不思議の国のアリス の商品レビュー
原作?を読んだことがなかったので、これを読んで、よくわかりました。ディズニーの不思議の国のアリスは、ちょっと可愛くしてあったり、オブラートに包んでありますが、これは何もそれがしていないので、生々しさは少しありましたね。
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兎を追って井戸のような穴に落ちて、アリスの孤独な奮闘が始まる。アリスだけが俗世間的で真面目で、他は破茶滅茶な世界。緊張感に苛立つような世界だ。読者も笑えない。いつ現実世界に戻れるのかハラハラするのだ。2019.7.7
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文体の癖になかなか馴染めず読みづらさを感じながら少しずつ読んだ。夢のことだから不条理で混沌としているのかと納得できそうだけれど…一番良かったのはその話を聞かされた姉がその話を通してアリスの優しさ・心の豊かさを感じて大人になっても持ち続けて欲しいって思う家族愛で包み込んであげている...
文体の癖になかなか馴染めず読みづらさを感じながら少しずつ読んだ。夢のことだから不条理で混沌としているのかと納得できそうだけれど…一番良かったのはその話を聞かされた姉がその話を通してアリスの優しさ・心の豊かさを感じて大人になっても持ち続けて欲しいって思う家族愛で包み込んであげていることがとてもいいなと思う。その文章があることで一気に暖かい物語に変わる作者の言葉の力がすごい。
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世界的に有名な話なので読んでみた。 他人の夢の中を覗くとこんな感じなのかなという感覚。 場面転換は早く、そこにあるものを説明もなくありのまま受け入れたと思いきや、一方では受け入れなかったり。 ちょっぴりませた女の子であるアリスに全く入り込めなかったからなのか、20代後半の感...
世界的に有名な話なので読んでみた。 他人の夢の中を覗くとこんな感じなのかなという感覚。 場面転換は早く、そこにあるものを説明もなくありのまま受け入れたと思いきや、一方では受け入れなかったり。 ちょっぴりませた女の子であるアリスに全く入り込めなかったからなのか、20代後半の感受性はすでに枯れたのか、物語としては面白くなかった。 子供が読むと印象は変わるのかもしれないが、子供が読むには表現が難しいと思う。
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何となくふわふわとしたイメージはあるんだけど、ちゃんとしたストーリーって、意外に覚えてなかったなぁ。 うとうとしながら聞こえてきた音によって、こんなにも奇想天外なお話の夢を見ることができるんだね。
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「不思議の国のアリス」は小さい頃に一度読んでいる。 改めて今回読んでみたのは単純に本屋さんで棚に並んでいるのを見て懐かしいなと手に取ったのがきっかけだ。 改めて読んでみると思っていたよりも長く、こんな話だったっけと感じた。 アリスの身体が大きくなったり小さくなったりばかりで、...
「不思議の国のアリス」は小さい頃に一度読んでいる。 改めて今回読んでみたのは単純に本屋さんで棚に並んでいるのを見て懐かしいなと手に取ったのがきっかけだ。 改めて読んでみると思っていたよりも長く、こんな話だったっけと感じた。 アリスの身体が大きくなったり小さくなったりばかりで、もっと違う変化があっても面白いだろうとは思うけれど、即興でこんな物語を考えるルイス・キャロルは凄い作家だと思う。 どこか何かを風刺しているようにも感じたが、何をどう風刺しているのかはよくわからないので、考えすぎなのかもしれない。 翻訳が古いのか、会話にやや古めかしさを感じてしまう。 何か違うなという思いが最後まである。 今回「不思議の国のアリス」を読んで「鏡の国のアリス」も読んでみたいと思った。
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有名な作品だけど、いまいちストーリーが分からないので読んでみようと思い購入。 微睡むような会話とスピーディな展開 アリス以外のキャラクターは皆んな物語に置いてきぼりを喰らいがち。 マッドハッター、ハートの女王、白兎、グリフォンなど個性的なキャラクター達にきっとモデルがいたん...
有名な作品だけど、いまいちストーリーが分からないので読んでみようと思い購入。 微睡むような会話とスピーディな展開 アリス以外のキャラクターは皆んな物語に置いてきぼりを喰らいがち。 マッドハッター、ハートの女王、白兎、グリフォンなど個性的なキャラクター達にきっとモデルがいたんだろうなと思いました!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
チョッキを着た兎を追いかけると、そこには不思議な世界が広がっていた。主人公アリスは、様々な人物――動物と云うべきか――に出会っていく。永遠に終わらないお茶会の主である帽子屋、癇癪持ちでトランプ姿の女王、不敵な笑みを浮かべる猫……最後は予想していなかった展開だが、”不思議”に完結させることが、この作品の主題なのかもしれない。
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表紙や挿し絵が良い感じだったので読んだ。 つなぎの部分がほとんどなくてポンポン場面が展開する様は、読み終わってから考えると夢の中っぽいね
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何度読んでも頭に入らない内容。 だからこそ何度も楽しめているのだが。 テニエルの不気味なイラストもすばらしいが、やはり金子国義のイラストは一級品! もっともっとイラストがほしい! 言葉遊びの面は、よくわからず。 (矢川澄子の訳はいいと思うけど) ただびゅんびゅんと...
何度読んでも頭に入らない内容。 だからこそ何度も楽しめているのだが。 テニエルの不気味なイラストもすばらしいが、やはり金子国義のイラストは一級品! もっともっとイラストがほしい! 言葉遊びの面は、よくわからず。 (矢川澄子の訳はいいと思うけど) ただびゅんびゅんと流れていくイメージの像を追うのみ。 アリスは現代においてかなりハイクラスに位置する象徴的キャラクターだけど、何がそれほど人をひきつけるのか。 たぶん童話と小説の違い。 童話の主人公はみんな理性的・常識的人物。 それが歪んだワンダーランドを旅するので、現れるキャラクターやオブジェが純粋に「楽しい」。 それに比べて現代小説は、主人公が歪んでいる。 社会からの抑圧であったり、性的抑圧(結局は社会の要請だが)であったり、対人関係であったり。 単純な楽しみが得られない。 アリス物語のいいところは、アリスが常識的人物であり、なおかつワンダーランドを比較的容易に受け容れる体質であるところである。 (冒頭の兎穴や、「わたしをお飲み」など) 最後の最後で「あんたたちなんて、ただのトランプじゃない!」という台詞が現れるのは、 物語をカーニバル的に終えるという意味合いもあるが、アリスのこういう微妙な性格を示している場面でもある。 白紙でもなく、びっしり書き込まれた真っ黒な紙でもなく、可塑性(プラスティック)があるということ。 「おしまいに姉さんは、この小さな妹が、このさきいちにんまえの大人になったときのことを想像してね」で始まる最後の段落は、 今回読んで気づいたのだけれど、たぶんキャロル自身の思いでもある。
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