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乱れからくり の商品レビュー

3.9

61件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

    22

  3. 3つ

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2022/08/07

泡坂さんの本を立て続けに読んでいたので、仄めかし方に慣れ、犯人はだいたい検討がついてたんだけど、複数名殺されたうちの2名ほどはなかなか思いつかなんだ。衒学的な要素もあり、カラクリやおもちゃに関するお話や金沢の歴史など、盛りだくさんで楽しめました!

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2022/02/16
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とある本で紹介されてた。なんとなく想像ついたけど、流れがわかりやすくてスルスル読んだ。夢オチみたいなおはなし。

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2022/02/05

ミステリー小説初心者の私ですが、全く予期しない展開に、最後までワクワクしながら読み進めました。 からくり人形にも興味が湧き、いつか博物館を巡ってみたいと思っています。

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2021/12/19

米澤穂信さん推薦の本。探偵がさる男を尾行していると、その男に隕石がぶつかり死ぬ、という紹介。これは読まねばと思い読んでみた。たしかに殺人方法がおもしろく、ぐいぐい読んでしまった。が、昭和52年発表作品だが昭和30年あたりかと錯覚するような時代感覚だった。 ボクサーになることをす...

米澤穂信さん推薦の本。探偵がさる男を尾行していると、その男に隕石がぶつかり死ぬ、という紹介。これは読まねばと思い読んでみた。たしかに殺人方法がおもしろく、ぐいぐい読んでしまった。が、昭和52年発表作品だが昭和30年あたりかと錯覚するような時代感覚だった。 ボクサーになることをすっぱりあきらめた若者、勝は求人広告で「宇内経済研究会」の扉をたたくが、そこは探偵事務所だった。所長は豪快な女性、宇内舞子。すぐさま尾行がはじまり、件の事件に遭遇するのだ。 続いて起こる連続殺人。玩具会社一族が都合4人死ぬ。その殺人方法がおもしろい。題名のごとく「乱れからくり」なのだった。 しかし、探偵舞子の口調が「○○さ」「おう、こっちだ」と、昭和30年代前後の日本映画で出てくるはすっぱな女性の時の口調。男女の関係も昭和52年発表とは思えない古めかしさ。文体と人間関係が発表年の20年前の昭和30年前後と錯覚した。泡坂氏は昭和8年生まれとあるから、昭和52年だと44才だ。昭和52年あたりの中堅年令層の価値観はこういう感じだったのかなあ。 1978第31回日本推理作家協会賞 1977.12幻影城ノベルス 発表 1988.2.25第1刷(双葉文庫) 図書館

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2021/09/25
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泡坂作品は『しあわせの書』『生者と死者』などの変わった仕掛けがある本ぐらいしか読んでいなかったが、本書は予想に反して意外と正統派な本格。 からくり三昧といったところではあるが、殺害トリックに関してはなかなか現実味があるトリックを使っており、読者が理解できないような仕掛けはほとんど使っていないのは好印象。 透一に睡眠薬を飲ませるトリック、鉄馬の毒殺のトリックなどは非常に面白い。 "カレイド"もそうだが、特に"電池がない"のダブルミーニングにはやられた。 だが少し犯人を朋治に断定する根拠は弱いように感じる。 からくり人形の歴史、仕掛けなどが長々と説明されるところはややうんざりしたが、ハマれる人はハマれるだろう。 不満点はあるが、なかなか面白い作品。

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2021/04/04

久しぶりの連続殺人事件もの推理小説。米粒写経さんのYouTubeで紹介されたのがきっかけです。小説の中で古今東西のからくりにまつわる著者の知識を登場人物がうんちくで語るシーンが何とも言えない。謎解きは関係者の心情がトリックと緻密に相まっていて居島さんの推薦とおりでした。他の作品も...

久しぶりの連続殺人事件もの推理小説。米粒写経さんのYouTubeで紹介されたのがきっかけです。小説の中で古今東西のからくりにまつわる著者の知識を登場人物がうんちくで語るシーンが何とも言えない。謎解きは関係者の心情がトリックと緻密に相まっていて居島さんの推薦とおりでした。他の作品も非常に興味有ります。

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2019/09/05
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確かにからくりが乱れて乱舞するミステリー…… 最後の最後まで、たくらみというぜんまいを巻ききった感がある。 これ、トリックを考えるの楽しかっただろうなあ〜と思いながら読了。 著者の知識と嗜好が見事に融合していて、面白い。 舞子がなかなかいないキャラクターでとてもいい。 反して、若いとはいえ、薄幸な美貌の女性に特段の理由もなく惹かれて、結果一人でジタバタする敏夫のキャラクターにはうんざり。 挫折したボクシング選手という経歴が絡むのかな、と思ったら、特にそういうこともなく。 この点は残念。

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2019/01/19

少し古いなと思ったけど、読み易かった。 乾くるみ著 『イニシエーション・ラブ』の作中に出てきた作品だったので、読んでみた。 最後の謎解きは爽快。 推理小説の醍醐味だね。 でも、隕石は何だったの?

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2018/11/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日本推理小説史上に於いて名作と冠される本書は、しかし、上のような評価に納まった。 第一被害者=犯人というプロットは今時分、特に珍しい趣向ではない。迷路、隠し洞窟といった道具立ても胸踊らすほどではなかった。 確かに仕事と私事とに煩わされて、まどろみながらの読書ではあったのだが、それを考慮してもやはり『11枚のとらんぷ』よりは落ちる。 そう、ショートショートを内包した、贅沢な一品、『11枚のとらんぷ』。この作品と比べるからこそ、三ツ星なんだろう。

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2018/12/31

からくり交響曲 奇妙な屋敷、巨大迷路、個性豊かな玩具など、わくわくするガジェットが目白押しで読んでいて楽しいです。発生する事件に派手さはないですが、隠されているトリックは大仕掛けです。 個人的に注目していた未亡人とのロマンスは、控えめに進行します。初期作品だからかなと...

からくり交響曲 奇妙な屋敷、巨大迷路、個性豊かな玩具など、わくわくするガジェットが目白押しで読んでいて楽しいです。発生する事件に派手さはないですが、隠されているトリックは大仕掛けです。 個人的に注目していた未亡人とのロマンスは、控えめに進行します。初期作品だからかなと思っていましたが、ほろ苦い幕切れが全てを物語っていました。

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