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ライ麦畑でつかまえて の商品レビュー

3.7

578件のお客様レビュー

  1. 5つ

    151

  2. 4つ

    134

  3. 3つ

    153

  4. 2つ

    39

  5. 1つ

    31

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2023/03/19

題名から自然や田舎が設定の話しだとばかり思ってた。原作をそのまま読むことができたら、言葉使いに驚いてしまいそう。

Posted byブクログ

2023/03/06

三分の一まで読み進めて物語の道筋に不安を覚え、三分の二まで目を通して諦めの境地に入り、残るページはさもケッサクかのような錯覚を起こしながらくまなく視線を走らせた。 読後の今、何事かを無性に言いたいのだけれど、この作品を評する取っかかりを全く見出せない。とりあえず何か適当なことを喋...

三分の一まで読み進めて物語の道筋に不安を覚え、三分の二まで目を通して諦めの境地に入り、残るページはさもケッサクかのような錯覚を起こしながらくまなく視線を走らせた。 読後の今、何事かを無性に言いたいのだけれど、この作品を評する取っかかりを全く見出せない。とりあえず何か適当なことを喋りながら批評するかと見切り発車しようものなら、すぐさまホールデンの奴が意識上に迫り上がってきて(あからさまにホールデン語の影響が表れた言い回しをするのが悔しいのだが)気が滅入っちゃう。 本書を半ば読み進めたあたりで、ホールデン語でブクログのレビューを書いたら面白かろうと思って彼の文体研究に取り組んだ時間があった。しかし徐々に気づくことになる。とくに技巧を凝らさなくたって自分はホールデンになれるのだと。というか、すでにぼくは、往々にしてホールデンである。むしろホールデンじゃない状態とは何かを冷静に分析できないぐらいだ。カミュの描いた異邦人ほどに<異>と切り捨て、嘲えない。 デリンジャー現象が電波通信を妨害するものであるなら、サリンジャー現象はさながら、言語を介した意思疎通をつまずかせるものだと言えるのではないか。話すとはどういう行為か、また人の発話を聞くとはどういう行為か、サリンジャーはその問題をわざわざ問い、読者を不安に叩き落とす。しかも、この落下を受け止める地表は(本書で丁寧に言及されているとおり)無い。 ……これには参っちゃったな、ぼくも。ほんとだよ。

Posted byブクログ

2023/01/31

加藤シゲアキさんのおすすめ本。 退学処分になった主人公ホールデンが学校を出て家に帰るまでの心の内がそのまま口語体で文章化されています。途中の展開が遅くて「面白くなるはず。修行だ」と読み続け、完読しました。 ホールデンは友達のことや出会った人のことをボロクソに言う、人から避けられ...

加藤シゲアキさんのおすすめ本。 退学処分になった主人公ホールデンが学校を出て家に帰るまでの心の内がそのまま口語体で文章化されています。途中の展開が遅くて「面白くなるはず。修行だ」と読み続け、完読しました。 ホールデンは友達のことや出会った人のことをボロクソに言う、人から避けられているのがわからない、親切にしてくれる人のことを頭がいいという、など、中二病というか、子供っぽい。自分の見た目が誰から見ても子供であることに気が付かず、大人の年齢がわからない。読み始めはただの性格の悪い奴、と思えるけれど、読み進めるとただの虚勢を張っているだけとわかります。 人に対する迷惑も、気に掛けてくれている人の想いも読み取れないホールデンにツッコミつつも、自分自身も若い頃勘違いしていた、とか、自分の子供もこういうところがある、と思うと、馬鹿だなあと思う一方で可哀そうになってきます。 ホールデンが妹と話すライ麦畑の場面を読んで、不思議な気分になりました。 私自身どんな気分かわからないけれど、なぜかスーッとするような感じです。 面白かったです。何が面白かったの?と聞かれても、わからないし人にも勧めないけれど、この不思議な気持ちは特別なものだと思います。

Posted byブクログ

2023/01/30

高校生、大学学部生の時に手に取ったものの、数ページ読んだところで挫折してそれっきりになっていました。子供も生まれ、息子がホールデンぐらいの年頃になり、もしかすると今読んだら面白いかも!と思い再挑戦。 結論から言うと、母親視点を得た今読むとかなり面白かったです。本来の著者の意図や...

高校生、大学学部生の時に手に取ったものの、数ページ読んだところで挫折してそれっきりになっていました。子供も生まれ、息子がホールデンぐらいの年頃になり、もしかすると今読んだら面白いかも!と思い再挑戦。 結論から言うと、母親視点を得た今読むとかなり面白かったです。本来の著者の意図や世間一般の評価とはかなりズレてしまうのは承知なのですが、この歳特有の頭や精神、身体の散らかりっぷりがよくよく描かれていて楽しめました。 ホールデンの刺々しさと混乱ぶりがとても愛おしい。

Posted byブクログ

2023/01/10

初めて読んだ高校生の時、この本がなぜこんなに評価されているのか全然わからなかった。 歳をとって、立場も変わって改めて読んだ時、 こんな人の繊細な部分、わざわざ言葉にしようとした感性、切り抜くセンスにため息しか出なかった、脱帽。 単純に物語として読むと意味がわからないと思う、その奥...

初めて読んだ高校生の時、この本がなぜこんなに評価されているのか全然わからなかった。 歳をとって、立場も変わって改めて読んだ時、 こんな人の繊細な部分、わざわざ言葉にしようとした感性、切り抜くセンスにため息しか出なかった、脱帽。 単純に物語として読むと意味がわからないと思う、その奥にある文字にならない空気を読む。 なので、読み手の経験やそのタイミングによって感想もまた違ってくるのかなと思う。 訳者が私にはイマイチだったので、星は少な目で。 サリンジャーは言葉遊びのセンス秀逸なので、是非英語で読んでみて欲しいです。

Posted byブクログ

2023/01/13

② 開始:2023/1/10 終了:2023/1/13 感想 大人からも子供からも弾かれる思春期。主感的事実と客観的事実の間に溝がある。どちらが正しいのかはわからない。ペンシーもいい学校かもしれない。

Posted byブクログ

2023/01/21

『本当に僕が感動するのはだね、全部読み終わったときに、それを書いた作者が親友で、電話をかけたいときにはいつでもかけられるようだったらいいな、と、そんな気持ちを起こさせるような本だ。』 まさしくそういう小説です。

Posted byブクログ

2022/11/23

サリンジャーの新刊を見たので、まずここからだよな、と読んでみました。 10代の頃に読んだら感動したかもしれないですが、世の垢にまみれた(笑)今読むと、ちょっと疲れますね。読書に癒しを求めてるから、君の悩みは受け止めきれない、みたいな。 世界的には名作だと思いますが、私にはちょっと...

サリンジャーの新刊を見たので、まずここからだよな、と読んでみました。 10代の頃に読んだら感動したかもしれないですが、世の垢にまみれた(笑)今読むと、ちょっと疲れますね。読書に癒しを求めてるから、君の悩みは受け止めきれない、みたいな。 世界的には名作だと思いますが、私にはちょっと…でした(^_^;)

Posted byブクログ

2022/10/18

思っていた主人公とは違うけど、なんだか伝わってくる何か。今の状態で読むこの本と、年をとって読むこの本は絶対に違うだろうなぁ。 自分は大人になったのかなと思い直す為の、ものさしみたいな本でした。 また読むときは違う訳でも読んでみよう。個人的には奇妙な本でした。

Posted byブクログ

2022/09/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2022-5 最初はこれからどんなことが起こるんだろうってワクワクしながらページをめくっていたけど一向にこれといった出来事は起きず、ホールデンのそういえば…から始まる話で何度も脱線する流れに耐えきれなかった…。何度も読むのやめようかと思ったけど最後まで読み切った自分に拍手したい。 ホールデンの全てに嫌になっていることとか言葉でうまく表せないこととかなんか急に芝居じみたことしたりありもしない想像したりそういうことはあるあるって思いながら読んでいた。たまにキチガイになるフィービーにも共感したりした。(精神子どもなのかも) なりたいことを聞かれてライ麦畑で子どもたちが崖から落ちないように捕まえることってそんなこと思いついて答えていてこれまでぐちぐちはっきりできないホールデンに嫌気刺していたけどいい奴って思えた。 たった数日の出来事が長すぎたけど大人になる冒険だったのかもなあ〜 しかしジェーンには何かしら理由つけて一生できなかったね。

Posted byブクログ