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生ける屍の死 の商品レビュー

3.7

124件のお客様レビュー

  1. 5つ

    31

  2. 4つ

    41

  3. 3つ

    31

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

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2017/02/20

死者が甦る。ミステリの禁じ手!?のような特殊設定の本格ミステリ。 凄まじい伏線に感嘆した。これほど重厚な作品であるにも関わらず、設定を大いに生かし、混乱極まる事件から些細な事柄まで、なにからなにまで散りばめ、気の抜けない作りとなっていた。1ページ目から気を抜いてはいけない… ...

死者が甦る。ミステリの禁じ手!?のような特殊設定の本格ミステリ。 凄まじい伏線に感嘆した。これほど重厚な作品であるにも関わらず、設定を大いに生かし、混乱極まる事件から些細な事柄まで、なにからなにまで散りばめ、気の抜けない作りとなっていた。1ページ目から気を抜いてはいけない… リストにすると、恐ろしい数になる謎。なにが起きたのか?に、容疑者、被害者が果たして死者なのか?生者なのか?という疑問がついて回り、事件の全貌が全く見えてこず、読者を解決に辿り着かせない。(さらに、偶然の事象・アホ推理・自己顕示欲が強すぎる登場人物等、爆笑もん 途中から登場する警部がいい味を出している。バカミスか?と思わせるほどの警部の推理は、決めつけによる探偵の不安定さ、理不尽さを物語っている。この設定でアンチミステリも糞もないかもしれませんが…。警部の読者を唸らせる推理力と鈍感力には…笑 目から鱗なホワイダニット。それを支える、600ページ強の完成度。解決編で紐解かれる衝撃は、トリックやロジックだけでは語り尽くせない。生と死を、斬新な切り口で問う大傑作。 SHIRoさんよりお借りしました。感謝。

Posted byブクログ

2017/02/20

死者がよみがえるのでだれがほんとに死者なのか。犯人はだれなのか。遺産相続殺人の死者よみがえり版。 日本だと火葬だから外国設定ね。 C0193

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2017/03/08

題名から勝手に雰囲気ある サスペンス調の作品だと思い込んだ。 読んでみてビックリの コミカルミステリだった。 序盤は「死者が蘇る」不思議な現象が 起こり始めた世界と、馴染みのない アメリカニューイングランドの 片田舎の雰囲気を読者に定着させるため 長々と事件と結びつかない事柄が...

題名から勝手に雰囲気ある サスペンス調の作品だと思い込んだ。 読んでみてビックリの コミカルミステリだった。 序盤は「死者が蘇る」不思議な現象が 起こり始めた世界と、馴染みのない アメリカニューイングランドの 片田舎の雰囲気を読者に定着させるため 長々と事件と結びつかない事柄が 語られ続け、心が折れそうになった。 しかしそれを我慢して読み続けると、 コミカルな大騒動が巻き起こって、 これが一体どんな結末を迎えるのかという 好奇心でイッキ読みしてしまった。 本当に規格外のユニークな物語で、 それでいて論理的で 正統派の本格ミステリなんだから、 こんな作品はなかなか お目にかかれないだろう。 読後には誰もが「生と死」について 少なからず見つめ直すことになるはず。 心の底から楽しんで、 最後は少し感傷的になる素敵な作品だった。

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2017/01/10

特殊設定ミステリ界隈で有名すぎるこの作品は『死者が蘇る』という特殊状況を設定したゲーム性の高いパズラーかと思いきや、まごう事なき芳醇で濃厚な本格ミステリだった。 生の素晴らしさが謳われる。 ここには本を読むことの愉しさが詰まっている。 墓地の街の葬儀屋一家。 生ける屍どもが夜は墓...

特殊設定ミステリ界隈で有名すぎるこの作品は『死者が蘇る』という特殊状況を設定したゲーム性の高いパズラーかと思いきや、まごう事なき芳醇で濃厚な本格ミステリだった。 生の素晴らしさが謳われる。 ここには本を読むことの愉しさが詰まっている。 墓地の街の葬儀屋一家。 生ける屍どもが夜は墓場で殺人劇。

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2016/12/28

ずーっと読みたくて、でもなかなか機会がなくて、っていう作品。やっと読めた訳だけど、まず”ん?”って思ってしまったのが、登場人物がカタカナなこと。絵付きだと、まだついていける気がするんだけど、字面だけだとイメージしにくいす。更には、家族内でのいざこざが描かれているせいで、近しい人物...

ずーっと読みたくて、でもなかなか機会がなくて、っていう作品。やっと読めた訳だけど、まず”ん?”って思ってしまったのが、登場人物がカタカナなこと。絵付きだと、まだついていける気がするんだけど、字面だけだとイメージしにくいす。更には、家族内でのいざこざが描かれているせいで、近しい人物が多く登場することもあり、すぐにゴッチャになっちゃう。それはさておき、物語そのものは、さすがに高評価されているものだけあって、今読んでも斬新に思えました。死者が蘇る世界を存分に利用して、この世界ならではの事件を、この中じゃなきゃならない手口で描き切ってあるのは見事ですよね。読み応えたっぷりでした。

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2016/10/14

我々は幸せだ、"生きてるうちに"読めるのだから  約30年経った今も全く色褪せない名作。死者が甦る世紀末的世界で起こる霊園一族の怪死事件、というだけで舞台は十分に整っていますが、これでもかと盛り込まれたブラックジョークや死生観等々で、圧倒的な読み応えを誇ってい...

我々は幸せだ、"生きてるうちに"読めるのだから  約30年経った今も全く色褪せない名作。死者が甦る世紀末的世界で起こる霊園一族の怪死事件、というだけで舞台は十分に整っていますが、これでもかと盛り込まれたブラックジョークや死生観等々で、圧倒的な読み応えを誇っています。  死してなお活発な灰色の脳細胞、安らかなる永遠の眠りを先延ばしにされ、ゾンビ探偵に任命された青年・グリン。読者が謎を解くには死と向き合うことが必要かもしれません。生者の論理と死者の論理が複雑に絡み合う驚愕の真相が待ち受けています。  本作を今まで放ったらかしにしていた自分が恥ずかしい。比類なき傑作です。  本格ミステリ・ベスト100(75-94年)/1位に選出。

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2016/09/21

ちょっとしんどい作品でした。 登場人物が頭にはいってこないのと長いのとで 何度かくじけそうになりました。 なんとか最後まで読み終わることができましたが、最後の結末もしびれるほどでもなく。 ぼちぼちでしたね。

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2016/06/06

読了。 設定自体があまりに荒唐無稽なので、どう収斂させるのかと不安になったが、その必然性がラスト明らかになり、唸らされる。これはミステリー史に残る傑作というか怪作。一読の価値あり…だが、とにかく長い。久々に600Pを優に超える大作を読んだ。ラストを分かった状態でリトライしてみたい...

読了。 設定自体があまりに荒唐無稽なので、どう収斂させるのかと不安になったが、その必然性がラスト明らかになり、唸らされる。これはミステリー史に残る傑作というか怪作。一読の価値あり…だが、とにかく長い。久々に600Pを優に超える大作を読んだ。ラストを分かった状態でリトライしてみたい気もするが、実際再読するかと云われると…。

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2016/04/28

読みにくい。ただ読みにくい。 ストーリーは良かったが、ややこしい表現や回りくどい表現が多くて読みにくかった。

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2016/04/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

設定は面白いと思います。でも外国人の名前が頭に入らず、ストーリーを追うのに苦労しました。そして長くて辛かった。

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