永遠も半ばを過ぎて の商品レビュー
―――「えっ。ユーレイが小説を書いたの!?」 巨大タニシの母貝1個1億円の商談をしくじった三流詐欺師の俺にも、運がめぐってきたようだ。 謎の原稿を出版社に持ち込んだところ、文壇の大事件に発展し…。 待ってましたの痛快らもワールド。 タイトルを見て衝動買い 初めて読んだ中島...
―――「えっ。ユーレイが小説を書いたの!?」 巨大タニシの母貝1個1億円の商談をしくじった三流詐欺師の俺にも、運がめぐってきたようだ。 謎の原稿を出版社に持ち込んだところ、文壇の大事件に発展し…。 待ってましたの痛快らもワールド。 タイトルを見て衝動買い 初めて読んだ中島らもやけど 舞城王太郎的な迸る文章が現れたと思ったら 突然ドキッとするような綺麗な日本語が見られる そしてこの文庫の解説を読まないことは許されない 「マジで」ってなること請け合い
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中島らも、初めて読んだなぁ。ていうか、小説っていう小説、初めて読んだなぁ。よかったなぁ。こんな小説を書く人だったんだ、中島らもって。他の作品も読みたいなぁ、これ。(12/7/4)
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中島らもの小説。ずばり、この本に出会えて良かった。これまで読んだ中で、最高に好きな本だ。エッセイを書いているらもとは一味も二味も違う作品になっている。題材も15年前に書かれた作品と思えないほど新鮮だし、登場人物3人もお洒落でカッコイイ!
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オモシロかったです。 複数の主人公の視点で描かれているトコロや、その主人公同士のビミョーな距離感、彼らの職業とクスリとが物語の根幹を成す要素としてウマく絡んでいくトコロ、など、ハナシがすすむにつれ、クライマックスに向けてのココロの準備を楽しみながら、かなりオモシロく読むことができ...
オモシロかったです。 複数の主人公の視点で描かれているトコロや、その主人公同士のビミョーな距離感、彼らの職業とクスリとが物語の根幹を成す要素としてウマく絡んでいくトコロ、など、ハナシがすすむにつれ、クライマックスに向けてのココロの準備を楽しみながら、かなりオモシロく読むことができました。 ――途中までは。 物語がさいしょの盛り上がりをみせた後半すぎ、3人目の主要人物が登場するあたりから、なんかハナシの毛色がかわってしまうのです。 ビミョーな距離をとっていた主人公らがヘンにベタベタしだして、文章も急に稚拙になっちまうんすよ。 ラストなんか、個人的には、最悪。 「ナンだコレ。」って声に出して言っちゃったよ。 たぶん、著者のヒトが途中で飽きちゃったか、疲れちゃったんだねー。 つまんなくなるまではかなりオモシロかったので、ホントに残念な作品でした。 http://blueskyblog.blog3.fc2.com/blog-entry-1406.html
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中島らもさんの小説の中で、一番好きな作品。久しぶりに再読。 とにかく読んでいて胸がすくというか、物語が上手に収束されていく爽快感がある。同時に、らもさんらしい哲学が節々に感じられ、登場人物に愛着がわく。中でも美咲には、同性として深く共感する。 あと、キキにしろ美咲にしろ、お酒を飲...
中島らもさんの小説の中で、一番好きな作品。久しぶりに再読。 とにかく読んでいて胸がすくというか、物語が上手に収束されていく爽快感がある。同時に、らもさんらしい哲学が節々に感じられ、登場人物に愛着がわく。中でも美咲には、同性として深く共感する。 あと、キキにしろ美咲にしろ、お酒を飲んでいる描写がとても美味しそうで、思わず喉が鳴った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本作と「ガダラの豚」「今夜すべてのバーで」は、らも氏の三大傑作だと思っている。 もう新作が読めないと思うと本当に残念。 作中作の美しい物語をフルバージョンで読んでみたい。 あとカニナマも。
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なんとなく古本屋で購入したもののそのまま読まないで積んである本、という物が結構多数自分の本棚には存在致します。このたび、これらを読みきるまでは本を買わない!もしくは控える(このあたりが弱気)、という目標を立てました。すでにこないだの土曜日に本を買いに行っているのでたぶん無理無理な...
なんとなく古本屋で購入したもののそのまま読まないで積んである本、という物が結構多数自分の本棚には存在致します。このたび、これらを読みきるまでは本を買わない!もしくは控える(このあたりが弱気)、という目標を立てました。すでにこないだの土曜日に本を買いに行っているのでたぶん無理無理な気もしますが… 面白かったです。中島らも氏はとても綺麗な文章をスラスラと綴ったり、ドラッグや酒やあまり上品でない話題であまり美しくないモノを文章にしたりとても面白い方だなあ、と思うのです。実はフィクションを読んだのは2作目ですが薬の辺りでコレはフィクション…?とちょっと思いました。実生活かも、ですね。 最後が良いですね~ うん。読み終わって気持ちよかった!個人的によっちゃんがお気に入りです。
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娯楽性と文学性を見事に兼ね備えた傑作だ。 改めて、小説家としての中島らも氏の才能を痛感させられた次第。 物語終盤、テレビのトーク番組の中で繰り広げられるやりとりの中にこそ、エッセンスが凝縮されている。
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詐欺と写植と出版社のお話。 登場人物すべてに、独特な味があって良い。 らもさんの本は久しぶりに読んだけど、やっぱり凄く面白い! ちょっとした会話の、一つ一つに引き込まれてしまう。
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詐欺師と写植屋と編集者の3人の物語。ここで語られるのは詐欺業界と出版業界の話。簡単に言うとこの冴えない中年の3人が詐欺的な動機で本を出版するのだが、意外に大ヒットしてしまうというハリウッドエンディング。 一人一人のキャラの作り込みが弱いと感じるが、各々が特徴的な性格をしているので...
詐欺師と写植屋と編集者の3人の物語。ここで語られるのは詐欺業界と出版業界の話。簡単に言うとこの冴えない中年の3人が詐欺的な動機で本を出版するのだが、意外に大ヒットしてしまうというハリウッドエンディング。 一人一人のキャラの作り込みが弱いと感じるが、各々が特徴的な性格をしているのでキャラは立っている。
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