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永遠も半ばを過ぎて の商品レビュー

3.9

62件のお客様レビュー

  1. 5つ

    18

  2. 4つ

    23

  3. 3つ

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2011/01/01

詐欺師と写植屋と編集者の3人の物語。ここで語られるのは詐欺業界と出版業界の話。簡単に言うとこの冴えない中年の3人が詐欺的な動機で本を出版するのだが、意外に大ヒットしてしまうというハリウッドエンディング。 一人一人のキャラの作り込みが弱いと感じるが、各々が特徴的な性格をしているので...

詐欺師と写植屋と編集者の3人の物語。ここで語られるのは詐欺業界と出版業界の話。簡単に言うとこの冴えない中年の3人が詐欺的な動機で本を出版するのだが、意外に大ヒットしてしまうというハリウッドエンディング。 一人一人のキャラの作り込みが弱いと感じるが、各々が特徴的な性格をしているのでキャラは立っている。

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2009/11/19

http://ameblo.jp/march36rabbit/entry-10352848612.html

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2009/11/04

詐欺師のお話は大好きです。登場人物がみんな味があって、またいいのです。タイトルの響きがとても素敵。作中に出てくるお話も素敵です。

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2009/10/04

まず、タイトルにやられた。 世間の評価は知らんけど、いかにもらもさんらしい作品だね。 らもさんと言えば「ガダラの豚」と「今夜、すべてのバーで」が双璧なんだけど、らしさで言えばこっちが上かな。 シチュエーションが自分に近いせいもあって、でも少し時代を感じてノスタルジー感じる。 凄く...

まず、タイトルにやられた。 世間の評価は知らんけど、いかにもらもさんらしい作品だね。 らもさんと言えば「ガダラの豚」と「今夜、すべてのバーで」が双璧なんだけど、らしさで言えばこっちが上かな。 シチュエーションが自分に近いせいもあって、でも少し時代を感じてノスタルジー感じる。 凄く調べて書いてるのに、凄く散漫。人称も変幻自在。 まさにらもワールド。

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2009/10/07

写植を行う男と、詐欺師の男の話。 「永遠も半ばを過ぎて」―作中にこの文章が出てきたとき、その美しさに目を奪われました。作中で美しい作品であると称えられていますが、その数行だけで確かに美しいと伝わってくる。 終わり方が、とても好きです。らもさんの文章も、すごく好きです。

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2009/10/04

中島らもの【永遠も半ばを過ぎて】を読んだ。 率直にとても楽しい作品だった。 中島らもの経歴を軽く紹介したいと思う。大阪芸術大学放送学科を卒業後、印刷会社、広告代理店を経て 独立し小説家、コピーライター、エッセイストの肩書きを持つ。劇団「リリパット・アーミー」を主宰。 19...

中島らもの【永遠も半ばを過ぎて】を読んだ。 率直にとても楽しい作品だった。 中島らもの経歴を軽く紹介したいと思う。大阪芸術大学放送学科を卒業後、印刷会社、広告代理店を経て 独立し小説家、コピーライター、エッセイストの肩書きを持つ。劇団「リリパット・アーミー」を主宰。 1992年【今夜、すべてのバーで】で吉川英治文学新人賞を受賞している。 この【永遠も半ばを過ぎて】は、写植オペレーターの波多野善二と三流詐欺師の相川真、そして大手出版 社の編集者である宇井三咲の三人がそれぞれの主観から語り繋がっていくコメディともミステリーともい える作品だ。 僕がこの作品に引き込まれた理由の一つとして挙げられるのが波多野が生業とする「写植オペレーター」 の話があったからだと思う。 写植とは印刷業界の言葉である。今でこそ、印刷業界は主にマッキントッシュを主として版下(印刷物の 原稿)を組むデジタル化が進んでいるが、一昔前は写植と言い、何百種類とある鉄の文字盤を文章通りに 組み合わせ活版印刷とよばれる方法で印刷していた。今は写植のデジタル化に伴い、印刷機の性能も進歩 して、活版印刷(木でも金属でもその素材の突出した部分にインキを乗せ、紙に転写する印刷方法)では なくオフセット印刷(水と油の原理を利用したアルミ版を使う印刷)が主流である。波多野が使う「電算 写植機」とはデジタル化の走りでいわゆるワープロの事だと思ってもらえるといいと思う。 この用にこの小説は印刷業界の話であって、印刷会社に勤めていた僕にとっては勉強になり、とても 興味が沸く題材なのだ。 メインとなる騒動は波多野の写植機から始まる。いつものようにスーパーのチラシの文字を打ち込んでい た波多野は、眠れない為に飲んだ睡眠薬の量を間違え、写植を打ちながら意識が朦朧としてしまう。ふと 気がつくとプリントアウトされた原稿には依頼された仕事ではなく、見覚えもない小説の一説。その原稿 を巡り、詐欺師の相川(波多野の同級生)と編集者の宇井が絡み始め、事態はとんでもない方向へ。 3人がそれぞれの事情を抱え、それが交差し交わっていく様は読んでいてワクワクした。 はたしてこの謎の小説はどうなるのか?それはみなさんが読んでのお楽しみという事で。 中島らも自身が印刷会社や広告代理店に勤務した経験があることでこの小説はリアリティが溢れている。 納期を間に合わすために徹夜で作業、無茶な仕事を取ってきて工場の職人さんからクレームの嵐、思わず 「ある、ある」と苦笑いしてしまった。 内容も読みやすい文章も魅力的ですいすいと読んでしまった。僕はこの小説のようなエンディングが好き だ。思わずニヤケてしまうような最後。 中島らも。もう彼の新作を読む事は永遠にできないが、彼の残した作品をこれからも愛読してみようと思 える作品だった。

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2009/10/04

詐欺師・相川はしょーもない男だけど、彼の妙な人懐こさと流れに身を任せて漂泊する生き方は個性的で人を惹きつけるんでしょうね。 読み終わったときの後味も爽やかでした。

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2009/10/04

これ以上素敵なタイトルはあまり知らない。 ロマンチックな中身と見せかけて、 らもさん全開。 らもさん。 いなくなって寂しい。

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2009/10/04

ちょっと前によんではっきり覚えていない。 友人が、薬物謳歌の本といったけど、そんな感じにも思う。 けど、奇麗な内容の本だったイメージがある本。

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2009/10/04

主人公が酩酊状態で紡ぐ適当な言葉の羅列がとても詩的で素敵。価値のない羅列の価値。高校生のときに読みました。(きだ)

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