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ライ麦畑でつかまえて の商品レビュー

3.7

578件のお客様レビュー

  1. 5つ

    151

  2. 4つ

    134

  3. 3つ

    153

  4. 2つ

    39

  5. 1つ

    31

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2023/08/04

世間でも評判の良いペンシー高校に通う16歳の少年ホールデン・コールフィールド。 彼は学校の人間関係にうんざりし、寮を飛びだして可愛い妹に会いにいく。 大人に嫌悪感を抱きながらも、大人のルールを守るコールフィールドが初々しくて少しかわいそう。特に好きなシーンは、妹のフィービーとけ...

世間でも評判の良いペンシー高校に通う16歳の少年ホールデン・コールフィールド。 彼は学校の人間関係にうんざりし、寮を飛びだして可愛い妹に会いにいく。 大人に嫌悪感を抱きながらも、大人のルールを守るコールフィールドが初々しくて少しかわいそう。特に好きなシーンは、妹のフィービーとけんかして、距離を置きながら歩き続けるシーン。 「彼女は、僕と並んで歩こうとはしなかったが、それでもそんなに遠くへ離れもしなかった。」 すごく大切な人とけんかをしても、何があっても、少なくともこの2人のような距離を保っていけたらなぁと思った。

Posted byブクログ

2023/07/06

映画「ライ麦畑の反逆児」を見て再読。 前読んだ時よく分からなかったけど、ホールデンと同い年の今読んで、見方が変わった。 ライ麦畑でつかまえて自体とは関係ないけど、私は本を読むのは好きだけど勉強はめっぽうダメで、テスト1桁なんて当たり前の落ちこぼれ。 そんな自分と落第して転校しま...

映画「ライ麦畑の反逆児」を見て再読。 前読んだ時よく分からなかったけど、ホールデンと同い年の今読んで、見方が変わった。 ライ麦畑でつかまえて自体とは関係ないけど、私は本を読むのは好きだけど勉強はめっぽうダメで、テスト1桁なんて当たり前の落ちこぼれ。 そんな自分と落第して転校しまくってるホールデンの姿を重ねて読んだ。 ホールデンの心の底にあるであろう無垢な部分、真っ直ぐ生きようという態度と、学校や社会はそうさせてくれないもどかしさややるせなさのギャップが彼が皮肉なキャラクターに見えてしまう所以かなと思った。 フィービーやその他の子供たちに向ける態度や思いから、ホールデンの優しさや繊細さ、子供により近い感覚が感じられた。 けど大人になるには子供のまんまではいられないもんなぁ、その折り合いをつけるのが難しくて悔しくてたまらないし、自分の信じるように生きたいし、そうさせてくれない、出来ないことへの怒りはどこへ向ければ良いのか分からないからさらに悩むんだよなぁ、 なんて読みながら思った。 勝手に共感しただけでほんとのところは分かんないけど。 大人になった自分がこの本を読んでなんて言うかが気になる。

Posted byブクログ

2023/06/02

どうしよう。最後まで読める気がしない。 人をバカにする言葉ばかりだし、喧嘩、タバコ、お酒、セッの話、変態がでてきたり、嘘ばかりつくし… 青春の定義って何?

Posted byブクログ

2023/05/28

なぜこの作品が名作と言われるのか、全くわからなかった。主人公は煙草吸いすぎだし、お酒も飲み過ぎ。読んでいて気持ち悪くなりそうだった。おそらく二度と読めないと思う。 弱く無垢な存在が守られていない世界への憤り、この世の理不尽や不誠実を「インチキ」という言葉でしか表せない愚かさ。そ...

なぜこの作品が名作と言われるのか、全くわからなかった。主人公は煙草吸いすぎだし、お酒も飲み過ぎ。読んでいて気持ち悪くなりそうだった。おそらく二度と読めないと思う。 弱く無垢な存在が守られていない世界への憤り、この世の理不尽や不誠実を「インチキ」という言葉でしか表せない愚かさ。それがホールデンという人間である。 「よく前を見ないで崖の方に走っていく子どもなんかがいたら、どっからともなく現れて、その子をキャッチするんだ。ライ麦畑のキャッチャー、僕はただそういうものになりたいんだ。」 無垢な世界の人間でいたいと切に願うけれど、そうあり続ける強い意志もない。これぞ人間らしい、と言えるのだろうか。私はそう思いたくないし、そんな愚かで醜いものを人間らしさとして認めたくない。理不尽な状況に耐えられなくても、私はもっと真っ直ぐ生きていきたい。

Posted byブクログ

2023/05/23

主人公コールフィールド視点の回想物語。社会に馴染めないコールフィールドが何回も学校を辞めて最後のペンシーも単位が足りなくなり辞めされられる前に学校を抜け出しNYを渡り歩く。エレベーターホールの男に女を紹介されてそこで言われた金額と請求された金額が異なりコールフィールドは払わないと...

主人公コールフィールド視点の回想物語。社会に馴染めないコールフィールドが何回も学校を辞めて最後のペンシーも単位が足りなくなり辞めされられる前に学校を抜け出しNYを渡り歩く。エレベーターホールの男に女を紹介されてそこで言われた金額と請求された金額が異なりコールフィールドは払わないと言うも男に殴られ金まで取られてしまう。立ち去る前に妹フィービーに会い最後回転木馬で雨に打たれながら回想が終わる。唖でつんぼが言葉が話せない、聞こえない人の差別用語らしい。 ジョンレノンを殺害した犯人などが読んでいたらしいが本の内容的に社会に不満のある青年が愚痴を言うのと関係あるのか。

Posted byブクログ

2023/05/17

共感できるというのも分かるし、絶妙な気持ちの描写も上手ですねー サリンジャーはたくさん読むと病んじゃいそうなくらい重いって分かったから、今回はその断片みたいなものを知れてよかった!村上春樹版も読もうかなと言う気持ち。

Posted byブクログ

2023/06/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

語り自体が「君」に向けたホールデンのセリフなので、終始口語の文体で書かれている。 また、リアルタイムな描写ではなく、後日談として語っていることから、ホールデンならところどころ盛って語っているだろうなと思えてしまう。「ほんとうなんだ」と、念を押してくる所なんか特に胡散臭く思えてくる。。。 実家に帰ってからの日々や、病気になった経緯については、語り手であるホールデンが躊躇って、結局作中で語らず終いだった。一方、ペンシーやニューヨークでの日々については、多少ジョークを交えたりなんかして、笑い話にできるというのが彼の現状だと言える。 当時は、心の拠り所を探して彷徨っていたが、現在は、長い語りに耳を傾けてくれる「君」という存在を得たために、孤独だった日々を過去の話に昇華できたのだろうと解釈した。

Posted byブクログ

2023/04/05

 タイトルだけはずっと知っていて、でも読まずにいた本。  冒頭から、まるで、こっちに語りかけてくるみたいに、秘密の話を、親友かなんかにうちあけ話をしたりするように、ひっそり、耳に口を寄せて呟いてくるような、、、そんな文体に引き込まれた。  あぁずるいなぁって、「なんだこいつはけし...

 タイトルだけはずっと知っていて、でも読まずにいた本。  冒頭から、まるで、こっちに語りかけてくるみたいに、秘密の話を、親友かなんかにうちあけ話をしたりするように、ひっそり、耳に口を寄せて呟いてくるような、、、そんな文体に引き込まれた。  あぁずるいなぁって、「なんだこいつはけしからん」とか「カッコつけちゃって、もっとためになる本(自慰にもちかい自己啓発書とか)を読んだ方がましよ」って言うには、僕にはたっぷり時間があったし、こういう誘われ方には弱い。何が言いたいかって言うと、ませた小学生や、中・高校生のときにぜひ読んでおきたかったなぁと思った。  うんうん、聞かせて、聞かせて!と始まったんだけど、主人公の彼、ホールデン君に、しびれるほど、憧れてしまった。こんなことを言うのはとってもとっても恥ずかしいんだけど。  彼の絶対的でピュアなセンス、揺るぎない世界観、美醜の感覚、それらに釘付けにされたね。ほんと。  退学を繰り返して、勉強もろくにしない、煙草もぱっかぱっか吸うし、しょっちゅうアルコールを出さないウェイターやらにプッツンしてる彼。他のこどもたちがごく自然に馴染んで、疑いもせずに日々を過ごしてるのを、俯瞰してる彼。舞台にたっている役者よりも、安い首を痛めそうな端っこの席に座っている観客が、舞台の現実を見てしまうような。だから、のけものや変わりもの、はみだしものの人なら、彼とは親友になれたかもしれない。  それで、彼が俯瞰して、次から次へと、不正を発見していくんだけど、それがたまらなく、こう、愛しいんだ。びっくりするかもしれないけど、このお話は彼が通っている高校を退学処分になってから、期日を待たずに脱寮して、帰ることになっている日までの数日のお話なんだ。なのに、彼ときたら、次から次へと、大きくも小さくもない事件に巻き込まれていく。そのスケールが、本当に、小説とかのこてこてのフィクションじゃないところがとっても好き。等身大なんだ、トトロやゆばぁばなんか出てこない。なんなら、流血沙汰ばかり、それも自分の血。  君も読めばわかるけど、彼はとっても寂しがりやで、人間好きなんだってところが、切なくなってくる。なくなった弟のアニーを彼が語るときは、いつでも、彼と二人で、誰もいない墓地の、アニーの暮石の前にいるような気持ちになる。妹のフィービーと彼が話しているとき、覗いちゃきけないけど、覗かずにはいられないような、汚いものの何にもない二人だけの完結した世界を覗くことになるだろうさ。嫉妬しかないよ。まったく。彼がフィービーと結んでいるような絆の結び方を、どうにかこうにか自分にもできやしないかって、もし僕が中学生だったら朝まで、徹夜でもして考えちゃいそうなんだけどね。  彼はもう少しで、ほんとうにライ麦畑に行っちゃうところだったんだ。タイトルの意味を知ったとき、もう言葉にすらならなかったんだけど、ビルが崩れ落ちる、荒廃した未来の、人っ子一人いない東京の渋谷とか新宿やらの灰色の真ん中で、たった一か所だけ、鮮やかに色づいている一輪の花を見ているような。孤独な感動があった。誰とも共有したくない、したくてもできないような、孤独な感動。  この後は、他の訳のも読もうと思っているんだけど、間違いなく最高の一冊だね。  本棚にいて欲しい、となりにいてほしい。そんなお話だったよ。

Posted byブクログ

2023/04/03

J.D.サリンジャー。超有名作品だが今まで読んだことがなかった。主人公ホールデンが学校を退学になり、家出し、で多くの人と出会い、また過去の知人を思い出したりる、ストーリーはぶつ切りで、あくまでホールデンの考え方、感じ方に共感したり、懐かしんだりできるか、一種の指標のようなものでし...

J.D.サリンジャー。超有名作品だが今まで読んだことがなかった。主人公ホールデンが学校を退学になり、家出し、で多くの人と出会い、また過去の知人を思い出したりる、ストーリーはぶつ切りで、あくまでホールデンの考え方、感じ方に共感したり、懐かしんだりできるか、一種の指標のようなものでしょうか。

Posted byブクログ

2023/03/22

 主人公に共感できるかは読者の年齢に左右されそうだが、同じような悩みを抱えている人はいっぱいいると思った。現代のどこかでも見た事ある景色だし、それを客観的に捉えれれば大人なのかな? 悩みの原因は書かれていないけど解決法は語られているので全体として明るい印象。

Posted byブクログ