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斜め屋敷の犯罪 の商品レビュー

3.4

190件のお客様レビュー

  1. 5つ

    21

  2. 4つ

    57

  3. 3つ

    75

  4. 2つ

    20

  5. 1つ

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2016/02/12

昔読んだなあ、と思いつつ。 途中でそう言えば、とある程度思い出しますが、本格ミステリの傑作。 でも、あまりに小説が技巧的すぎる、というか本格ミステリすぎるのが、時代感と相まって古く感じがちですが、それでもやはりこの小説はインパクト、設定、結末、と今の本格ミステリの歴史を変えたん...

昔読んだなあ、と思いつつ。 途中でそう言えば、とある程度思い出しますが、本格ミステリの傑作。 でも、あまりに小説が技巧的すぎる、というか本格ミステリすぎるのが、時代感と相まって古く感じがちですが、それでもやはりこの小説はインパクト、設定、結末、と今の本格ミステリの歴史を変えたんだろうな、と思います。 リアリティが、というのは簡単ですが、やはり一度は読むべき名作だと思います。

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2016/01/23

犯人は読み進めるうちに分かるのだが、 トリックはさっぱりわからない。 雪の足跡については、家を見学させてもらわないとなかなか 気付けないだろうし、 もう一つの大胆な方も、ちょっとコレは想像できない(^-^; なるほど、斜め屋敷の犯罪だと納得。 読み易くて引き込まれるので短い...

犯人は読み進めるうちに分かるのだが、 トリックはさっぱりわからない。 雪の足跡については、家を見学させてもらわないとなかなか 気付けないだろうし、 もう一つの大胆な方も、ちょっとコレは想像できない(^-^; なるほど、斜め屋敷の犯罪だと納得。 読み易くて引き込まれるので短い時間に一気に読んでしまう。 見取り図と本文、行ったり来たり・・・。

Posted byブクログ

2016/06/05

小説は勢いが大事、教養本は長く愛せることが大事。あくまで個人的に。 日本の最も北の果て、北海道の宗谷岬のはずれのオホーツク海を見下ろす高台の上に、「斜め屋敷」は建っていた。 意図的に傾けて建築されたこの風変わりな建物の中で、それに負けないくらい奇妙な殺人事件が次々と起こる。 警...

小説は勢いが大事、教養本は長く愛せることが大事。あくまで個人的に。 日本の最も北の果て、北海道の宗谷岬のはずれのオホーツク海を見下ろす高台の上に、「斜め屋敷」は建っていた。 意図的に傾けて建築されたこの風変わりな建物の中で、それに負けないくらい奇妙な殺人事件が次々と起こる。 警察も駆けつけ、不可思議な密室殺人事件の解決に尽力するが、努力の甲斐もなく事件は収束の兆しを見せない。 藁にも縋る思いで依頼して東京からやってきた助っ人は、インチキ臭い占い師 御手洗という男だった。 彼の意味不明な言動に怪訝そうな顔を隠せない一同だったが、そこで事態は急展開を迎えることとなる。 島田荘司 作、御手洗 潔シリーズで有名どころと言えば、『占星術殺人事件』、『異邦の騎士』、そして本作『斜め屋敷の殺人』の3つでしょう。 これにてようやく認知度の高い3冊の読破に成功しました。いやぁよかったよかった。 閑話休題。 本作の特徴といえば、何といってもその舞台設定の特殊性でしょう。 なんと建物自体が傾いて設計されているという謎設定。 そんな奇妙な屋敷の持ち主が浜本 幸三郎なる大富豪。彼が知人を招いてクリスマスパーティを開催するわけですね。 そこでおあつらえ向きに起きる殺人事件。 驚くべきことに、死亡時刻やアリバイを照らし合わせていくと、外部からの侵入が困難だっただけでなく、関係者すべてについて犯行が不可能であることが判明します。 さて困った、どうしよう、というわけで事件に見切りをつけた北海道札幌署の方々は東京に助けを求めるわけですね。 我らが御手洗が相棒の石岡と共に彼の北の地にやってくるのは物語も後半になるわけですが、このトリック誰が解けるんだよってくらい難解な推理をやってのけます。 …いや、冗談ではなくて、誰がわかるんですかこのトリック。 決して情報が少ないとか、アンフェアだといっているわけではないのです。常識の範囲外すぎて唖然とするしかないといいたいのです。 スケールの大きさ、アイディアの奇抜さ共に規格外。 読んだ人の印象に残るのは当然のことだと思いました。 少し残念だったのは、序盤で出てきた花壇の謎でしょうか。 本筋のトリックがあまりにもなインパクトだったため、花壇の話は「あぁ…うん…」と微妙な反応しかできませんでした。 その他、登場人物の人間関係が徐々に浮き彫りになっていく様子や、警察による試行錯誤ならぬ思考錯誤のやりとりは小説としてのおもしろさを損なわないクオリティで満足でした。

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2015/10/03

これぞ王道ミステリー。雪山のお屋敷を舞台に連続密室殺人。あり得ない犯行に警官も頭を抱える中、満を持しての名探偵御手洗登場。そして鮮やかな推理。トリックもまさかと言うような、でも納得してしまうのはさすがです。御手洗の登場までが長いから少しだれてしまうけど、全体的に大満足でした。

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2015/09/28

島田作品3作目。読んでおくべきかと思って。このトリックは分からないね。それにしてもやはり読者挑戦前提で書くのはもったいない気がする。舞台設定も、登場人物も動機もけっこう面白いのになぁ。2015/9読了

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2015/09/16

 本作最大の見せ場とされるトリックは、賛否両論あるだろう。私も許容範囲ぎりぎりといったところ。それよりも、執拗に殺害動機は何か議論する刑事たちが気になった。動機がないからシロだ、みたいな考え方には違和感を覚えざるを得ない。  一方、御手洗は非常に愉快な探偵で作者の愛を感じる。登場...

 本作最大の見せ場とされるトリックは、賛否両論あるだろう。私も許容範囲ぎりぎりといったところ。それよりも、執拗に殺害動機は何か議論する刑事たちが気になった。動機がないからシロだ、みたいな考え方には違和感を覚えざるを得ない。  一方、御手洗は非常に愉快な探偵で作者の愛を感じる。登場がだいぶ後の方であったのは残念。

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2015/09/03

「占星術」を読んでからだいぶ時間が空いてからの2作目です。遠く北の大地の風変わりな屋敷での殺人。屋敷の図を見るだけでウキウキします♪ しかし文中に犯人を示唆するところはあれど、トリックは絶対わからないって!(笑)謎を解いて欲しくて、御手洗さんの登場を心待ちにしちゃいました。

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2015/08/25

伊坂幸太郎さんのエッセイ「3652」から島田荘司さんを知り、興味を持って手に取った1冊目。 まさに本格ミステリーと呼ぶに相応しい作品。 謎解きに必要な要素をすべて読者に提示し、解かせるというスタイルが独特。 トリックが非常に難しいため、実際に解読できる人はいないと思うが・・・そ...

伊坂幸太郎さんのエッセイ「3652」から島田荘司さんを知り、興味を持って手に取った1冊目。 まさに本格ミステリーと呼ぶに相応しい作品。 謎解きに必要な要素をすべて読者に提示し、解かせるというスタイルが独特。 トリックが非常に難しいため、実際に解読できる人はいないと思うが・・・それでも、謎解きを明かされたときの爽快感は格別。 「斜めに立っている屋敷」という一風変わった伏線も納得いく形でしっかり回収される。 作品のもう1つの魅力は、主人公・御手洗の変人ぶりにあるように思う。 登場するなり、発っせられる周りを巻き込む突飛なセリフ、行動は読んでいて思わず笑ってしまう。 ユーモアを含みながら、何となくお洒落?に感じてしまう雰囲気が、どことなく伊坂作品に似ている気がした。 最終的には、その一見意味不明に見える行動もすべて伏線として回収してしまう当たり、著者の上手さを感じる。 ミステリー好きはぜひ読んで損は無い一冊だと思う。 個人的には、別の作品もまた読んでみたい。

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2015/07/18

再読*\(^o^)/* 推理小説のオチを忘れることに定評のある(…)私ですが、この作品だけは!見取り図を見た瞬間に、ハイハイこの人でしたね…となれるんです!笑 それだけインパクトの強いトリック。 トンデモトリックと言われるタイプであることは間違いありません。 でもいいの! だっ...

再読*\(^o^)/* 推理小説のオチを忘れることに定評のある(…)私ですが、この作品だけは!見取り図を見た瞬間に、ハイハイこの人でしたね…となれるんです!笑 それだけインパクトの強いトリック。 トンデモトリックと言われるタイプであることは間違いありません。 でもいいの! だってこういうのが!! 好きなんだもの!!!笑 多くは語りません。 まずはこの見取り図を見て欲しいです。 金田一少年とか読んでた方には、これだけで事件の内容にある程度見当つくんじゃないでしょうか〜(笑)。 アマゾン先生、お世話になります…(^^)φ 北海道のさいはて、オホーツク海を見下ろす崖の上に、斜めに傾けて建てられた奇妙な西洋館があった。クリスマスの夜、この「流氷館」の当主・浜本幸三郎は、客を招待してパーティを開く。そこで起きた血の惨劇、しかも事件は恐怖の密室連続殺人に発展する……。後に多くの追随者を生んだ、本格推理の破天荒な名作

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2015/07/13

ミステリーのための小説だと思います。リアリティーを求める人には、合わないかもしれません。トリックもあり得ないと思ってしまうと思います。でも、本格ミステリー好きにはたまらないトリックと設定ではないでしょうか。御手洗潔のキャラクターと推理、ファンができる小説とはこういうものかと思いま...

ミステリーのための小説だと思います。リアリティーを求める人には、合わないかもしれません。トリックもあり得ないと思ってしまうと思います。でも、本格ミステリー好きにはたまらないトリックと設定ではないでしょうか。御手洗潔のキャラクターと推理、ファンができる小説とはこういうものかと思います。

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