午前0時の忘れもの の商品レビュー
文庫本の表紙とタイトルに惹かれて購入しました。 物語の内容は、バスの湖転落事故で亡くなった人たちから大切な人たちにメッセージが届き、その人たちが指定された場所に集る。そして、指定された時間に死者達が事故の日に乗っていたバスで湖の底から生者に1時間だけ会いに来るという物語。 非...
文庫本の表紙とタイトルに惹かれて購入しました。 物語の内容は、バスの湖転落事故で亡くなった人たちから大切な人たちにメッセージが届き、その人たちが指定された場所に集る。そして、指定された時間に死者達が事故の日に乗っていたバスで湖の底から生者に1時間だけ会いに来るという物語。 非現実的な話の中で生きることの大切さや生きる意味を考えさせられる物語だと思います。 内容的にも非常に読みやすく、2時間程で一気に読んでしまいました。
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期待した読後の爽快感・高揚感がない。ヤクザのドタバタの比重が大き過ぎ。それよりも、奇跡の起きた一時間とその終わりについて、もっと話して欲しい。また、安田沙由利の登場した意味を、もっと話して欲しい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
大林宣彦監督の映画『あした』の原作とのこと。 映画を見ていないので、詳細は分からないが、 赤川次郎が映画好きであるため、 どの作品も映画にできるような構造、題材を持っている。 亡くなった人たちが、集団で帰って来る。 待ち受けている人たちの関係は複雑。 人間愛をさまざまな切り口で見せてくれる。
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ほんとうにこんなことがあればいいのに。。。たった1時間でいい。だけどこんなこと現実にあるはず無い。私の所にはバスなんて来ない。そう思うとなんか悲しくなった。。。ただ、読んでいる間だけは少し癒された。
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表紙に惹かれて購入。読みやすくてすぐ読めた。…けど、あまりにも読みやすかったかなあ…。もっと再開シーンの心情描写がみたかった。 そして初赤川作品だったのですが文体としてもあんまり好みではなく。うーん期待してただけに残念。
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たまたま手に取り読んでみることに。 う~~~ん…すぐに読めてしまうけれど、あまり好きな感じではなかった。 どうしても赤川次郎というと、「ふたり」を思い浮かべてしまって、 私の中ではあれを越えられずにいる。 深いようで、そんなに深くないような気がしてしまった。
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かけがえのないない存在を失った五人プラス九人が巻き起こすドラマ。きっかけは「午前0時に実ヶ原バスターミナルに来て」という謎のメッセージ。実らない片思い。すれ違う両思い。命をかけた告白。人間関係の中にこそ、様々なドラマがあるということを教えてくれる一冊。
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大切な人が、交通事故で死んでしまった。悲しみにくれる、残された者たちの元に届けられる、故人からのメッセージ。今夜0時、バスターミナルで待つ。はたして、本当に彼らはやってくるのか? 一気に読んでしまいました。赤川次郎さんの本は、初めて読みましたが、読みやすかった!死者が訪れる、と書...
大切な人が、交通事故で死んでしまった。悲しみにくれる、残された者たちの元に届けられる、故人からのメッセージ。今夜0時、バスターミナルで待つ。はたして、本当に彼らはやってくるのか? 一気に読んでしまいました。赤川次郎さんの本は、初めて読みましたが、読みやすかった!死者が訪れる、と書くと、ホラーなのか?と思われるでしょうが、全く心配ありません。幽霊って字も見たくない!って人でもなければ大丈夫かと。いろんな愛の形を見せられた気がします。きれいにまとめるだけではなく、人間ならもちろん持つであろう自己中心的な希望も、あえて書かれていて、嘘臭くなかったと言うか。あたしがもし、残された者の立場なら。連れて行ってと泣き叫ぶだろうか?もし、旅立った方の立場なら、一緒にきて欲しいと懇願するだろうか。愛する人、もしくは、愛する人の愛する人(即ちライバル!)にとっての、最善を考え、行動に移せる彼等が素晴らしく、こうでありたいと思いました。自分自身よりも、相手を愛せているのか、胸に手を当てて考えなくては、と思わせられる作品。 読み終わったあと、清々しく、爽やかな気分になれました。
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表紙が綺麗だったのでつい購入。 赤川次郎さんの作品は初めてでしたがさらっと読めて個人的に好み。 自分の生について考えられること、大切な人の死と向き合えることって勇気がいるけどとても尊いことだなと思いました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
愛する人を事故で失い、現実を受け入れられずにいたそれぞれの家族、恋人たちが、半信半疑で死者の訪れるバスターミナルに向かう。そこで繰り広げられる、死者と生者の出会い。それぞれの生死への決断、勇気。切ないストーリーだったけど、それぞれの決断に愛を感じた。死んだ者と生き残った者、何の接点もなかったはずの人々の出会い。そこに暖かい雰囲気を感じて、余計に切なくなった。またいつか、読み返してみたい。お勧めの一冊です!
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