃない。ギャグはあるけど笑えない。奇想天外な展開。詐欺。薬。酒。溢れ出続ける活字。脳みそ揺れます。なめてかかるとヤバイ。

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2009/10/04

タイトル買いした中では最高に面白かった作品。映画版(Lie Lie Lie)も好き。これで初めて中島らもを知った。

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2011/10/27

新規購入ではなく、積読状態のもの。 2011/10/26~10/27 故・中島らも氏のトリップ小説。 旧友に突然訪ねて来られて詐欺の片棒を担がされる写植屋の波多野。睡眠薬を飲んで勝手に打ち込んだ文章が小説になり.... と、まあ懐かしい「らも節」が炸裂している。故人になってし...

新規購入ではなく、積読状態のもの。 2011/10/26~10/27 故・中島らも氏のトリップ小説。 旧友に突然訪ねて来られて詐欺の片棒を担がされる写植屋の波多野。睡眠薬を飲んで勝手に打ち込んだ文章が小説になり.... と、まあ懐かしい「らも節」が炸裂している。故人になってしまったため新作が読めないので、どうしても読むペースが落ちてしまい7年ぶりの作品であったが(しかも17年前の作品!)、楽しめたなぁ。もっともっと作品を残して欲しかった。

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2009/10/04

中島らもさんを読んでると妙な笑いが込み上げてきます。いかれた人がでてくる変なお話、と思って中学生のときに遠いところに自分を置いて読み漁ってたので、今また読んだら違う風に面白いかも。

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2009/10/04

写植屋・波多野、三流詐欺師・相川、出版社勤務の女性・宇井 彼らが「謎の原稿」を種に仕掛ける大事件の顛末。 三人組がそれぞれ「おれ」「僕」「わたし」と語り手が幾度も入れ替わり 一つの物語になってるのが不思議な効果を出していて 波多野が薬でラリって写植の文面が暴走してし...

写植屋・波多野、三流詐欺師・相川、出版社勤務の女性・宇井 彼らが「謎の原稿」を種に仕掛ける大事件の顛末。 三人組がそれぞれ「おれ」「僕」「わたし」と語り手が幾度も入れ替わり 一つの物語になってるのが不思議な効果を出していて 波多野が薬でラリって写植の文面が暴走してしまう件や 相川が自慢げに語る様々な詐欺の手口など読んでると頭がぐらぐらしてくるわ 生真面目な波多野といい加減な相川の会話が可笑しいし 印刷や写植、出版界の裏側その他様々な薀蓄に「ほうー」と感心していると もっともらしくペテンに掛けられちゃってるので現実感があやふやになってくる。 文章のサーカスというべき小説でお酒を飲んで酔ってるような読み心地。 短めの作品なのにデティールが豊かであちらこちらと ひっぱりまわされる奔放な語りが ラストでちゃんと着地点に収まるのは妙な快感がある。 小説では「今夜、すべてのバーで」「ガダラの豚」「人体模型の夜」 あと数冊のエッセイを読んだだけだけど どれも語りがべらぼうに上手くて円熟した芸人のようだったなあ。 今回「永遠も半ばを過ぎて」も、らも氏の逝去をきっかけに読んだけど 生前にもっといろんな作品に触れておくんだった、と少し後悔。 ご冥福をお祈りいたします。

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2009/10/04

幻想の夢と、喧騒の現実が、テンポよく絡み合ってて面白いです。 らもさんの本の中で一番好きかな。 らもさんが好き過ぎて、高校生の時に、某大学に忍び込んで講演会を聴きに行ったことがあります。 惜しい人をなくしました……。

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2009/10/04

幽霊が書いた(ということにした)『私とリー』の物語を読みたいと思ったのは、私だけではないだろう。静謐な物語をくるむのは、アルコールとコメディ。

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2009/10/04

呆気なくあの世へ去ってしまった中島らも。エッセイは有名だが、彼の書く小説はその実、最高だと思う。特にこの本はその中でも一押しの本だ。小説の体を成しながらも、極めて私的であり詩的である。こんな物書きはもう現れないだろうな。

Posted byブクログ