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生命40億年全史 の商品レビュー

4.1

13件のお客様レビュー

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2021/09/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 なるほど、帝国主義時代の列強は世界を席巻しながら博物学を発展・充実させ、地質学や古生物学でも今だに世界をリードしているということだ。  著者は名門大英自然史博物館の研究員を務め、大英古生物学会会長という超一流の研究者だ。本著はそんな一流の研究者とエディアカラ紀からカンブリア紀、オルドビス紀、シルル紀、デボン紀、石炭紀、ペルム紀…と時代を下る長い旅を共にする。一度は読んでおきたい一冊だ。  オーストラリアのエディアカラ丘陵(エディアカラ紀)、ローマ帝国支配下の英国ブリテン島ウェールズの種族の名(オルドビス紀)、同じくウェールズのケルト系のシルレス族(シルル紀)など英国の強さが垣間見える。  「哺乳類とは、汗腺が変化した分泌腺で雌が子どもに授乳する動物である。」ふ〜ん、えっ!?そうなの?!  「ホモ・サイエンスとは、文字通り「知恵を持つ人」という意味なのである。」へっー!

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2021/02/04

第一章があまりに厳しくて、身につまされて、ここで一回読むのが止まった そのあとはすんなり読めてる わかりやすくて面白い

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2018/10/24

生命の歴史をその創生から説き進める試みは壮大であり興味深いものではあったがやはり一つ一つの区切りでのインパクトに欠けるものであった。上下2巻位の厚みのほうが良かったのかもしれない。また、もう少し説明のポイントとなる図、写真も増やしてほしかった。しかしながら、進化論関係の本を読むと...

生命の歴史をその創生から説き進める試みは壮大であり興味深いものではあったがやはり一つ一つの区切りでのインパクトに欠けるものであった。上下2巻位の厚みのほうが良かったのかもしれない。また、もう少し説明のポイントとなる図、写真も増やしてほしかった。しかしながら、進化論関係の本を読むといつも自然が生み出した壮大にして厳粛な試みとそのダイナミズムに圧倒される。

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2018/08/16

太古の海に生まれた藍藻(シアノバクテリア)からホモ属まで、悠久40億年に亘る生命の歴史を、古生物学者の生態を交えて語るユニークな一冊。古生物学というと、どうしても恐竜とかカンブリア大爆発とか特定の時代に偏りがちで、ここまでの「通史」というのは前代未聞ではないだろうか。通史に混ざっ...

太古の海に生まれた藍藻(シアノバクテリア)からホモ属まで、悠久40億年に亘る生命の歴史を、古生物学者の生態を交えて語るユニークな一冊。古生物学というと、どうしても恐竜とかカンブリア大爆発とか特定の時代に偏りがちで、ここまでの「通史」というのは前代未聞ではないだろうか。通史に混ざって記述される古生物学の様々なエピソードも興味深く、中でも白亜紀末(K-Pg境界)の大量絶滅の原因が隕石とほぼ断定されるに至った経緯は興味深かった。

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2014/02/11

 生命40億年の記録をたどる、化石からの手がかりで時代を遡るのだが、遠い過去ほどその全貌は薄ぼんやりしてくるのだった。憶測で断定しないところに好感がもてる。結局、地球生命の全容は紆余曲折を経て現在にいたるようだ。そうすると人類の未来も危なげで不確かなものだということが分かる。

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2013/05/16

この宇宙に地球が誕生し、どのように生命が生まれ、そして現在へと続いているのか。 古生物学の書物といえば、特定の種やグループの進化について、あるいは地質年代を軸に書かれているものが大半だが、この本はそうではなく、地球上に生命が誕生してから現在に至る40億年について語られている。しか...

この宇宙に地球が誕生し、どのように生命が生まれ、そして現在へと続いているのか。 古生物学の書物といえば、特定の種やグループの進化について、あるいは地質年代を軸に書かれているものが大半だが、この本はそうではなく、地球上に生命が誕生してから現在に至る40億年について語られている。しかしその内容はただ単に時系列に並べられているだけでなく、著者の古生物学者としての経験、同じ学者の見解、また学会で起こった問題なども織り交ぜながら、目の前にいる人に話しているかのような口調でつづられている。 本書の直接的内容とは関係ないが、私が興味をひいた部分をひとつ紹介すると、 炭素とケイ素の話。生体の源は炭素であり、この炭素と同じくらい用途の広い元素としてケイ素がある。この時、他の本みかけた“人類は炭素の知性からケイ素の知性への変化を引き起こす酵素である”という言葉を思い出した。これについては、我々の未来を示唆した感じがした。 この本の締めくくりにモーリス・ラヴァエル作曲の「ボレロ」の話が登場する。生命の進化はまさしくこのボレロと同じである。はじめはゆったりとはじまり、そのうち若干の変奏を交えそして徐々にテンポアップしていく。奏でる楽器の数は次々と増えていき、その度にテンポははやまり最高潮に達する。 この本を読み終えたら、ぜひこのボレロを聞いて振り返るといい。生命40億年という悠久の歴史に思いをはせながら、これから人類が迎える運命を考えるだろう。そこには人類には如何ともしがたい運命が待っているかもしれない。しかし、生命はそれに立ち向かい対処していくだろう。そう考えると明日への勇気さえも湧いてくるのである。

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2012/03/20

第1章 悠久の海 第2章 塵から生命へ 第3章 細胞、組織、体 第4章 私のお気に入りと仲間たち 第5章 豊饒の海 第6章 陸上へ 第7章 森の静謐、海の賑わい 第8章 大陸塊 第9章 壮大なものと控えめなもの 第10章 終末理論 第11章 乳飲み子の成功 第12章 人類 第13...

第1章 悠久の海 第2章 塵から生命へ 第3章 細胞、組織、体 第4章 私のお気に入りと仲間たち 第5章 豊饒の海 第6章 陸上へ 第7章 森の静謐、海の賑わい 第8章 大陸塊 第9章 壮大なものと控えめなもの 第10章 終末理論 第11章 乳飲み子の成功 第12章 人類 第13章 偶然の力

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2009/12/10

これはすごい!地球上の生命の歴史を一冊で語るという暴挙。当然ほ乳類は最後の方にちょっと出てくるくらい。正直、途中で中だるみは感じたけれど、読み応えは十分。

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2009/12/02

地球が誕生して約46億年。その数億年後から始まる生命の歴史を、著者のエピソードも交えながら順に紐解いて解説されています。 特定の種にこだわらず、地球に生まれたあらゆる生物の流れを概観するのに適していると思います。

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2009/10/04

地球が誕生してから、人類が誕生するまでの40億年間の生き物達が暮らしている様子が、なんとドラマチックに描かれているんでしょう!単なる時代ごとの生物達の生態の紹介には終わらず、進化における著者の考察が、体験談や、発掘の際のドラマと共に語られ、決して飽きることはありません。SF大作を...

地球が誕生してから、人類が誕生するまでの40億年間の生き物達が暮らしている様子が、なんとドラマチックに描かれているんでしょう!単なる時代ごとの生物達の生態の紹介には終わらず、進化における著者の考察が、体験談や、発掘の際のドラマと共に語られ、決して飽きることはありません。SF大作を読んでるみたい。 大好きな、カンブリア期前後のことが書いてあるページが好き♪

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