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楽毅(1) の商品レビュー

4.4

62件のお客様レビュー

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2009/10/04

― 人がみごとに生きることは、むずかしいものだな。(冒頭の1行から) 中山の宰相の子に生まれた楽毅は、に留学する。 孫子の教場で出会った田氏という男と意気投合し、やがて田氏に子が産まれ、単と名づけられる。 いきなりの運命の出会い、そして祖国・中山の危機、敵将・趙与との攻防に武霊...

― 人がみごとに生きることは、むずかしいものだな。(冒頭の1行から) 中山の宰相の子に生まれた楽毅は、に留学する。 孫子の教場で出会った田氏という男と意気投合し、やがて田氏に子が産まれ、単と名づけられる。 いきなりの運命の出会い、そして祖国・中山の危機、敵将・趙与との攻防に武霊王との駆け引き・・・。 また登場人物も楽毅の他に副将格の郊昔や側近の丹冬や超写、孟嘗君とその食客達、さらに武霊王と魅力的な人物が物語を彩っています。 読み始めたらとまりません。 楽毅といえば、隗より始めよで燕の昭王に仕え、連合軍の帥将として斉を滅亡寸前まで追い詰めた名将というイメージが一般的ですが、この作品の半分以上は中山の臣として趙の武霊王と戦う楽毅が書かれています。 また諸葛孔明が自分を比した人物ですが、暗愚な王に仕えるところとか見事な身の処し方などは諸葛亮とかぶるところがありますね。 三国志などが好きな方にはお勧めの1冊です。

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2009/10/04

05-12-20 宮城谷昌光「楽毅」を読みました。楽毅(がっき)*1は、孫子の兵法を学ぶべく、当時権勢を誇った斉に留学していた若き頃、「人がみごとに生きることは、むずかしいものだな」と考えます。楽毅は、姓を楽(がく)、名を毅(き)といい、合従連衡*2の戦国時代をみごとに生きた1人...

05-12-20 宮城谷昌光「楽毅」を読みました。楽毅(がっき)*1は、孫子の兵法を学ぶべく、当時権勢を誇った斉に留学していた若き頃、「人がみごとに生きることは、むずかしいものだな」と考えます。楽毅は、姓を楽(がく)、名を毅(き)といい、合従連衡*2の戦国時代をみごとに生きた1人です。  まあ、楽毅は、日本でいえば、南北朝に活躍した楠木正成と戦国時代に活躍した上杉謙信を足して2で割ったような人でしょうか。戦えば、味方が小勢の時には、奇策をつかって相手を翻弄(ほんろう)します。多勢の時でも、力のみで押さず、外交を最大に利用したり、策をもって相手を先に動かし、それをもって行動します。また、人間的には、儒教の「仁、義、礼、智、信、忠、孝」と体現した人と言えます。  わたしなんか、仕事で行き詰まっても、次の一手しか考えられず、いい手があったらすぐに飛びつき行動しますが、楽毅は違います。まるで羽生善治?のように、次の次、さらに次まで考えて行動します。このような人が上司ならば、安心して付いていくことができます。まさに、今の上司がこのようなタイプですが (^_^) 。  楽毅が一番輝いたのは、わずか五千人で、大国であった斉の宮城に攻め入って占拠し、王を放逐したときではないでしょうか。1つ疑問があります。楽毅が仕えた燕の昭王が亡くなり、次に即位した暗愚な恵王が、楽毅の勢いを恐れて召還命令を出したときに、なぜ、それを拒否しなかったのかです。楽毅の力量ならば、逆に燕一国を平らげることもできたと思います。しかし、それが歴史なんでしょうね。  読後感は、映画館でヒーロー映画を観て、出てきた感じです。まるで、楽毅がわたしに乗り移ったみたいに、力を感じます。おそらく、感じるだけなんでしょうが (^_^) 。人がみごとに生きることは、本当にむずかしいものですね。

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2009/10/04

宮城谷作品好きの嫁に「宮城谷作品を最初に読むなら何がよいか?」と尋ねたらこの作品を教えてくれた。楽毅という人自体史記にはほんの僅かしか出てこない人らしいのだけど、かの諸葛亮が目標としていた人と言うだけあって、戦も政治も卓越している。淡々とした話が多い宮城谷作品の中で、動きがある作...

宮城谷作品好きの嫁に「宮城谷作品を最初に読むなら何がよいか?」と尋ねたらこの作品を教えてくれた。楽毅という人自体史記にはほんの僅かしか出てこない人らしいのだけど、かの諸葛亮が目標としていた人と言うだけあって、戦も政治も卓越している。淡々とした話が多い宮城谷作品の中で、動きがある作品。

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2009/10/04

中国・戦国中期の名将である楽毅の話。 彼が中山にいるころから話は始まります。 隣国・趙の侵攻を受け、中山王を守り抜く防衛戦を行うのですが、やがて国は滅びます。 そして彼は流浪の身となります… ここから先は読んでみてくださいね。

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2009/10/04

よく諸葛孔明を表現する際に引き合いに出される名将名相“管仲・楽毅”。 その楽毅の話し。 1巻の最初の一文に引き込まれました。 男子たるもの、常にこのように己に問うて生きて生きたいものです。 と思って若い男の子に貸したら返ってこない、、返せ!!

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2009/10/04

最初に手にした宮城谷昌光氏の小説。 春秋戦国時代に転がる第一歩に。 何回読んでも感動するし、文章が簡潔で美しい。

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2009/10/04

宮城谷昌光氏の本。 楽毅は中山国という小国に生まれた名将。かの有名な孔子が尊敬した人物と言われています。 昔読んだのですが、気になって図書館で借りてもう一度読み直しました。

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2009/10/04

宮城谷作品で初めて読んだのが本作。小国である中山国の宰相の子息である楽毅が、どのように展開していくのかを楽しめます。

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2009/10/04

>人がみごとに生きることは むずかしいものだ。< 厳しい状況のなかにおいても、いかによく生きるかをおしえてくれる。何度でも読みがいのある本。全4巻

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2009/10/04

中山という春秋戦国の小国の武将が、故国のために奮戦するが、空しくも滅亡し、諸国を放浪するうちに燕に辿り着く。弱小国の燕にて軍を整備し、ついには大国斉を滅亡寸前まで追い詰める。あの諸葛亮孔明が最も尊敬した武将である楽毅の物語。全4巻。

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