豊臣秀長(上) の商品レビュー
秀長をハイライトする、堺屋太一氏の感性はすばらしいとおもいます。補佐役がいかに重要であるか堺屋太一氏の得意とする組織論でしょうか。
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歴史上、時代の先駆者として駆け抜けた人物は沢山いるが、ここまで徹底的に黒子に徹しきっり、生涯「補佐役」としての立場を全う仕切った人物はそうそういないと思う。そして、この人物無くして秀吉の天下統一は絶対にあり得なかったのだとも感じた。
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・「大いなる企て」で石田三成を描いた堺屋太一が今度は豊臣秀吉の弟、豊臣秀長の生涯を描く。 ・目立たない人物を明るみに出す作者の努力が窺える。 ・豊臣秀長の事績を書こうとすると、どうしても兄の豊臣秀吉と、その兄が仕える織田信長のことを書かざるを得ない。 ・上巻はその兄と織田信長の事...
・「大いなる企て」で石田三成を描いた堺屋太一が今度は豊臣秀吉の弟、豊臣秀長の生涯を描く。 ・目立たない人物を明るみに出す作者の努力が窺える。 ・豊臣秀長の事績を書こうとすると、どうしても兄の豊臣秀吉と、その兄が仕える織田信長のことを書かざるを得ない。 ・上巻はその兄と織田信長の事績が中心となっている。 ・織田信長の考え方や、それを受けた豊臣秀吉・秀長兄弟の動きが眼に浮かぶように描かれている。また、様々な人生訓も各所に散りばめられており、読み応え十分。
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大河ドラマで竹中直人が主人公を演じた秀吉の原作ということで読んだ。脇役に徹する秀長。自分の働き場を理解して、上司である兄を立て、組織の拡大をサポートする人間性は日本人の美学にあう。
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豊臣秀吉の三歳違いの弟・秀長は史上類を見ない膨張を続けるその組織のなかで、経歴からいっても実績からいっても、万人が認めるナンバー2でありながら、自らの働きを誇ることなく、常に脇役に徹したまれにみる有能な補佐役であった。激動の戦国時代にあって天下人にのし上がる秀吉を支えた男の生涯を...
豊臣秀吉の三歳違いの弟・秀長は史上類を見ない膨張を続けるその組織のなかで、経歴からいっても実績からいっても、万人が認めるナンバー2でありながら、自らの働きを誇ることなく、常に脇役に徹したまれにみる有能な補佐役であった。激動の戦国時代にあって天下人にのし上がる秀吉を支えた男の生涯を描いた異色の歴史長篇。
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堺屋太一の小説とはどのようなものか。 豊臣秀長のことより、先にそちらに興味がわきこの本を手にとった。 それくらい豊臣秀長という人は興味を引く力が弱いのかもしれない。 小説の中でも示しているが、豊臣秀吉の弟ということで有名であるが、その業績をたたえるものがない。 伝記とかも読ん...
堺屋太一の小説とはどのようなものか。 豊臣秀長のことより、先にそちらに興味がわきこの本を手にとった。 それくらい豊臣秀長という人は興味を引く力が弱いのかもしれない。 小説の中でも示しているが、豊臣秀吉の弟ということで有名であるが、その業績をたたえるものがない。 伝記とかも読んだことがない。 小説を読んでいくと気づく豊臣秀長の多大なる業績の数々。 そして、数々の業績があるにもかかわらず、誰にも疎まれなかったそのすごさ。 豊臣秀長ってすごい。 自分自身が会社で働いていて、悩むことはよくある。 人間関係然り、業績然り。 それを成し遂げたこの人。成し遂げたにもかかわらずおごらなかったことの人。 豊臣秀長を改めて見直して、知りたいと思わせる本だった。
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豊臣政権のNo2である秀長を主人公にした物語。秀長は豊臣政権で非常に重要な役割を果たしたと考えられているものの、あまり面白い挿話やエピソードも知られておらず、同時代の人物、例えば黒田官兵衛や小西行長など比べても余り語られる事の無い人物である。この小説でも主人公とは言いながら、常に...
豊臣政権のNo2である秀長を主人公にした物語。秀長は豊臣政権で非常に重要な役割を果たしたと考えられているものの、あまり面白い挿話やエピソードも知られておらず、同時代の人物、例えば黒田官兵衛や小西行長など比べても余り語られる事の無い人物である。この小説でも主人公とは言いながら、常に秀吉とセットで登場し、秀長の目で捕らえた秀吉の物語になっているシーンも多い。 解説の多さから冗長なところもあり、物語としては大きな盛り上がりにも欠けるが、心理描写など適度に丁寧に書き込まれ退屈する事無く引き込まれてしまう。どちらかといえば司馬遼太郎を思わせる作風です
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秀長本人の記録が少ないため、周辺の史実に基づきながら秀長という人物に近づこうとする。秀吉、信長など主だった武将関連を読んだ後に読む方がいい。
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H28.5.18-H28.5.28 (あらすじ) 豊臣秀吉の三歳違いの弟・秀長は史上類を見ない膨張を続けるその組織の中で、経歴からいっても実績からいっても、万人が認めるナンバー2でありながら、自らの働きを誇ることなく、常に脇役に徹したまれにみる有能な補佐役であった。激動の戦国時...
H28.5.18-H28.5.28 (あらすじ) 豊臣秀吉の三歳違いの弟・秀長は史上類を見ない膨張を続けるその組織の中で、経歴からいっても実績からいっても、万人が認めるナンバー2でありながら、自らの働きを誇ることなく、常に脇役に徹したまれにみる有能な補佐役であった。激動の戦国時代に合って天下人にのし上がる戦国時代にあって天下人にのし上がる秀吉を支えた男の生涯を描いた異色の歴史長編。 (感想) 「峠の群像」以来2本目の境屋太一作品。 重厚な秀吉物語が始まりました。 秀吉といえば、信長の草履取りであったエピソードは有名ですが、それ以降、この兄・秀長がどのあたりから配下にはいったのか全く知りません。 そのあたりも詳しく推測されており、読み応えがあります。 ただ、境屋さんのいうところの「補佐役」の定義がよくわかりませんでした。「参謀」とは違うといっていますが、違うのかなぁ。
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豊臣秀吉の弟であり、天下統一を裏から支えた豊臣秀長について書いた本です。 この時代は、軍師としてなど、アドバイザーのような人物は多かったですが、実際に軍事に、そして統治にと、主を補佐して活躍した人物は多くないと思います。 まさに、豊臣秀長はそういう人物で、上を目指さず、No....
豊臣秀吉の弟であり、天下統一を裏から支えた豊臣秀長について書いた本です。 この時代は、軍師としてなど、アドバイザーのような人物は多かったですが、実際に軍事に、そして統治にと、主を補佐して活躍した人物は多くないと思います。 まさに、豊臣秀長はそういう人物で、上を目指さず、No.2として補佐役に徹して、また兄である豊臣秀吉からの信頼も厚かったことがよく分かりました。 ↓ ブログも書いています。 http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/post-62ce.html
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