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斜め屋敷の犯罪 の商品レビュー

3.4

190件のお客様レビュー

  1. 5つ

    21

  2. 4つ

    57

  3. 3つ

    75

  4. 2つ

    20

  5. 1つ

    2

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2018/01/07

時代背景が古いのと、芝居がかったのと動機が物足りないのを除くと、大変美しいトリックであっぱれ。 理論もへったくれもないけど、斜め屋敷の存在は芸術の域!

Posted byブクログ

2018/03/25
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※このレビューにはネタバレを含みます

館モノ。 『占星術殺人事件』の衝撃を受けたすぐあとに読んだので、図面と登場人物一覧がある時点で「島田荘司も館モノだとオーソドックスな構成になるんだなぁ…」と思ってしまった。(読書歴が浅いためこのパターンがどのあたりに端を発してるのかは知らない) もちろん、図面がないと全く理解できないからありがたいんだけど。 内容も、数多い館モノから一歩抜きん出ている、とまでは感じなかった。 トリック(というか殺人の方法)も、氷柱使ったのかなって察しがついたし、浜本が暖房を強くしたりして充分怪しかったし。 でも斜め屋敷が何故斜めなのかが明らかになったのはスッキリ。 島田荘司の伏線を全部回収してくれるところは好き。 バカミス扱いされてるけど、私は方法に関してはそう思わなかった。動機の方は「そんなの分かるわけないじゃん!」と突っ込み入れたけど。 主人公の御手洗が半分以上進んでも出てこなくてヤキモキした(笑)。 出てきたら、輪をかけた狂人ぶりで嬉しくなった。 前作よりもホームズ感が強かった。石岡くんによる地の語りの文もそれっぽかったし。御手洗は脳内でベネ様のシャーロックに置き換えられてた(笑)。まさに和製ホームズ。御手洗のキャラは好き。 あと、前作に登場した京都の人形師さんがこちらでも暗躍してて、同じ世界観で展開されてる物語が嬉しかった。 花壇の謎は、正直蛇足だったと思う。鞘絵を知っていたので図を見てすぐ何だか分かっちゃったし。まぁ、塔が傾いてる理由にはなってるけど。 全体的なノリがライトだった。うん、緊張感に欠けてた。

Posted byブクログ

2017/10/16

異邦の騎士を読む前に読んだ方が良いとネットに載ってたので読んでみました。 島田荘司のミステリーは相変わらず解けなかったぜ。トリックと動機が難しす!

Posted byブクログ

2017/10/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

犯人があまり関係ない人も殺してる。 トリックも失敗する可能性が高そうだし、人形のバラマキなども無理矢理感がある。

Posted byブクログ

2017/01/01

ミステリ。館もの。 この人の作品は、ブクログ登録以前に『異邦の騎士』を読んで以来。 館の説明が、文字では無理がある。作中での刑事の「うーん、ややこしい!全然解らん!」という台詞に笑った。 それは作者も理解していたから、幾つもの図面で補足したのでしょう。 しかし凄いトリック…。個人...

ミステリ。館もの。 この人の作品は、ブクログ登録以前に『異邦の騎士』を読んで以来。 館の説明が、文字では無理がある。作中での刑事の「うーん、ややこしい!全然解らん!」という台詞に笑った。 それは作者も理解していたから、幾つもの図面で補足したのでしょう。 しかし凄いトリック…。個人的にはバカミスに認定。このトリックのために描かれた作品といっても過言ではないはず。 嫌いではないです。

Posted byブクログ

2016/09/25

さて『占星術殺人事件』で颯爽と登場した御手洗潔だが、第2作目の本書は本格ミステリの王道とも云うべき館物だ。そして奇想島田氏はやはり普通の館では勝負を仕掛けない。タイトルにあるように全体が斜めに傾いだように建てられた斜め屋敷なのだ。この斜め屋敷、その特異な建てられ方故に滞在する人は...

さて『占星術殺人事件』で颯爽と登場した御手洗潔だが、第2作目の本書は本格ミステリの王道とも云うべき館物だ。そして奇想島田氏はやはり普通の館では勝負を仕掛けない。タイトルにあるように全体が斜めに傾いだように建てられた斜め屋敷なのだ。この斜め屋敷、その特異な建てられ方故に滞在する人は遠近感がとりにくいという錯覚を覚える。よく遊園地などにあるびっくり舘と名づけられたアトラクション内で見られる、同一線上に立った大人と子供の背の高さが逆転するというあれだ。そんな話が本作には盛り込まれているのだが、実はそれこそ島田氏のミスリード。この館が建てられた目的こそ、ここで起きる殺人事件の真相に大いに関わっているのだが、これがもう唖然とする。常人であれば理解できない目的だ。この真相ゆえに「世紀のバカミス」とまで云われているが、この評価は致し方あるまい。恐るべき執念というよりも金持ちの道楽としか・・・おっとこれ以上はネタバレになるのでよそう。 本書に関する評価は案外高いが、私はこれに首を傾げてしまう。確かにこのトリックは読者の想像を超える物だが、ミステリとしてどうかと問われれば、佳作かなぁと思う。あの『占星術殺人事件』に続く2作目として発表された御手洗物という称号がどうしても付き纏う本書は、前作と比べざるを得ない運命にある。それと比べるとなんだか普通に物語は流れ、結末までミステリの定型を保って進行する。物語としての熱が前作に比すると減じているように感じるのだ。確かに誰しも初めての小説というのは今後の人生を大きく変える分岐点と成り得る可能性を秘めているのだから、自然、気迫がこもるのも無理はないだろう。しかし作家には1作目よりも2作、3作目としり上がりによくなる作家もいるわけで、そういったことを考えれば、この作品はもう少し推敲すべきではなかったかと思う。しかしこれは単なる私の個人的な嗜好によるものなのだろう。過去何度も行われたオールタイムベストでも100位以内に本書は選ばれているのだから。 あと、意外に他者の感想で語られないのは本書の文体。前作が通常の物語の文章に加え、冒頭のアゾート製作の手記、そして最後の犯人の告白文と複数の文体を駆使していたのに比べ、本作はなんだか文章が幼いような印象を受けた。小学校の教科書で読むような物語の文体、極端に云えばそんな感じだ。しかしネットで色々な感想を読んでもそのことには触れられていないので、もしかしたらこれも単純に私の嗜好によるものなのかもしれない。 本書でも犯人や塔の模様の謎(これは簡単だったね)は解ったものの、トリックは解らなかった。ただ本格ミステリでは真相が明かされた時に読者が感じる思いは概ね4種類に分かれると思う。 1番目はそのロジック、トリックの素晴らしさに感嘆する物。これこそが本格ミステリの醍醐味である。 2番目は解らなかったものの、特段感銘を受けなく、なるほどねのレベルで終わる物。ほとんどこのミステリが多い。 3番目は解らなかったものの、なんだこりゃ?と呆気に取られるもの。バカミスと呼ばれる作品がこれには多い。 4番目は真相が読者の推理どおりだったもの。これもまた作者との頭脳ゲームに勝利したというカタルシスが得られる。 で、本作はこの4分類のうち、3番目に当てはまる。しかしギリギリ許容範囲かなと思えるのが救いだ。実際本当にこのトリックが成り立つのか一度実験したいとは思うが。特に天狗・・・おっとヤバイヤバイ。 しかし雪上での殺人や屋敷の中での密室殺人など、好きな人には堪らない作品だと思う。また本作は後々のことも含めて、御手洗シリーズで読んでおいた方がいい作品ではある。その理由はここではあえて云わないでおこう。

Posted byブクログ

2016/04/03

北海道の最北端、宗谷岬の高台に斜めに傾いて建つ西洋館。「流氷館」と名づけられたこの奇妙な館で、主人の浜本幸三郎がクリスマス・パーティを開いた夜、奇怪な密室殺人が起きる。招かれた人々の狂乱する中で、またもや次の惨劇が…。恐怖の連続密室殺人の謎に挑戦する名探偵・御手洗潔。本格推理名作...

北海道の最北端、宗谷岬の高台に斜めに傾いて建つ西洋館。「流氷館」と名づけられたこの奇妙な館で、主人の浜本幸三郎がクリスマス・パーティを開いた夜、奇怪な密室殺人が起きる。招かれた人々の狂乱する中で、またもや次の惨劇が…。恐怖の連続密室殺人の謎に挑戦する名探偵・御手洗潔。本格推理名作。

Posted byブクログ

2016/03/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2016年17冊目。 約2年前途中まで読んで断念してたので、もう一度最初から読み返した。御手洗が登場するまでが長いwトリックは言われてみればもう最初から分かってたことだったよな、と。基本的にクローズドサークルは好きだけど、前半もう少しテンポ良かったらもっと入り込めたかな。

Posted byブクログ

2016/03/05

ミステリーは好きだけど、こういうトリックは好きじゃないとつくづく感じた作品。 トリックを明かされても感心も感動もなし。

Posted byブクログ

2016/02/27

御手洗さんが出てきてからはテンポアップで面白かったが、それまでの事件等々は中々入り込めず。。。 ちょっと登場人物の世界が違い過ぎるからかな(苦笑)。 トリックは面白かった。

Posted byブクログ