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生ける屍の死 の商品レビュー

3.7

125件のお客様レビュー

  1. 5つ

    31

  2. 4つ

    41

  3. 3つ

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死者が甦るゾンビだら…

死者が甦るゾンビだらけのミステリー。ストーリーよりも枝葉の部分の方が多く、途中何度も飽きた。ストーリー自体は悪くないが、外国人の名前が覚えにくい。

文庫OFF

2025/01/08

作者は日本人なのに、翻訳ミステリーを読んでいるかのような徒労感。死者が甦るという特殊設定ミステリーで全てのパーツがハマるとなるほどな〜とスッキリ。

Posted byブクログ

2024/08/12

配役から舞台から展開から、使われているパーツの多くがミステリー小説でよく見かける”それ”であるにもかかわらず、「死者が蘇る」というすべてをひっくり返す大前提を用い、それでもなお本格推理ものとして見事に成立させてみせた傑作。 翻ってみれば、どれだけパーツが使い古されたものであったと...

配役から舞台から展開から、使われているパーツの多くがミステリー小説でよく見かける”それ”であるにもかかわらず、「死者が蘇る」というすべてをひっくり返す大前提を用い、それでもなお本格推理ものとして見事に成立させてみせた傑作。 翻ってみれば、どれだけパーツが使い古されたものであったとしても、レシピと皿の盛り方次第で最高の料理となることを証明したのだとも言えるだろう。 ストーリーに難しいところは無い。しかし「死者の復活」によって常識の死角をついてくる。何はともあれ先ずは読んでみるべきだ。これはミステリーというジャンルを愛した者が、それを破壊して、再構築することでジャンルの「不滅性」を謳った作品なのだ。 死に近づくことは真理に近づくことに他ならない。真理に近づくほどに、探偵(=読者)の魂は輝きを増していく。合言葉は「メメント・モリ」。あなたの魂に安らぎあれ。未だ、私の中でカーテンコールが鳴りやまない。

Posted byブクログ

2024/07/07

舞台はアメリカの片田舎で、登場人物の殆どはアメリカ人で数も多い。時代は1970年代か。ページ数が多いこともあり、読みやすい本とは言えません(ミステリとして伏線などを意識しながら読むには根気がいるということであり、文章自体は自然で、ユーモアのバランスも良く、とても読みやすいです)。...

舞台はアメリカの片田舎で、登場人物の殆どはアメリカ人で数も多い。時代は1970年代か。ページ数が多いこともあり、読みやすい本とは言えません(ミステリとして伏線などを意識しながら読むには根気がいるということであり、文章自体は自然で、ユーモアのバランスも良く、とても読みやすいです)。 それでも★5を付けるのは、ミステリとして伏線から動機まで完璧と言えるためです。更に凄いのは、特殊な舞台設定です。作品名からも想像出来るように、舞台は死者が蘇るという事が起こり始めた世界です。「よくある設定じゃん」と思われるかもしれませんが、この作品が秀逸なのは、“死者が蘇る”という設定が、ただ異常性やホラー色を出すためにある訳では無い点にあります。 “死者が蘇る”ことが前提で、その上でミステリとして完璧に組み立てられています。そしてそれはトリックの面だけでも唸らされるのに、動機にまで反映されているのが見事です。

Posted byブクログ

2024/05/19

舞台はアメリカ、翻訳小説のような文体で、さまざまな蘊蓄雑学が事件前から詰め込まれている。長い。が、退屈ではなくいい意味でダラダラ楽しく読めた。中盤過ぎでミステリの仕掛けが開始…と思ったら、実は序盤から伏線多々。全然気づかなかった!終わり方もいい。

Posted byブクログ

2024/03/15

死者が蘇る世界でどう推理小説を展開していくのか楽しみに思いながら読んだ。被害者が蘇れば犯人なんてわかってるようなものだし、推理の必要もないんじゃないかと。もちろんそんな心配もなく犯人の検討もつかず、容疑者を絞り込めたと思ったらまた広がったりと二転三転。登場人物が多くて覚えるのは少...

死者が蘇る世界でどう推理小説を展開していくのか楽しみに思いながら読んだ。被害者が蘇れば犯人なんてわかってるようなものだし、推理の必要もないんじゃないかと。もちろんそんな心配もなく犯人の検討もつかず、容疑者を絞り込めたと思ったらまた広がったりと二転三転。登場人物が多くて覚えるのは少し大変だったが、不気味に広げられた風呂敷を丁寧に畳んでまとめてくれるラストは気持ちいいものだった。あちこちで評価が高いのも納得の内容だった。

Posted byブクログ

2024/03/11

1989年の著者デビュー作。 とんでもない設定(死者が蘇る)ながら、しっかり本格ミステリでした。 600ページを超える長編ですが、軽快な会話が多く、楽しみながら読めました。 ただし、登場人物が多いので、相関図はしっかり頭に入れておく必要がありす。 犯人を推理するには、死者の気持ち...

1989年の著者デビュー作。 とんでもない設定(死者が蘇る)ながら、しっかり本格ミステリでした。 600ページを超える長編ですが、軽快な会話が多く、楽しみながら読めました。 ただし、登場人物が多いので、相関図はしっかり頭に入れておく必要がありす。 犯人を推理するには、死者の気持ち?を知ることが大切です(笑)

Posted byブクログ

2023/12/07

死んだ人が蘇る。よくあるゾンビのようなパニック作品ではなく、知性を持ちながら復活をすることによりそれぞれの思いが錯綜し物語が進むごとに生と死について考えさせられていく。 途中までは人物の多さ(馴染みのない海外の名前であったこともある)と複雑な内容に苦戦を強いられたが、ある程度掴...

死んだ人が蘇る。よくあるゾンビのようなパニック作品ではなく、知性を持ちながら復活をすることによりそれぞれの思いが錯綜し物語が進むごとに生と死について考えさせられていく。 途中までは人物の多さ(馴染みのない海外の名前であったこともある)と複雑な内容に苦戦を強いられたが、ある程度掴めてくると物語の世界に一気に引き込まれて行く。 生とはなにか、死とはなにかが非常に繊細な描写から考えさせられ読み応えのある作品だった。

Posted byブクログ

2023/06/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

長い。長すぎる。 もう少しくらいコンパクトにして欲しかった… アメリカが舞台で、 登場人物も横文字、しかも人数がえらく多い、 とくれば、 名前覚えられない病が久しぶりに再発かと思われましたが、 意外と大丈夫だった。 多分、海外翻訳ミステリ風とはいえ、 結局は日本人の文章だから、 それほど読みにくくなかったからだと思う。 伏線も多いし、情報量が多いので、 ちゃんと読んでちゃんと推理しようとすると、 すごく時間かかりそうです。 ラストに辿り着くまでに疲れてしまって、 イマイチ驚けなかった。 また、「死んだ人が蘇る」 という基本設定をどれだけ受け入れられるかで、 物語に入り込めるかが決まってきそうです。 グロい描写はそれほど多くなく、 なんとか最後まで読めました(最後かなり端折りましたが)。 ---------------ここからネタバレ------------------ 誰が、いつから死んでいたのか。 なぜ、どうやって死んだのか。 自殺なのか、他殺なのか、事故なのか。 遺産なのか、遺恨なのか。 もう謎が多過ぎて、 解決部分を読むにも、前に戻って戻って、一苦労。 要素が多すぎ、絡み合いすぎなので、 途中図解とか入れて欲しい。 長編だし読み応えは抜群だけど、 とにかく、疲れました。 グリンとチェシャの関係が良かっただけに、 グリンが結局死んじゃうのは残念。 スマイリーとモニカの最期は物語的だけど、 これもまた一つの夫婦愛の形なのかな。

Posted byブクログ

2023/05/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

死者と生者が入り混じる上、ストーリーが広がりすぎて、途中からわけがわからなくなってきた。でも、ラストの謎解きで、スッキリ。

Posted byブクログ