永遠も半ばを過ぎて の商品レビュー
初、らも。 ユーモアに富んだ展開で、スイスイ読み進めることができました。表題が印象的な割に、ちょっとインパクトに欠けたかな。。。
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ほんと申し訳ないですけれども、中島らもさんの小説は竜頭蛇尾のことが時々ありますが…この本は最後まで美しくてまとまっていると思います。雰囲気に浸りたくて、キャラクターに会いたくて、文章を、言葉を味わいたくて、何年か経つと読みたくなってしまう。
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矛盾するタイトルが美しい。 まさに「永遠も半ばを過ぎて」という論理を飲み込んでしまいそうになるほどの巧みな詐欺師が出てきて面白かった。
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らもの小説と言ったら私小説しか読んでなかった、というお話にならない不勉強がたたり、見事にあじましでおのたまう「大ファン」に落城した作品がこれ。 まず、どうやったらこんなタイトルのセンスが出るかって不審に思ってたんだけどらもってコピーライターだったのね。納得。 てな具合に確かは...
らもの小説と言ったら私小説しか読んでなかった、というお話にならない不勉強がたたり、見事にあじましでおのたまう「大ファン」に落城した作品がこれ。 まず、どうやったらこんなタイトルのセンスが出るかって不審に思ってたんだけどらもってコピーライターだったのね。納得。 てな具合に確かはたちそこそこで読んだ記憶なんだけど、そして現在そこから倍生きて読み返したらなんと登場人物の軽さ、リアルさよ。はたちの私には、こんなどうしようもない40代なんて少なくとも身近にはいない「はず」だった。はたちの私よ胸をなでおろせ、そしてまだ安心するな。相川になっていたかもしれないのは私だ。 酒飲みの編集女が出てきてからはさすがのらも節。彼女を描きたかったんだろうな、だって男二人はなんなら全然飲めないし。生き生きと編集女が飲みだしてからは安心感と共感があった。「こんなものが聖域なら男なんてかわいそうなものだ」このフレーズを書ける酒飲みの男はらもしかいない。相川はどうしようもないけれど、らもが培ったであろう「紙媒体はいずれ近いうちになくなる」現実にそくしたプレゼンは今現在読んだときにゾクッとくるものがあったよ。やっぱりひとつの業界にしっかり根付いて仕事をしている人の書くものは説得力と予言力がある。ただし天才に限る。
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レビューが面白そうだったので手に取りました。 が…詐欺のお話とか嫌いじゃないんですよ。 小説なら…スカッとするので。 でもなんだろう。面白いはずだと言い聞かせて 読んでいても合わなくて…最初のプレゼンのところで 読むのをやめました。 エッセイのほうが読みやすいよとは聞いていた...
レビューが面白そうだったので手に取りました。 が…詐欺のお話とか嫌いじゃないんですよ。 小説なら…スカッとするので。 でもなんだろう。面白いはずだと言い聞かせて 読んでいても合わなくて…最初のプレゼンのところで 読むのをやめました。 エッセイのほうが読みやすいよとは聞いていたのですけど。 なんで急に読みたくなくなったかはわかりません。 一旦図書館に返します。
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記憶もないままに、謎の小説を書きあげた波多野は、まさに著者そのものなのでしょう。印刷のコンペや出版社への売り込みシーンは示唆に富んでます。らもワールド全開の一冊です。
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十数年ぶりの再読。 ふと映画「Lie lie Lie 」のことを思い出し、いてもたってもいられなくなって原作のこの本を読みたくなったので図書館で借りる。 いやー・・・ 久々に読んだが本当に面白い。 あっという間に読み終えた。 陳腐な表現をするとジェットコースターのような小説。 設定はすでに古くなっているんだが、それでもちっとも色あせていない。 映画も観たいんだがDVDにはなっていないし、中古のビデオしか手に入らなそう。 映画、DVD化してくれないかなあ。
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この本はむちゃくちゃおもしろい。 らも氏がコピーライターになる前は、印刷会社の営業を6年やってたそうで(すごく意外)、印刷に関するうんちくが小説に時々出てくることがあります。 この小説は、その印刷のうんちくと、あらゆる詐欺が混ざった正にらもワールド全開の内容です。 “孤独という...
この本はむちゃくちゃおもしろい。 らも氏がコピーライターになる前は、印刷会社の営業を6年やってたそうで(すごく意外)、印刷に関するうんちくが小説に時々出てくることがあります。 この小説は、その印刷のうんちくと、あらゆる詐欺が混ざった正にらもワールド全開の内容です。 “孤独というのは、「妄想」だ。孤独という言葉を知ってから人は孤独になったんだ。同じように、幸福という言葉を知って初めて人間は不幸になったのだ。 人は自分の心に名前がないことに耐えられないのだ。そして、孤独や不幸の看板にすがりつく。私はそんな簡単なのはご免だ。不定型のまま、混沌として、名をつけられずにいたい。この二十年、男と暮らしたこともあったし一人でいたこともあったけれど、私は自分を孤独だと思ったことはない。私の心に名前をつけないでほしい。どうしてもというのなら、私には一万語くらいの名前が必要だ。”
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永遠の半ば、この二律背反する時間概念が同居したタイトルを美しいと思う。プレゼン前、多少肩の力が抜けると思って時々開いて見るものの、そういう考えがある時はむしろ気負い込み過ぎている。
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少し古いが、出版業界の話が詳しく書かれており、興味深かった。 詐欺師ってのはやっぱりわくわくする題材だな。 しかし、裏表紙に書いてあるような「抱腹絶倒」というものではない。 そういうおもしろさではなかったように思う。
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