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宮本武蔵(六) の商品レビュー

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25件のお客様レビュー

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2023/12/10

第六巻が一番面白い!

宮本武蔵は何度も読み返してる愛読書。
特に第六巻が一番面白い!
法典ケ原での生活、伊織との出会い、蠅を箸で掴む場面、
御たましい研所でのかたな談義等、読み入ってしまう場面が多数ある。

ocean

新開地江戸を舞台に移…

新開地江戸を舞台に移し、と思いきや武蔵は下総法典ヶ原にまで足を伸ばし、その荒野を修行地と定める。開墾に従事し、自然の驚異を相手に自身を向上せしめんとするその旨は、政事に携わらんがためか。兎に角、この頃からか武蔵は、兵法者としての強い確信を剣術以外に向けている。

文庫OFF

2022/01/29

武蔵は、下総の法典ヶ原の小屋に住み、彼に弟子入りを申し出た伊織という少年とともに、荒野の開墾をはじめます。はじめは彼のすることを冷ややかなまなざしでながめていた村人たちは、山賊の襲撃から武蔵が人びとを守ってくれたことで彼に信頼を寄せるようになります。 一方お通は、柳生宗矩の甥の...

武蔵は、下総の法典ヶ原の小屋に住み、彼に弟子入りを申し出た伊織という少年とともに、荒野の開墾をはじめます。はじめは彼のすることを冷ややかなまなざしでながめていた村人たちは、山賊の襲撃から武蔵が人びとを守ってくれたことで彼に信頼を寄せるようになります。 一方お通は、柳生宗矩の甥の兵庫のもとに身を寄せており、彼女の武蔵に対する想いを知っている兵庫は、二人の仲を案じますが、石舟斎が危篤であるという知らせを受けて、お通は武蔵に会うことのかなわないまま、江戸を去っていきます。 小次郎は、軍学者の小幡勘兵衛の弟子たちの恨みを買いますが、北条新蔵をはじめとする門人たちのなかに剣の腕で小次郎にかなう者はなく、返り討ちとなります。他方の武蔵は、無法者たちの挑発を受けながらも、あえて剣をとることなく、世間の悪口雑言には耳を貸さずにみずからの信じる道をひたすら突き進んでいきます。 武蔵と小次郎の人物像の対比があざやかで、両者の人間としての器の大きさのちがいがいよいよ明確になります。

Posted byブクログ

2021/05/20

6巻は2人目の弟子との出会い、共に荒野を開拓していく。 大自然を師匠とし、開墾の中で得られる苦労や失敗を修行と捉える生活はスケールが大きい。 新たな環境で試行錯誤を重ね、得た知恵や深めた思想は生き生きしている。武蔵は失敗するほど、柔らかく謙虚になっていくように感じる。その一方で人...

6巻は2人目の弟子との出会い、共に荒野を開拓していく。 大自然を師匠とし、開墾の中で得られる苦労や失敗を修行と捉える生活はスケールが大きい。 新たな環境で試行錯誤を重ね、得た知恵や深めた思想は生き生きしている。武蔵は失敗するほど、柔らかく謙虚になっていくように感じる。その一方で人に何を言われても自分が信じることを貫く強さをもつようになる。 何事からも素直に学ぶ姿勢を持ちたいと思う。 「水には水の性格がある。土には土の本則がある。その物質と性格に、素直に従いて、おれは水の従僕、土の保護者であればいいのだ」 「富士山をごらん。あれになろう、これに成ろうと焦心るより、富士のように、黙って、自分を動かないものに作り上げろ。世間へ媚びずに、世間から仰がれるようになれば、自然と自分の値打ちは世の人が決めてくれる」

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2020/06/19

武蔵は、下総法典ヶ原で伊織に出会い弟子とし、ともに未墾の荒野を開拓します。 剣の代わりに鍬を持った武蔵は、不毛の大地を相手に、自然の猛威と戦います。 その後江戸に出た武蔵。 江戸には佐々木小次郎、又八、お杉ばばなどもすでにいます。 少し剣を離れ、また別の境地に向かう武蔵が描かれま...

武蔵は、下総法典ヶ原で伊織に出会い弟子とし、ともに未墾の荒野を開拓します。 剣の代わりに鍬を持った武蔵は、不毛の大地を相手に、自然の猛威と戦います。 その後江戸に出た武蔵。 江戸には佐々木小次郎、又八、お杉ばばなどもすでにいます。 少し剣を離れ、また別の境地に向かう武蔵が描かれます。 武力のない者に限って、ただ漫然と武力に絶対な恐怖をもつが、武力の性質を知れば、武力はそう恐いものではなく、むしろ平和のために在るものである。 ー 78ページ 「富士山をごらん」 「富士山にゃなれないよ」 「あれになろう、これに成ろうと焦心るより、富士のように、黙って、自分を動かないものに作りあげろ。世間へ媚びずに、世間から仰がれるようになれば、自然と自分の値うちは世の人がきめてくれる」 ー 113ページ

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2019/01/19

たとえ、罵られ、馬鹿にされて笑われようと、自分の信じた道をただ、ひたすらに突き進む武蔵。 どこにいても、何をしていても剣の修行になる。 自然という師、伊織という新たな弟子を持って、武蔵が生き生きしているように感じる。 吉川英治の描きたかった武蔵ではないだろうか、という気がしてくる...

たとえ、罵られ、馬鹿にされて笑われようと、自分の信じた道をただ、ひたすらに突き進む武蔵。 どこにいても、何をしていても剣の修行になる。 自然という師、伊織という新たな弟子を持って、武蔵が生き生きしているように感じる。 吉川英治の描きたかった武蔵ではないだろうか、という気がしてくる。

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2018/10/03

映画化・ドラマ化・漫画化など、様々なかたちで紹介されてきた大人気歴史小説の第六巻。この巻の注目は、やはり後に養子となる宮本伊織の登場だろう。未開拓の地として当時の江戸の町を描写するシーンはなかなか味わい深く、そこは面白かった。

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2018/01/21

VS山賊が面白かった。 伊織は良いキャラクターなんだけど、武蔵が伊織を大事に大事にしている様を読むにつけて城太郎が不憫に思える。 武蔵自身に城太郎に対する後悔の念があるからそうさせているのだろうけど。 城太郎を養子にしたお金持ちの名前も時々出てきているので、城太郎との再会もその...

VS山賊が面白かった。 伊織は良いキャラクターなんだけど、武蔵が伊織を大事に大事にしている様を読むにつけて城太郎が不憫に思える。 武蔵自身に城太郎に対する後悔の念があるからそうさせているのだろうけど。 城太郎を養子にしたお金持ちの名前も時々出てきているので、城太郎との再会もそのうち描かれるのだろう。期待。

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2017/09/11

「よし俺は、剣をもって自己の人間完成へよじ登るのみでなく、この道をもって、治安を按じ、経国の本を示してみせよう。」 第6巻の武蔵の心情を表すもの。武蔵の心情から成長を追う。

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2017/03/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

新たな弟子伊織を従え、下総の国や武蔵野に居を構え、農業をしたりとおおよそ剣術修業とは遠い日々を送る武蔵。この巻は武蔵が多く出てきていよいよ話が進むのかなという期待があったが、武蔵自身、小次郎との対決はあまりしたくない感じにも受ける。宮本武蔵という人物像を中心とした話なのでしょうがない感じもするが、次の巻も読み進めていきたいと思う。

Posted byブクログ