水車館の殺人 の商品レビュー
途中で何となく犯人に目星がつくものの トリックには行き着かず。 非日常的な雰囲気が漂う人里離れた館の事件。 目次を見たとき、読みづらそうだと思ったけど全くそんな事はなく、寧ろ読み進めやすかった。 館シリーズ、順に読めてないのでこれが読了4作目。
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ミステリ好きには少々物足りないように感じてしまった。というのも1つ目の『十角館の殺人』を読んでしまったために、割と想像の範囲内でことが収まってしまう。しかしながらミステリ入門として、この類のトリックは絶対に抑えておきたいので読む価値は十分にあると思う。 情景の書き方は非常に素晴らしく、まさに自分自身も水車のある館に取り残されたような没入感を味わえてどんどん読み入ってしまった。
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仮面の主人が美しい幼な妻と住まう、藤沼一成の名画に埋もれた水車館。そこには年に一度知人たちが集う。主人が厭おうと彼らはやってくる。たとえ1年前に殺人が起こった場所だとしても・・・ なんていう筋立ての雰囲気満点のミステリー。 仮面の主人は車椅子に鎮座し、美しく若い妻は永らく館の塔で起居し、数々の名画に彩られた中村青二が設計した館、島田潔という風変わりな名探偵、舞台は嵐の夜ー。 これで何か起こらなかったらおかしいですよね!(ぇ? あまりにも舞台が整い過ぎていて、勘繰りながら読み過ぎました。 星の少なさは、やはり冒頭からおおまかなところがわかってしまったから。トラディショナルすぎてミスリードされようがなかったことと、解決編が急すぎて、ちょっと・・・。 この作品はミステリーだけれども、ロジックだとか物理的トリックだとかそんなものは置いといて、幻想的な雰囲気にまかれてしまうのが正しい読み方なのかもしれない。殺人事件に焦点をあてているけれど、水車館の住人の人間模様にフォーカスしてもなかなか深いお話になりそうです。
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3 館シリーズ第2弾。建築家中村青司による水車館の主人藤沼貴一は過去の事故で顔面を傷つけ常に仮面を被る。幽閉同然の美少女。1985年と1986年の事件が交互に語られる形式。社会情勢など入れずにミステリーを追求する新本格派の推理小説で読みやすい。空想の世界といった感じで、たまにはいいかなくらい。探偵の島田潔も出てきて青司と合わせて楽しみではある。 1回目では正木と由里絵の共謀によって、正木が藤沼へとなりかわり、自身を殺したように見せかけ古川に罪をきせる。2回目でも由里絵の屋敷から出たい思いにより引き起こされた話。貴一の書斎と地下室へ秘密ルートや貴一など不幸の未来を予言した絵である幻影群像の話もなかなか。正木に襲われた藤沼が地下室で力尽きて腐敗していたが、生きている展開があればより面白かった気もする。
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館シリーズ2作目 現在と過去が交互に出てくる構成。この時点で騙されてた プロローグは本編でも改めて描かれるが、日の出前の地下室の焼却炉というのがまた不気味
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これまた難解なトリックだったな~ 私が思った犯人は合っていたけど、まさかそういう形で、だったとは… このまま、気づかれなかったら水車館で暮らし続けるつもりだったのだろうか。家政婦を殺した時点で無理かな。
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最後の結末まで読み辛いとしか感じなかったが、結末にたどり着いた時、やられたと思った。 その読み辛さが撹乱していたのか… 十角館のようなアドベンチャー感はないけれど、全てが綺麗に収まる様は気持ちが良い!
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なかなか物語に入り込めなくて、読了するのに大分時間がかかってしまいました。でも、中盤からグイグイと惹きつけられて面白かったです。犯人自体にはそこまで驚かなかったけれど、犯人が過去の事件から現在に至るまでの偽りにとても驚きました。まさか、そうなっていたとは…。「幻影群像」の絵にはゾ...
なかなか物語に入り込めなくて、読了するのに大分時間がかかってしまいました。でも、中盤からグイグイと惹きつけられて面白かったです。犯人自体にはそこまで驚かなかったけれど、犯人が過去の事件から現在に至るまでの偽りにとても驚きました。まさか、そうなっていたとは…。「幻影群像」の絵にはゾッとしました。十角館の衝撃が大きかったので、今作でがっかりしないかと不安でしたが、全然そんなことなかったです。次回作も購入してあるので、読むのが楽しみです。
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そう来たか!な結末。おもしろかった。 いかにも殺人事件が起こりそうな館が素敵。 どんでん返し度は前作の十角館の殺人の方が大きかったかも。
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