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楽毅(1) の商品レビュー

4.4

62件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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とても読みやすくて面白い。

初めて手にした宮城谷作品ですが、中国の名将楽毅の魅力的な人物像がとても読みやすく面白く描かれていて、今更ですが他の宮城谷作品にも興味を持ちました。食わず嫌いだった中国の歴史に目が開いた、私的に印象的な一作です。

さほこ

かの諸葛孔明が自らと…

かの諸葛孔明が自らと比肩したという戦国の名将楽毅。孟嘗君とほぼ同時代の人なので、作中には孟嘗君も出てきます。滅亡の足音が聞こえる故国中山にあって、楽毅は趙に立ち向かいます。第1巻の見所は、井頸の塞(せいけいのさい)における、楽毅と趙の良将趙与との攻防でしょう。孫氏の兵法を咀嚼し、...

かの諸葛孔明が自らと比肩したという戦国の名将楽毅。孟嘗君とほぼ同時代の人なので、作中には孟嘗君も出てきます。滅亡の足音が聞こえる故国中山にあって、楽毅は趙に立ち向かいます。第1巻の見所は、井頸の塞(せいけいのさい)における、楽毅と趙の良将趙与との攻防でしょう。孫氏の兵法を咀嚼し、自らの血肉とした楽毅。相手の虚を突く楽毅の戦略が光ります。楽毅がこの上なく尊敬する孟嘗君、兵法の師とする孫氏が活躍する『孟嘗君』と合わせて読んでみてはどうでしょうか。

文庫OFF

時は中国の戦国時代。…

時は中国の戦国時代。華北にある中山国の宰相の嫡子として生まれ、その後驚天動地の働きをした名将として人々にその名を知らしめた・・・・彼の名は『楽毅』という。

文庫OFF

三国志の諸葛孔明、劉…

三国志の諸葛孔明、劉邦らを魅了してやまなかった名将を描く歴史巨編。人が見事に生きるとはどういうことか、、、。「孟嘗君」もオススメです。

文庫OFF

2024/07/10

読めない漢字や解らない言葉が沢山出て来て難しいと思いながら読み進むと慣れてきて楽毅と言う人物に興味が湧いてきました。

Posted byブクログ

2024/05/15

面白い。さすが宮城谷の春秋戦国もの。読み残してあったがある推薦を見て読み始めた。正解であった。最近のものはどうかと思うのだが。 小国の宰相の息子が主人公。王は自分のことしか考えず優秀な太子を疎んじる。宰相の父もまたそれほど大切に扱われない。そして周りは敵ばかりか、大国にはあの孟嘗...

面白い。さすが宮城谷の春秋戦国もの。読み残してあったがある推薦を見て読み始めた。正解であった。最近のものはどうかと思うのだが。 小国の宰相の息子が主人公。王は自分のことしか考えず優秀な太子を疎んじる。宰相の父もまたそれほど大切に扱われない。そして周りは敵ばかりか、大国にはあの孟嘗君がいる。どうする楽毅。ひとまずは2度の戦に小さな勝利をあげたが。

Posted byブクログ

2022/12/13

読みごたえがあった 自分には歴史物は合わないかも知れないが ここまで愛されているには理由があるんだと思います いずれ時期がきたらまた読みたくなるかも 知れない

Posted byブクログ

2021/12/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

名前だけ、キングダムに出てきて知っていたが燕の大将軍、楽毅の生涯を書いた作品。 幼少のころ、斉の臨淄に留学をしていたことから大局的なものの見方ができているように感じた。また、その際に会った孟嘗君の影が1巻を通じて見られる。 同作者の孟嘗君では、孟嘗君となるまでの話に主軸が置かれているように感じていたので、別の作品からこのように光が当たるとそれも面白い。 内容的には、戦いのシーンが多い。

Posted byブクログ

2021/05/02

中山王に仕えていたころ、苦戦しつつも地形を利用して兵の損害を押さえ、退却するあたりの描写がぞくぞくするほど面白い。 楽毅のことは光明皇后が王義之の書を筆写したという『楽毅論』の人だよな、ということくらいしか知らなかったが、この小説のおかげですごい人だという事が分かった。 ちな...

中山王に仕えていたころ、苦戦しつつも地形を利用して兵の損害を押さえ、退却するあたりの描写がぞくぞくするほど面白い。 楽毅のことは光明皇后が王義之の書を筆写したという『楽毅論』の人だよな、ということくらいしか知らなかったが、この小説のおかげですごい人だという事が分かった。 ちなみに光明皇后筆写の『楽毅論』は国会図書館デジタルコレクションでインターネット公開資料になっていたのですぐ読める。(「赤城和漢名蹟叢書 ; 第38巻」赤城出版社,昭和13年(1938年)) https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1108311

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2021/01/04

<文庫全4巻を通してのレビュー> 古代中国の戦国期、「戦国七雄」にも数えられぬ小国、中山国宰相の嫡子として生まれた楽毅は、栄華を誇る大国・斉の都で己に問う。 人が見事に生きるとは、どういうことかと。 諸子百家の気風に魅せられ、斉の都に学んだ青年を祖国で待ち受けていたのは、国家存...

<文庫全4巻を通してのレビュー> 古代中国の戦国期、「戦国七雄」にも数えられぬ小国、中山国宰相の嫡子として生まれた楽毅は、栄華を誇る大国・斉の都で己に問う。 人が見事に生きるとは、どういうことかと。 諸子百家の気風に魅せられ、斉の都に学んだ青年を祖国で待ち受けていたのは、国家存立を脅かす愚昧な君主による危うい舵取りと、隣国・趙の執拗な侵略だった。 才知と矜持をかけ、若き楽毅は祖国の救済を模索する。 楽毅は戦国時代の小国:中山国の宰相の嫡子であり有能な武将。 若い頃は斉の臨淄で孫子の兵法などを学び、人が溢れている雑踏の中で「人が見事に生きるのはなんと難しいことか」と考える。 孟嘗君を尊敬し、傾倒していったのも自然な流れだろう。 故郷の中山国に戻った楽毅を待ち受けていたのは、暗愚な君主のためにまさに崩壊寸前の母国と、希望の光でもある太子。 太子は全面的に楽毅を信頼しており楽毅はきたるべき太子の時代を思い、国のために忠誠を尽くしますが、虚しくも中山国は趙の武霊王によって滅ぼされる運命となる。 ここまでの展開でも楽毅の才能と魅力はいかんなく発揮されているが、母国が滅んでからの楽毅がまた素晴らしい! 孟嘗君からの陰の支えもあり、燕の昭王に仕えることになった楽毅。 その楽毅をしたって続々と燕にやってきた、かつての盟友や臣下たち。 昭王の最大に目標ともいえる斉攻略をとうとう実現させる。 有能で魅力的な人物は引き際も素晴らしい。 -人が見事に生きるとはどういうことなのか- それをじっくりと考えさせてくれる一作。

Posted byブクログ