斜め屋敷の犯罪 の商品レビュー

島田荘司【著】

2015/07/18

再読*\(^o^)/*

推理小説のオチを忘れることに定評のある（…）私ですが、この作品だけは！見取り図を見た瞬間に、ハイハイこの人でしたね…となれるんです！笑
それだけインパクトの強いトリック。
トンデモトリックと言われるタイプであることは間違いありません。
でもいいの！
だってこういうのが！！
好きなんだもの！！！笑

多くは語りません。
まずはこの見取り図を見て欲しいです。
金田一少年とか読んでた方には、これだけで事件の内容にある程度見当つくんじゃないでしょうか〜（笑）。

アマゾン先生、お世話になります…(^^)φ
北海道のさいはて、オホーツク海を見下ろす崖の上に、斜めに傾けて建てられた奇妙な西洋館があった。クリスマスの夜、この「流氷館」の当主・浜本幸三郎は、客を招待してパーティを開く。そこで起きた血の惨劇、しかも事件は恐怖の密室連続殺人に発展する……。後に多くの追随者を生んだ、本格推理の破天荒な名作

2015/07/13

ミステリーのための小説だと思います。リアリティーを求める人には、合わないかもしれません。トリックもあり得ないと思ってしまうと思います。でも、本格ミステリー好きにはたまらないトリックと設定ではないでしょうか。御手洗潔のキャラクターと推理、ファンができる小説とはこういうものかと思います。

2015/07/11

異形屋敷での不可解殺人事件の話。

ハマーディーゼル会長である浜田は北海道の僻地に床を斜めに傾けた奇妙な屋敷を建てた。金持ちの道楽と人は笑ったが、浜田1人本当の目的を隠し持っていた。斜め屋敷を立てる必要があったのか、天狗の鼻は無理があるのではと突っ込みどころを感じるも、エンタメ小説だしまあいいかと読みました。

2015/05/31

北海道の最先端にある斜めに傾いて建つ流氷館と名付けられた館で密室殺人が起こる。そうこうするうちに連続密室殺人が。

御手洗が来るのは後半になり、それまでにパーティ参加者をじっくり調べられるが、トリックは分からず、犯人はおそらく程度でした。
動機などは難しいが上記の2つだけでも真相に近づきたかった。犯人はこの人と言えても、トリックが分からなければ…
かなりあっと驚く満足な結果でした。

2015/05/14

謎が解き明かされると、なぜ今まで気づかなかったのかと自分の推理力のなさに幻滅。トリックの鍵は目の前にあるにもかかわらず、あさっての方向ばかり見てしまってた。

2015/05/13

御手洗シリーズ。1982年の刊行というからかなり以前のものだ。北海道の宗谷岬に建つ斜め屋敷が舞台という、いかにもな設定には少々食傷気味であったが、まあそこを楽しめればいいでしょう。

2015/03/20

久振りにこれぞ本格推理！って小説を読んだ気かします。

御手洗さんが出てきてからの盛り上がりがとても良くて面白いです。
ただ、トリックについては少し物足りない気がしました。御手洗シリーズがとてもすきな自分にとっては全体的に楽しめたとおもいます。

今回のトリックについては解くのは無理だろーって感じがしますが、読者にも公平にヒントを与えて、揃ったところで「読者への挑戦」があるのも良いとおもいます。

2015/02/28

こんなトリックありなんでしょうか笑
御手洗潔の語り口がなんとも鼻に付きますが、屋敷を最大限に活かしたトリックで楽しめました。

2014/12/20

義理、義憤は、崇高で尊い。根底には愛があり深い思いやりがある。精神性の高邁に心打たれるものの、人を殺めることは如何なる理由があろうと肯定できるものではない。故に残るのはどうしようもない愛おしさと切なさ。何か道はなかったのか、心にずっと重く滞り残った。トリックについては、御手洗の解説を聞くまで全然分らなかった。屋敷が斜めに傾いていることは何度も巻き返し繰り返し強調されており、不自然不可解な出窓も隠すことなく披露されていた。しかも図面つき。にもかかわらず完全なる敗北を喫することに。お見事。

2014/12/08

屋敷の構造そのものを使ってのトリックは、傾いている以上、使われない訳がないんだけど、それでも度肝を抜かれるくらいのインパクトはありました。さすが、ミステリの名手の、中でも評価が高いだけはある、って感じです。ただ、これは自分自身の問題だけど、巧妙な犯罪が引き起こされて、それに対する種明かしが繰り広げられるっていう、いわゆる王道の展開、どうも苦手みたいで…　それってミステリ読みには致命的かも、ってことをあらためて感じた次第。ミステリ的要素は十分に感じられるけれども、主題は人間ドラマ、みたいな作品の方が好きです。となると、これまで読んだ島田作品：本作と占星術は、良いとは思うんだけど、自分とのマッチ具合はちょっと微妙、ってことになりました。